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最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 第四章 魔術学校・エストラでの暮らし

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移動教室

 あっという間に次の日となった。


 ペルセはラウラと共に登校し、今日はラウラより先に教室へと向かい、ミノト達と話をしたり、その後に授業を受けていた。


 前日と異なるのは、時間によって授業を行う先生が違っていたことだ。昨日ミノトも言っていたが、本当だったのか。


 知らない先生達が話す内容も、魔界では耳にしたことがない独特の内容ばかりで、聞いてて面白かった。


 そして、2限目が終わった後の休み時間。

 授業を終え、またおしゃべりの時間かと思い、ペルセは辺りを見回した。


 しかし、周りの生徒達は、各々荷物を抱えて教室の外へと動いていく。何かあっただろうか。


「ペルセちゃん!実習の時間だよ!移動しよ!!」

「へっ?」


 声をかけられてミノトの方を見ると、ミノトも何やら教科書やノートと筆記用具を持って、隣に立っている。その近くに、呆れ顔のダリスが立っていた。


 教室に掲示されている時間割を確認してみる。今日の三限目には『魔力運用実習基礎』と書かれている。


 ーーーそういえば、昨日ミノトが実習の話を少ししてたような気もする。昨晩、ラウラが準備してくれた教科書と筆記用具を、引き出しから慌てて取り出す。


「移動って、どこに向かうの?」

「第三魔力実習室!案内するね!!」


 ペルセの準備が終わったことを確認すると、ミノトは近くで待っていたダリスの方へ駆け寄った。あまりの勢いに、ミノトはダリスのフサフサの尻尾へ顔を突っ込むことになってしまった。


「…お前なぁ…」

「もじゃもじゃ…」

「…はぁ…もういい」


 受け止められておいて何だか不満げなミノトに、ダリスは少ししかめっ面で返している。だが、ミノトのあまりにのんきな様子に、何も言う気が起きなくなってしまったらしい。


「行こ!!ペルセちゃん」


 顔についた毛を払うと、ミノトは先へと歩き出した。その隣をダリスが、ペルセは二人の後ろについていった。


 今まで通ったことのないルートで校舎の中を移動していく。色々な教室を横目に通り抜け、階段を降りて一階にたどり着いた。


 小学部棟の一階は教室があまりなく、体育館につながる渡り廊下や実習室等が多くあるフロアである、とラウラからも聞かされていた。


「やば!時間迫ってるじゃん!」

「お前がダラダラしてるからだろ…」

「ペルセちゃんを置いていけないじゃん!?」


 ミノトのその言葉に、ダリスは言い返すことができなかったようで、気まずそうに視線をそらした。


 時間を確認してみると、確かに少し急いだ方が良さそうな時間ではあった。ペルセは慌てたように辺りを見回す。


「こっちこっち!!」

「廊下走っちゃダメだろ。先生に怒られる」


 ダリスが駆け出そうとしたミノトの肩を掴んでいる。確かに、通り過ぎた廊下の壁の随所に、「廊下は走ってはいけません」と書かれた紙が貼られていた。


「むぅ…」


 ミノトは不満げに頬を膨らませながら、少しペースを上げて歩いていった。

 そして、何とか時間内に、三人は目的地へと到着することに成功した。

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