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02-09 帰還

夜になって、お城の近くで地価下水道から地上に出ました。念のためぼろを纏い、顔も髪も汚して変装です。生ごみ臭いけどしかたありません。

お城の番兵に追い払われそうになりましたが「ソフィアです」と名前を言って指輪を渡したら大慌てで応接室に入れられました。


すぐにお母様が走って来ました。ぼろを払って私の顔を確かめたら何も言わずに抱きしめられました。泣いているお母様は初めてです。

私はとんでもないことしたんだと思って涙が出てきました。

「ごめんなさい、ごめんなさい。」

私は繰り返しますがお母様は、

「ごめんなさい、私の予測が甘かったのです。」

とさらに強く抱きしめられました。


私が落ち着いた頃、後ろで見ていたクラウス君が

「じゃあ、僕はこれで……」

と後ずさりを始めました。


お母様の表情が変わり呟きました。

「確保。」

クラウス君の後ろにお父様が現れ、クラウス君の首筋をトンと突きました。

クラウス君は崩れ落ちながら言います。

「なぜ白髪の悪魔がここに?お前は今、海の向こうのメセドのはず……」

「娘の危機です。呼び戻す手段が無いと思いましたか?」

お母様は立ち上がりクラウス君を冷たく見下ろします。


私はお母様にすがりつきます。

「クラウス君は私を助けてくれたんだよ!」

お母様は冷たい瞳のまま言います。

「クラウス、いえ、勇者フライ、娘を助けてくれたことは感謝します。あなたの処分は事情聴取後に決めます。」

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