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01-01B スミカとリマド 後編
私はローナ王国魔王ユノア陛下の寵姫リマド・エルセイン。
かつての婚約者スミカと会うのは15年ぶりだ。
あの日、私はここ……魔族の国ローナ王国に飛ばされた。当時の私にはアドウ王国に帰る術は無かった。
私は数奇な縁でこの地を統べる魔王ユノア陛下に見初められ、魔族の血を頂いて魔族に連なり、娘セラルドを授かった。
あれから15年、被征服地の人間達の怨嗟を遠く受けつつも、穏やかに暮らしている。
先の心配はセラルドのことだ。
この子は荒事とは無縁に素直に育っている。
純粋にこの子を愛し命がけで守る強者が絶対に必要だ。
セラルドに故郷の宝剣を持たせ、私はスミカに命じた。
「全てを噛み殺し、セラルドに仕えなさい。」
セラルドはあの日の私の面影を受け継ぐ。歳の頃も同じだ。
セラルドのためなら、私はスミカの恋心を利用するのも躊躇わない。




