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地理:1301年の北イタリア

場面が変わる場合は説明が入るので、ここは読み飛ばしてもらって構いません。興味のある人はGoogle Mapと一緒にどうぞ。


*題名の漢字仮名交じりと、カテゴリーを変更しましたが、内容には一切影響がありません。

ヴェローナ大公領


”ロード“の称号を持つスカラ家が支配。土地の豊かな農業地帯で、山の麓に沿うように広がり水源が豊富。果樹園や小麦畑が広がり、ワインや小麦の取引が盛ん。海には面していない。イタリアでの皇帝派の盟主で、この時代は一貫して皇帝の味方。ただし少数の教皇派も存在する。アルベルト大公と先代マスティノ大公が商業を振興しインフラを整備したため、スカラ家は商人からの支持が厚い。


・ヴェローナ


アディージョ川が山地から平野にでるところに位置するイタリア有数の都市。ドイツとイタリアを結ぶ南北の街道と、ヴァネツィアからミラノ経由でフランスを結ぶ東西の街道の交差点に位置し、アディージョ川を渡るポイントでもある。ローマ時代からの歴史ある街で、ローマ劇場や円形闘技場、ローマの軍門などが残る。交差する街道や下流への河川交通、周辺の農業地帯を生かして、農産物取引が非常に盛んである。イタリアでも比較的裕福な街。


・ガルダ湖


ヴェローナの西にある大きな湖。城が点在し、スカラ家の対ミラノ防衛拠点になっている。スカラ家傘下で皇帝派のカステルバルコ家が治める。


・ブレシア


ガルダ湖のさらに西にある街。武器の有名な産地で、スカラ家が緩く影響を持つ皇帝派の自治都市。西隣のミラノ公が狙っている。


・ヴィチェンツァ


ヴェローナの東にある街。石材と建築で有名。スカラ家が直轄支配するが市内の教皇派は反発している。






トレント司教領


ヴェローナの北隣りにあり、スカラ大公家と交戦状態にある。山間の谷を領地とし、銀を産出する。司教公という、聖俗合わせた領主が統治している。皇帝によってマントヴァのフィリッポが新しく司教公に指名されたが、トレントの教皇派や地元の有力者ティロル伯爵エンリコ・ディ・ティローロが反発し、フィリッポはいまだに街に赴任できていない。事実上は有力な数家が支配している。ヴェローナに比べて農地に不足し人口は少ないが、領地が山にあるため防衛が強固。


・トレント


ヴェローナからアデージョ川を遡ったところにある、谷沿いに南北に広がった宗教都市。ドイツからイタリアへ向かう街道の要衝で、銀のほか毛皮も取引する。


・ボルツァーノ


トレントのさらに上流、北にある街。ドイツ人商人が多い。ティロル伯爵の拠点。






ミラノ公領


ヴェローナ大公領の西隣にあり、スカラ大公家と緊張関係にある。貴族ではないヴィスコンティ家が支配する。ヴェローナと同様に領地が山麓に広がり、水車を利用した毛織物工業が盛ん。土地はさほど豊かではない。ヴェローナと同じく皇帝派で、マッテオ・ヴィスコンティはイタリアでの皇帝派盟主の座を狙っているが、国内の教皇派との内紛も絶えない。ミラノの鉄生産を武器に、近年になって周辺諸都市を併合している。


・ミラノ


山麓の大都市。織物工業の他に金属加工業が盛んな工業都市。豪華な大聖堂がある。


・ベルガモ


ブレシアとミラノの中央にある街で、堅牢な要塞がある。帝国内の飛脚の拠点になっている。ヴィスコンティ家によって征服されている。


・クレモナ


ベルガモの南にある街。バイオリンの生産で有名。最近ヴィスコンティ家が影響下に置いたが、皇帝派と教皇派の対立が激しい。






マントヴァ侯領


ヴェローナ大公領の南西に接していて、スカラ大公家と同盟関係にある。ポー川流域の非常に豊かな土地を領するが、四方を平野に囲まれて防衛が難しい。現領主のギド・デイ・ボナコルシはアルベルト大公の婿であり、アルベルト自身もマントヴァの市長をしていた時期がある。


・マントヴァ


湖に突き出したような構造の城塞都市で、4つの人工湖に守られている。周辺は湿地帯。代々のマントヴァ侯が芸術を保護したため、建築をはじめとする文化のレベルが高く、優美な宮殿がある。ちなみに「ロミオとジュリエット」ではロミオが追放先になっているが、ヴェローナとは20kmほどしか離れていない。






