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最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 第六章 人間界の休日

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プリクラとの初遭遇

「あとペルセちゃんと一緒にできそうなのは、何があるかな〜」


 ミノトはゲームセンターの中を歩きながら、あちこちを見ている。少し歩いただけでも、色々な機材が密集しているのが分かる。


 だが、やっぱりペルセには何の機械かは全く分からない。ペルセはあまり気にすることなく、ミノトの後をついていった。


「あ、あれとかいけそう!!」


 ミノトは何かを見つけると、再び声をあげた。全力疾走こそしなかったが、駆け足でどこかへ向かって移動していく。ペルセも慌てて、その後をついていった。


 そこには、垂れ幕のついた大きな箱のような機械があった。その機械にはきれいな女性の顔が掲載されたりしており、何だか先ほど行ったスイーツ屋に負けないくらいのファンシーさを感じる。


「…えーと…これは、何?」

「プリクラ!!」


 戸惑いつつ尋ねると、ミノトは食い気味に答えてきた。名前だけ聞いても、何をする機械なのかが全く分からない。


 垂れ幕の向こう側には、先客がいるらしく、その中からは女性同士の話し声が聞こえてくる。

 ゲームセンターの音にかき消され、話の中身はハッキリとは聞こえないが、時折シャッター音も機械の中から聞こえてくる。


 ーーーわざわざゲームセンターで写真を撮るのか。ペルセは不思議に思いながら、その機械を見つめていた。


「これ、ヤバくない!?」

「うわ、目大きくしすぎでしょ!!」

「もっとデコレーション入れよ!!」

「すごいキラキラ!!」


 かろうじて聞こえる、中の女子の会話に耳を向けた。目を大きくするとか、デコレーションを入れるとか言ってることからすると、ただ撮って終わり、というわけではなさそうだ。


 隣にいるミノトを見ると、明らかにソワソワしている。そんなに楽しいことなのだろうか。


 ふと、プリクラの機械の側面に書いてある、「写真の撮り方」という文字が目に入る。そこには、この機械の取り扱い方と思われる説明が書かれていた。


 その中でも、一際目を引かれるポイントがあった。


「…写真の、加工…?」


 書かれてる内容によると、機械で撮った写真に、好きなように加工を行うことができるらしい。

 例えば、顔のパーツを少し書き換えてみたり、肌の色をより白くしてみたり、写真の周りにキラキラしたエフェクトをつけてみたり、など。


 中にいる女子達も、撮った写真に対し、そういった加工をやっているのか。相変わらず中で騒いでいる女子達を一瞥した後、ミノトへと視線を向けた。


「…ミノト」

「ん?」

「プリクラって、写真を加工するの?」


 ペルセは何気なく尋ねてみただけのつもりだった。だが、その言葉に対し、ミノトは鼻息荒く口を開いた。


「そうなんだよ!これで記念写真撮って、いい感じに加工するんだけど、その加工が楽しいんだよ!!」

「へ、へぇ〜」

「写真もその場で手にできるから、最高の思い出になるじゃん!!」


 ミノトはプリクラの魅力を、熱く語ってきた。


 ここが、ゲームセンターみたいな騒がしい場所で良かった。ミノトが騒いでも、然程気にする者はいない。先程までいたスイーツ屋だと、こんな興奮していたら、注目の的だっただろう。


 思わず、ペルセもタジタジになる勢いだった。


「いや〜、マジいいのが撮れた」

「あんた盛りすぎでしょ」

「いいじゃん、プリクラなんだしさ」


 すると、先客として入ってた女子達が、プリクラの中から出てきた。自分達よりも、明らかに年上ので、少し派手目の女子達だった。


「み、ミノト!空いたみたいだよ!」

「お!じゃあ行こうか!!」


 先客が出たことをミノトに伝えると、ミノトはそのままペルセと共に、プリクラの中へと入った。

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