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最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 第八章 ソロモニアとの激突

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ペルセへの質問攻め

 昼休み。


 給食を終えたミノトの視線が、ペルセの方へと注がれている。


 何だか、居心地が悪い。隣の席にいるミノトの目も見開かれており、普段はミノトをたしなめる側であるダリスも、今回は止める気がないらしい。


「さて、ペルセちゃん。私たちが聞きたいことは分かってるよね?」


 ミノトはペルセに掴みかからんとする勢いで、身を乗り出してきた。移動教室の際に言われていたので予想はしていたが、なぜそこまで気にするのか。


 ーーー給食中も考えてみたが、結局分からなかった。


「あの人、ここ数日校内で見かけてるんだけど」

「うん、そうだよね」

「そうだよね、って…やっぱり知り合いなの!?ペルセちゃんのお姉ちゃんなの!?」

「知り合いというか…」


 改めて、イアノとの関係を振り返る。

 母親の知り合いで、自分を可愛がってくれる年上の女性なので、「お姉ちゃん」と呼んでいるだけに過ぎない。


「…うーん、お母さんの知り合い?弟子というか、部下というか…」


 そのため、このくらいしか説明ができなかった。だが、その言葉に反応したのがダリスだった。


「母親の知り合いなのか?」

「うん。私のことすごく可愛がってくれる、優しいお姉ちゃんなんだ」


 ペルセは素直に答えると、ダリスは軽く息を吐いた。


 何か、納得いかないところでもあったのだろうか。自分としては、何一つ嘘をついてるつもりはないのだが。


「あのお姉さんって、どんな人なの!?ペルセちゃんとはどういう関係なの!?」

「…さっき言ってただろ。話ちゃんと聞けアホ」


 ミノトが食い付くのを、ダリスが呆れながらその腕で抑える。やっぱり、ミノト一人ならともかく、ダリスと共にいる時では、話の理解をダリスに丸投げしてるようなところがある。


「どんな人って…何か、魔界だとすごく有名なお嬢様なんだって。私、よく分からないけど」

「あの人お嬢様なの!?」


 これも、どこかで聞いた程度の情報に過ぎない。イアノ本人や両親達に聞いても、それとなくはぐらかされるだけで、詳しく聞くことはできなかった。


 だが、その情報だけで、ミノトが大声をあげた。そんなに驚くことなのか。ペルセにはいまいち分からなかった。


「待て。何でそんなヤツが、わざわざ魔界からエストラに来てるんだ?」

「えーっと…」


 ダリスから聞かれたが、こればかりは断じて言えない。

 ソロモニアが動いている一件については、ラウラの過去に深く踏み込む話であるうえ、「内緒にしておきなさい」とイアノやラウラから厳命されている。


 だが、聞かれてしまった以上、どう言い訳すればよいのか。ペルセは、言葉に詰まってしまう。


「確かに!そんな魔界でも有名なお嬢様なら、周りにゴツいSPさんとかいたりするんじゃないの!?」


 ミノトはそう言うと、いきなり立ち上がって窓際に駆け寄って、外をキョロキョロ見回し始めた。


 SPとは何なのか。質問攻めにされてる最中なのに、ペルセはそんなことが気になってしまっていた。


「ミノト。あとで探せあとで。つかそんなもんいたら、探さなくても分かるだろ。」

「え〜…」


 ミノトは不満そうにしながらも、ダリスの言うことに素直に従った。やはり、ミノトの中でダリスの言葉は強いようだ。


 ミノトは大人しく席へと戻っていった。


「…で?イアノさん、だったか?その人は…」

「おやおや君たち。何だか面白いこと話してるねぇ、ボクも混ぜてよ」


 ダリスが再び口を開こうとしたその瞬間、クラスの担任講師であるラウラが、話に割り込んできた。

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