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最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 第四章 魔術学校・エストラでの暮らし

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実習入れ替わり

 どのくらいの時間が経っただろうか。

 何人もの高等部の生徒が、十数メートル先の的に向けて魔力弾を打っては入れ替わり、打っては入れ替わり、それを何回も繰り返していた。


 何回もローテーションを繰り返しているようで、先程打った生徒がもう一度打つ、なんてこともあった。監督しているエルフィーも、それを特に咎める様子もなく、ただ時折生徒にアドバイスを入れていた。


 その光景も、不思議と見てて飽きが来なかった。一方、隣にいたミノトは、早々に飽きたらしく、ペルセが気づいたときには、ダリスと共に組み手に戻っていったようだ。


 すると、組手の様子を静かに見ていたラウラが、組手をしている小学部の生徒達の元へと近づいてきた。


「さて、皆さん。そろそろ皆さんの番です。ご準備を」


 ラウラの一言で、クラスメイト達は勢いよく顔を上げ、ラウラの方へと視線を向けた。そして、組手を切り上げ、ぞろぞろと集まってきた。

 その顔は、明らかにワクワクしたような表情になっていた。余程、楽しみなのだろう。


「おい、ほんじゃ小学部と交代!準備ばするばい!ほら、動け動けぃ!」


 エルフィーは高等部の生徒を相手に、指示を飛ばしている。その指示に対し、高等部の生徒達は、疲労感を隠しきれない様子でありながらも、ちゃんと片付けをしている。


 そして、高等部の生徒が使っていた的は外され、もっと大きな的が取り付けられている。さらには、高等部の生徒達が打ってた場所に、的が近づけられている。


 ーーー高等部の使っていた的よりは、当てやすそうだ。


 そんなことを思いながら眺めていると、あっという間に準備が終わったらしく、高等部の生徒が引っ込み、何かを記録し続けているエルフィーの元へと戻っていった。


「先生、終わりました」

「お疲れ様さん!いやー皆ありがとう、助かったばい!小学部の実習の間は、休んでくれて良かけん!初心を思い出すためにも、見ててよかけん!!」


 生徒に声をかけられたエルフィーは、ニカッと笑いながらお礼を言っている。何だか、職員室で会った時よりよりも大分フランクな印象だ。


 エルフィーは一通り生徒を労うと、ラウラの方へと顔を向けた。


「ラウラ先生、そっちの準備は良かかね?」

「えぇ、ありがとうございます」


 エルフィーの言葉に、ラウラは素直にお礼を言った。そして、ゆっくりと小学部の生徒達の方を一瞥し、静かに歩き出した。


「さて、次は皆さんの番です。高等部同様、出席番号順に五人ずついきましょう」

「はーい!!」


 ラウラが指示を飛ばしてくると、小学部の生徒たちは、鼓膜が破れるかと思うほどの大きな声をあげた。


 皆、よほど嬉しいのだろうか。ミノトを含めた他の生徒達はソワソワしながら、的の前へと向かっていった。

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