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最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 第六章 人間界の休日

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ミノト合流

 ミノトから指定された集合場所へと向かう。行く道中、自分と同じように、子供のグループがが町中を行き来しているのも目に入る。


 全員ではないにしても、学校が休みだと遊びに行く子供も多いのだろうか。


 ーーーこれが、人間界の小学生の暮らし、というものなのか。

 少し不思議に思いながら、集合場所へと向かう。


 集合場所は、エストラからそう離れてない場所にある、小さな公園だった。滑り台、ブランコ、砂場、登り棒、一通りの遊具は揃っている場所だ。


 公園内を見渡すが、親子連ればかりで、ミノトの姿は見当たらない。時計を確認しても、集合時間まであと数分ある。ペルセは空いてるベンチに腰かけ、少し待つことにした。


 何の気なしに公園内を眺めてると、自分より幼い子供が砂場で砂遊びをしていたり、ブランコを勢いよく漕いでいたり、滑り台ではしゃいでいる光景が目に入る。そして、保護者と思われる大人たちが、それに付き添ったり、後ろから見守ったりしている。


 魔界では、自分が公園などの場所に行ってなかったこともあり、このような光景を見るのも初めてだった。


 自分を育ててくれてる魔界の大人たちに、特に不満はない。だが、魔界に帰ったら、少しねだってみるのもいいかもしれない。


 ペルセは目の前に広がる光景を見て、そんなことに思いを巡らせる。

 マールや実母のデメナは、一緒に遊んでくれるのが容易に想像できる。一方、ハイーラはハラハラしながら眺めてそうだし、実父のクロニオスは何も言わずに見守りながら、危なくなったら即座に抱えてくれそうだ。


 ーーー誰と行っても、楽しそうだ。思わずペルセの頬がゆるむ。


「ペルセちゃん!!」


 そんな穏やかな想像を切り裂くような、黄色い声が響いた。声のする方を見ると、そこにはポーチを持ったミノトがいた。


 時間を見ると、時間ギリギリだった。

 とはいえ、間に合っているので、特に何も言う気はなく、ペルセは立ち上がった。


「お待たせ!!待った!?」

「ううん、そんなに」


 ミノトの息があがっている。明らかに、走ってきたのだろうか。思えば、エストラでもミノト一人で登校してきた場合は、遅刻ギリギリだった。

 ダリスの話では、ギリギリまで寝ていて、母親に起こされてもなかなか起きない、という話だったが、本当だったのか。


「よーし!じゃあペルセちゃん!!行こっか!!」

「うわ、ちょ、引っ張らないで!?」


 ミノトは自身の息を整える時間も設けることなく、不意にペルセの手を引っ張る。いきなりのことで、ペルセは思わずバランスを崩しそうになる。


 ーーーミノトには、体力の限界というものがないのだろうか。そんなことを思いながら、ペルセはミノトに引っ張られていった。

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