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ローナ王国物語  作者: 青酸基
第5覧
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05-SS-02 美月節またしても

ソフィア姫様付侍女組リーダーのシャーリーです。

今年もまた2月14日の美月節が巡ってきました。

去年からは色々なことがありすぎて、遥か昔のことのようです。


去年は姫様がチョコを手作りなさった結果、王国特種毒物が生成されてしまい、解毒にとんでもない手間と費用がかかってしまいました。

このため、今年はリマド様から姫様にチョコ手作り禁止令が出されたのです。


残念そうな姫様に代わって、今年はアネットがチョコを手作りすることになりました。

料理が上手いセシルや毒物の知識と扱いに長けたエレノアに指導されながら、アネットは頑張って練習したようです。


きっと今年こそはおいしい普通の、毒が含まれないチョコが完成することでしょう。


「姫様できました~!」

意気揚々とアネットがやって来ました。

手にはラップされたチョコと思しき塊が。

初めてでしょうから形が歪なのはいいとして、なぜもぞもぞ動いているのでしょう!?


「ありがとうアネット、さっそく頂くね。」姫様がお手を伸ばします。


「ダメです姫様!チョコは普通は動きません!」

「シャーリー大丈夫、出来立てで活きがいいんだよ!今シメるね。」

……もうどう突っ込んでいいやら……


アネットがラップを折ると、「ぴぎっ!」という鳴き声?を最後にチョコは動かなくなりました。

「姫様お待ち下さい、今魔術解析の専門魔術師を呼びます!」


「でも、アネットのチョコおいしいよ、ありがとう♥」

「嬉しいです~姫様♥」

「アネットもどうぞ、あ~ん♥」


一欠片もらって解析したところ、アネットが作ったのは確かに普通のチョコでした。

毒気も含まれていませんでした そしておいしかったです。

季節に合わないことこの上ないのですが、作順なものでご容赦くださいまし。

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