02-00-2 お説教
「やっちゃいましたねえ」スミカの言葉に私のほっぺのぶくらみはさらに大きくなります。
「全部スミカのせいですよ!ともかく、この子の将来が不幸にならないようにお願いね、パパ。」
スミカは頭が痛いという様子で木剣を両手に錬武場へ向かいます。私も向かいます。
何か言いたそうなお父様やお母様、お婆様は見ないようにします。
「さあ、バラッド、父を超えてみせよ!」
お父様の言葉にバラッドは信じられない力を発揮……することは無く、本気のスミカに瞬殺されてしまいました。
木剣で殴っても鎧の中にダメージは通るのね 私はお説教のことを考えないように現実逃避していました。
模擬戦の後はお父様やお母様ではなくエレインお婆様のお説教でした。
お父様は「妃に折檻される魔王がどこの世界にいる!」「ここにいらっしゃいます!」の声を残してお母様に連れて行かれました。
「あなた達、避妊はしなかったのですか?」
「避妊って何でしょう?」と答えた私達にお婆様は頭を抱えます。
私の愛読の恋愛小説「アイーダ姫の冒険」には「避妊」なんて出てきませんでした。
お婆様のお説教によると、結婚前に子供ができるのはまずいらしいです。
「お説教すべきはあなた達ではなくリマドさんの方だったようですね。あの場にいた者の口止めは私がします。ともかく、あなた達はさっさと結婚式を挙げなさい!ああ忙しくなるわ……」
私達は突然大急ぎで結婚式を挙げることが決まってしまいました。
ムードとかドキドキとかを楽しむ余裕は無さそうです。




