02-SS-08 失敗の自覚
ソフィア様の侍女組リーダー、シャーリーです。
アネットは以前から変わった子だとは思っていましたが、最近その度合いが過ぎているので問い質してみました。
「別におかしくないですよ~」
「嘘おっしゃい、今だって何ですか?そのくねくねしているのは?」
「えへへ~ついうれしくなってしまうんです~♥」
「何ですかその♥は?恋でもしたのですか?」
「えへへ~♥」
「で、誰なんですか?あなたが恋したお方というのは?お仕事中もにやにやしっぱなしでは姫様に失礼というものですよ。」
「姫様?えへへ~ソフィア姫様~♥」
「え?まさか姫様じゃないですよね?」
「実はそうなんです~シャーリー鋭いです~♥」
「姫様がアネットをお好きだと仰ったんですか?」
「えへへ~告白しちゃいました~♥姫様に愛してますって♥
って告白したら姫様も私のこと嫌いじゃないよ、と仰って~♥」
「ああ~この子は変わってるとは思ってたけどあほの子だったとは……」
「どうするのシャーリー?」
「まずいよね。」
「シトウ伯爵様にもお知らせした方がいいよね。」
「え?私、なにかまずいことしちゃった?」
「まずいどころではありません!臣下から主君に愛してます、なんて言ったらいけないに決まってるでしょ!
こういうことは姫様からお声がかかったら仰せに従うもので、臣下から告白なんてもっての外です。」
「ええっ?」
「前から何を考えてるか分からない子だったけど、何も考えて無かったのね。特に恋愛について……」
「シャーリー、お父上の公爵様からシトウ伯爵様にお伝えするようお願いしていいかしら?
うちのお父様は同じ伯爵だしこの子達は子爵家だから……」
「分かった、こういう時のリーダーだからしかたないよね。」
「……どうしよう……私、首になるかな……?」
「どうもこうもありません!、アネット、あなたは明日から暫く自宅謹慎なさい!
私のお父様から伯爵様にご連絡が行くまでは侍女組リーダーの権限で謹慎を命じます。」
「かわいそうだけどね、アネット、そういうことだからお家へ帰ろう、私達も一緒に行くからね。」




