↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最底辺の悪魔は世界を見る~ペルセの旅路~  作者: ルゥナ
第二部 第四章 魔術学校・エストラでの暮らし

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
203/250

初登校

 一時間後。


 ペルセはすでに、エストラに到着していた。ラウラに連れられて、職員室へと案内された。


「おはようございます」

「お、おはよう、ございますっ!」


 ラウラと共に、ペルセは職員室に入る。ペルセはガチガチに緊張していた。


 まだ登校時間まで一時間程度あったが、すでに職員室には講師たちが忙しなく動き回っていた。

 ペルセ達が姿を表すと、皆が一斉にこっちを見た。


「ラウラ先生、おはようございます」

「お、その子は…」


 皆が口々に、ラウラに声をかけてくる。人間が多いが、明らかに人間ではないような獣の香りがする人物や、蝶のような薄い羽根が生えている者もいた。


 ーーー本当に、色々な種族がいるのだと分かる。


 ラウラはそれぞれへ軽く挨拶を返すと、デスクへと迷いなく向かい、椅子へと深く腰掛ける。


「ラウラ先生、今日はちと遅かったね」


 その隣には、昨日ペルセに声をかけてきた、小柄なエルフの先生・エルフィーが座っていた。相変わらず目立つ、橙黄色の魔女っ娘衣装に身を包んでいる。


 エルフィーは自身がかけている丸い眼鏡をキラリと光らせていた。


「…エルフィー先生」

「昨日はまともに挨拶もできんかったけんね」


 エルフィーはデスクに積み上がっている書類から視線を外し、椅子を回転させて体をペルセの方へと向けてきた。


 ーーー改めて見ると、本当に小さい。子供である自分と、そんなに変わらないくらいの背丈しかない。ラウラ曰く地雷らしいので、直接言うことはしないが。


「改めて、エストラへようこそ。ウチはエルフィーっちゅうモンばい。もしウチの授業を受けることがあったら、よろしく頼むばい」


 エルフィーは椅子の上で胸を張っている。だが、足が地面に届いていないという事実が、嫌でもエルフィーの小柄さを引き立てている気がした。


「…よろしく、お願いします」


 色々と思うところはあったが、ペルセは素直に頭を下げた。ここで揉めても意味がない。そう思い、ペルセは本音をぐっとこらえていた。


 ラウラは書類を整理しながら、ペルセの方へと視線を向けた。


「さて…改めて、校内を案内しましょうか」

「え?」


 ペルセはそう言われ、反応することができなかった。しかし、ラウラはそれに構うことなく椅子から立ち上がっている。


 校内の案内。してくれるのはありがたいが、時間に間に合うのか。


「自分の向かう教室と、その近辺にあるトイレくらいは案内しておかないと、学校生活するうえで困るでしょう」


 そう言われてしまい、ペルセは言い返すことができなかった。エルフィーも、隣で納得してる様子で頷いている。


「では、行きますよ、ペルセさん」

「あ、わ、分かりました!!」


 ラウラはいくつかの書類やノートを抱え、スタスタと歩き出した。ペルセはその後を、自身のカバンを抱えながら慌てて追いかけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。