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ビーストライダー・マガネ【鋼】  作者: 時波彷徨
2章02~イエローストーン川・ヘイデンバレーエリア~
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【登録搭乗マシン】

●エステートスクール

・ティナ・ブリンクル      ;オセロットシルバー

・エンディ・ストランド     ;オセロットイエロー

・カイン・ホプキンス      :オセロットパール

・マガネ・アルバレス・アラキダ ;オセロットグリーン (飛び入り参加)


●ユニバース学園

・ビフ・ハワード・マーティン  ;ウルフブラック

・ベル・エルドリッチ      ;ウルフブラウン

・クラン・グランニュー     ;ウルフブルー

・カルラ・ポートレイン     ;ウルフピンク


 ピットエリアにスタンドしていたそれぞれのマシンに乗り込むエステートのビーストライダーたち。


 エステートスクールが駆るビーストマシンは山猫型(オセロット)マシンだ。そして、それぞれ搭乗するのは、

 ティナは、オセロットシルバー。

 エンディは、オセロットイエロー。

 カインは、オセロットパール。

 そして、マガネは、オセロットグリーン。

 各自、イグニッションキーを差し込むと、ピットエリアから順番に出ていき、それぞれスタート地点にマシンを移動させた。


 マガネは、後方からティナの背中をじっと見つめていた。ユアンが出場しないこのレースではティナが事実上のリーダーだ。しかし、ティナはマガネにまったく指示もしないし、忠告もしない。というか、まともに話しかけもしない…。


 …何だってんだよ… と不貞腐れたように、心の中でつぶやいた。


「へっ、ずいぶん小さなマシンに乗り換えたもんだなあ、アメフトライダー」


 グッと!表情を崩して振り返るマガネに、ビフが後ろライドマシン越しに声をかけてきた。ブラックボディのウルフタイプのマシンにまたがったビフは、シールドの奥で不敵な浮かべてマガネの後ろから話しかけた。


「俺としちゃ、あのふざけたカッコとマシンでもよかったがな。せいぜい、途中で脱落しないよう頑張んな」

 と言って、マガネに見下すような一瞥をくれつつ、マガネを追い越していった。

「まあ、このレース中、目障りなお前の姿を見ることは一度だってないだろうからな!」

むっとしたマガネは、

「うるせー、走り出してからビビるんじゃねえぞ」

 自分でも負け惜しみに聞こえるようなセリフをビフの背中に投げつけるマガネは、後悔と悔しさを覚え、歯を食いしばる。そんなマガネを背に、ビフは余裕しゃくしゃくに指定のスタートグリットにマシンを滑らせていった。


 エステートスクールのスタートポジションは、トップグリッドはティナ。作戦通り、ティナを先頭に、陣形の確保を、チーム全体で協力しながら進めていかなければならない。そして、最後尾のしんがりを務めるのは、ラインバッカ―を命じられたマガネだ。

 それは、ただ単に、マガネは初心者なんだから、素直に後ろについて走るよう命じられただけだ。内心、不満を覚えつつも、先ほどのオセロット・グリーンのビーストライダーの適性が低いとの評価が、マガネの胸に突き刺さっていた。初心者同然で突然無理やり参加した身としては当然か…と半ば納得しながらもマガネの心のうちはもやもやで一杯だ。


 今回の練習試合は、長いコースを走る、オンタイムエンデユーロ戦だ。出場マシンが両校で8台。参加台数としては大変少ない状態だったので、今試合はほぼ横一線で各ライダーのスタート位置は占められていた。


 ユニバース学園が駆るビーストマシンは狼型(ウルフ)マシンだ。そして、それぞれ搭乗するのは、

 ウルフブラック、ビフを先頭に、

 ウルフピンク、カルラ、

 ウルフブルー、クラン

 ウルフブラウン、ベルが続く。


 横目でちらりと、居並ぶメンバーを見やりつつ、マガネは、


 いいさ!すぐにみんなを見返してやる…

 そう、マガネは心に強く誓いつつ、スタートグリッドにオセロットグリーンをスタンバイさせた。


 グリッドに並んだビーストライドのマシンたちが、モーター音を轟かせる。


 そして、スタートランプがカウントダウンとともに号令を発すると、各レーサーが一斉に飛び出した。


 湖の外周からイエローストーン川にいたる道は、平坦に舗装されたロードコースだ。ユニバースとエステートのビーストライダーたちは、全員バイクモードで一気に加速していった。


 トップはビフ、次いでティナ、そして、その後にそれぞれのレーサーが、ウエストサムの湖畔を回り込みながらしのぎを削る。スピードを上げていくビーストライドの一団が、湖面に反射する太陽光を横殴りに受け、縦に長いシルエットとなって突き進んでいった。


 そんなビーストライドの一団の中で、浮かび上がるオセロット・グリーンの影。


 マガネのシルエットは群れの中から一番後ろに零れ落ちていった。




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