06-01 混沌の執務室
「あ~もう、何でこんなに忙しいのよ!?もう仕事なんて嫌!アリアと遊びたい!ユリアとセックスした~い!」
エスティーカです。
ローナ王国の宰相府執務室は混沌に包まれています。
メルデオラ王国との戦争が終わり、かの大国が属国となったことで処理しなければいけない仕事が激増したのです。
特に報復攻撃で第二都市ミラシオンと第三都市アーリスが焼かれたことで、その地域の治安や経済の立て直しまでしなければいけなくなりました。
セラルドお母様が悲鳴を上げるのは当然かもしれません。
でも内容が内容なのでご注意しておかないと。
「陛下、魔王たるものが人間とセックスしたいと大声で仰るのは宜しくないかと。(来月のお休みにはデートを予定しておきますからお仕事頑張って下さい)」
「お姉さまは余裕がおありのようですね。私、王太女というお仕事がこんなに大変だと思いませんでした。お母様は今までお暇そうでしたから……王太女なんてお姉さまにお任せすれば良かった……」
ソフィアちゃんはぐったりしているようです。お疲れ様。でも反論しておかないと。
「平時なら王太女は儀礼的なお仕事が中心でしょうが、今は戦時の後始末、戦時延長戦です。ソフィアちゃん、手を動かしてください。
それに私に余裕なんて無いですよ。ここでの宰相府のお仕事以外に枢密院と内務府の分まであるんですから!もう!もう!もう!」
「は~い(牛だモウ!)そういえばお父様はルーテシアさんと一緒にお仕事楽しそうですね。」
「ああ、僕はこの手の事務仕事が苦手ではないからね。アドウではリマド様の子供部屋で、宮廷費やら何やらの管理をさせられていたからね。」
スミカお父様は本当に余裕そうですね。お仕事をもっと回しましょう。
「……ところで、私はまだ人間なのですが、ローナ王国の政治に関与して宜しいのですか?かなり私の独断で決めていますが……」
ルーテシアが心配そうに言いました。
「いいのいいの あなたはスミカの愛人でそのうち魔族になるんだし、何よりもすごく有能だから私が許します!」
セラルドお母様がなげやりに仰いました。
「ところで、アネットはどこへ行ったの!?」セラルドお母様が室内を見まわしました。
「扉の外で護衛をすると言ってさっさと出ていきました……」ソフィアちゃんがぼそっと言いました。
「あいつめ~!それはそうとソフィア!、あなた達いつ結婚するの!?そろそろ子供を産むべき歳でしょうに!
エスティーカ!貴女も他人事じゃないんですよ!さっさとクラウスに求婚させなさい!」
こっちにまで火の粉が飛んできました。
6章スタートです。いろいろある6章の予定です。




