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最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 最終章 最底辺の悪魔は人間界に戻る

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始業式開幕

 エストラの第一体育館。校内でも最大規模の体育館の中に、小学部から高等部までの生徒が勢揃いしており、熱気が凄まじいことになっている。


「お兄ちゃんのいる大学部は、まだ夏休みなんだよね〜…いいなぁ…」

「大学部はそもそも夏休みの時期がズレてんだろうが」

「そうだけどさ…」


 ミノトとダリスは変わらず言い合いをしており、ペルセはその様子を見守りながら、体育館へと入る。すでに来ているクラスは、体育座りで床に座っており、始業式の開始を今か今かと待っていた。


「うちのクラスどこ?」

「こっちだろ」


 ペルセがキョロキョロしながら探していると、ダリスがさっさと先へと行ってしまう。ミノトはそんなダリスを見て、少し不満げだった。


「…もう、ダリスってば…」

「何だよ」

「せっかくペルセちゃんもいるんだし、もうちょっとゆっくり…」

「時間がねぇっつったの、もう忘れたのか、バカ」

「酷い!?」


 ミノトの文句を、ダリスはバッサリと切り捨てた。それに対し、ミノトは頬をふくらませる。


 とはいえ、時間が迫ってるのも本当なので、今回はペルセもダリス側に乗っかることにした。


「…ミノト…普通に行こ?」

「むぅ…ペルセちゃんが言うなら…」


 不満げな様子を見せながらも、ミノトはダリスの後を追うように、自分のクラスメイトたちの座る場所へと向かった。


 始業式中のペルセの席は、出席番号順に並んで座ってる都合上、ミノトたちとは離れてしまう席だった。それに関して、ミノトはかなり嫌そうではあったが、ダリスに叱られて渋々従っていた。


「…ふぅ…」


 一人になったペルセは、改めて体育館の中を見回す。

 恐ろしいほどの人の密度。壇上にある、大きな教壇。体育館の両隣に立ってる、ラウラやエルフィーを含めた講師陣達。

 ーーーそして、その中に紛れている、イアノとバルディの姿。


「…本当に、来たんだなぁ…」


 事前に話は聞いていたので、然程驚きはしない。むしろ、現実となったことに、謎の感動を覚えていた。


「なぁ、あの二人って誰なんだ?」

「この時期に赴任…?」

「うぉ…すっげー美女…」

「あの男の人、カッコいい…」


 そんな二人を見た周りからの会話が、嫌でも聞こえてくる。

 悪魔の留学生である自分だけでも珍しいのに、人間ではない二人の大人が、講師陣の中に紛れているのだ。噂になっても、おかしくはないだろう。


 少し待っていると、壇上の近くで、一人の講師がマイクを取った。


「はい、それでは定刻になりましたので…エストラの二学期始業式を開催いたします。それではまず、学長よりお話しいただきます。学長、よろしくお願いします」


 司会がそれだけ言うと、壇上に学長が登った。

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