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01-01A スミカとリマド 前編

リマドは故郷を襲った魔神を彼女の異能で滅ぼし、反動で時空の彼方に消えた。

この半年間、僕は王家の宝剣と並行世界を移動する宝珠を持ち出し、リマドを探し求めていくつもの異世界を旅した。

ここは人食いの魔族が人を統べる地。角も尻尾も無いのが識別に厄介だ。こんなところにリマドがいるはずが無い……いや、見つけた!?

リマドはあの日と変わらない様子で散歩していた。

「リマド、アドウに帰ろう!」

リマドの手を取った僕は魔族の兵に取り囲まれた。

護衛兵といっても大した数ではない。いっそこの都市ごと滅ぼすか?

「あなたは誰ですか?」背中からか細い声が聞こえた。

あっけにとられた僕は瞬く間に魔族に取り押さえられていた。魔族の兵士が剣を抜くのが見えた。

「やめなさい。」

魔族の後ろから声がかかった。

セイド王后陛下?リマドの母君?いや、王后陛下にしては若すぎる。アドウ王国におられるはずの方だ。こんな場所にいるはずがない!では、あの方は誰だ!?

さらに戸惑った僕は捕縛されて彼らの城に連行された。

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