フェラーラ侯領


ヴェローナ大公領の南東に接していて、スカラ大公家と敵対関係にある。ポー川下流の非常に豊かなデルタ地帯を領有する。教皇派貴族のエステ家が支配。ローマ教皇領の北の国境に沿うように領地が広がっており、現領主のアッツォ・デステは教皇と強い同盟関係にあるため後背の憂いがない。アッツォはアルベルト大公の婿だったが、妻を離縁した上で追放している。度々ヴェローナ、マントヴァ、パドヴァに侵攻している。


・フェラーラ


ポー川から引かれた運河を軸に作られた街。エステ家も芸術を保護したため、マントヴァ同様芸術のレベルが非常に高く、特に音楽の水準はイタリア一と言われる。美しい街並みを誇る。


・モデナ


マントヴァの南、フェラーラの西にある街。バルサミコ酢の産地。エステ家が相続。


・レッジョ


モデナの西隣。有名なチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノの産地。






帝国自由都市パドヴァ


ヴェローナ大公領の東隣にあり、スカラ大公家と複雑な関係にある。名門大学があり、農学や医学が盛んで、ボローニャと並んで北イタリアの学問の拠点。自由な気風で知られている。有力貴族による共和制を敷いているが、強硬派と皇帝派の対立が凄まじいため政変が頻繁に起こり、スカラ大公家との関係もコロコロ変わってしまう。






ヴェローナ大公領と隣接していない諸勢力;



ヴェネツィア共和国


パドヴァのさらに東の湿地にある海運国家。教会の影響が最も小さい地域。公式には東ローマ帝国に属していたので、他のイタリアの諸都市と違って神聖ローマ皇帝の管轄外にある。複雑怪奇な選挙システムで貴族の中から選ばれたドージェが統治する。ヴェネツィアの他にアドリア海沿岸からギリシャにかけて植民地や要塞群を持っている。海軍は強力だが陸軍はないに等しい。農産物は輸入に頼る。


・ヴェネツィア


北イタリア最大の都市で、イタリア最大の港町。干潟に埋め立てらた土地にできており、外敵の侵入を許さない。地中海貿易で非常に潤っており、ガラス細工で有名。造船のレベルが非常に高い。貴族の家の断絶が続いたことに危機感を持った政府が、歓楽街を奨励している。エジプトやトルコ、ギリシャの影響を受けた国際的な街で、演劇が盛ん。




教皇領ボローニャ


フェラーラ侯領のさらに南にある大都市。世界一古い大学があり、進歩的で理想主義的な気風で知られている。ローマ教皇が派遣した知事が治めているが、街の有力者たちもそれなりの自治権を保っている。50年ほど前から農奴の解放に取り組んでいて、法学部が強いボローニャ大学の影響もあり法律の整備が進んでいる。また、女性の権利が広く認められている珍しい地域で、ボローニャ大学は女性が単位を取れる唯一の大学だった。美食の町としても有名。なお市内の有力な家が競って塔を建てたため、20世紀でいうマンハッタンのような壮観で知られていた。




パルマ公領


マントヴァ侯領のさらに南にある地域。皇帝派と教皇派の対立でパルマ公位は不在。酪農地帯でハムやチーズを産出する。


・パルマ


生ハムの生産で有名な街。教会の勢力が強く、修道院が林立している。中世イタリアでは珍しく、1301年の時点で病院が建てられている。





ピサ共和国


パルマのさらに南にある。ヴェネツィアと同じ海洋国家で、小国ながらコルシカ島を領有していた。北アフリカとの交易に強みがある。皇帝派。つい最近ジェノヴァとの戦争に敗れて大量の捕虜を出し、港も封鎖されていたため経済的な打撃を受けた。


・ピサ


斜塔で有名だが、1301年時点で改修中の聖堂も当時最先端の建築。21世紀は内陸にあるが当時はピサまで大型船の航行が可能で、非常に賑わっている港街。簿記や計算の仕組みが進んでいる算術の中心地でもある。




ジェノヴァ共和国


ピサの西、ミラノの南にある海洋国家。ヴェネツィアと戦争中。トルコ、ロシア方面の海上交易に強い。皇帝派2つと教皇派2つの有力貴族がいつも競合しており、政治は安定していない。


・ジェノヴァ


山を背後にして坂の多い港町。天然の良港で、ピサの地位を奪って発展している。




フィレンツェ共和国


ボローニャの南、ピサの東にある共和国。イギリスから輸入した羊毛を毛織物にして輸出している。教皇派。有力市民による参事会が支配しているが、貴族層と庶民の対立が激しく、教皇派内で内輪揉めが起きている。‘


・フィレンツェ


毛織物工業の拠点だが、金融業も盛んで、イタリア経済の中心地の一つ。絵画や建築では最先端の土地であり、文芸のレベルも高い。世界最大の聖堂を作ろうと工事を始めたが、当時の建築基準では屋根が作れず、壁だけ作って雨ざらしになっている。




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