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転移巫女と勇者の二大陸物語(仮)  作者: 煌清
2章 2部
74/82

74.黒いグール

 


召喚した闇の人型は前にめぐみさんを救った戦士とは姿形も違い服を着ているだけの青年の様相を呈している。


「おい!アンデットを押さえていてくれ。」


俺がそういうと黙ってアンデット達の元に走っていく。俺も慌てて黒い青年の後を追いアンデットの前に着く。


「青いのは俺が押さえる。」


俺がそういうと青いグールの横を通り過ぎスケルトンの元に走っていった。

俺はそれを一瞥したが直ぐに目の前の脅威に目を向ける。

青いグールは俺のもとに走り寄り俺の肩を掴もうとしたが俺はそれを斜めに躱し青いグールの腕に一撃を入れた。銀装備とスキルが相まって青いグールの腕を飛ばす事に成功する。

だが青いグールも腕を飛ばされたことも気にともせず俺の方に顔を素早く向け口から緑色の液体を飛ばす。それを避けようと後ろに飛んだが飛沫が掛かり肩がジュウジュウと火傷のように広がりだした。

顔をしかめるが、俺はまだ動けると右の拳を液体を吐いている青いグールの鼻っ柱に叩き込んだ。少し顔面が崩れ鼻を潰したが怯ませただけに終わる。だが、俺もそれだけでは終われない。

怯んだのを好機とみて青いグールのひざに蹴りを一撃加えたのだ。

青いグールの膝下から足がポッキリ折れそのまま前倒しに倒れた。うつ伏せに倒れた青いグールに止めを刺そうと拳を構えたその時だった。剣を握ったスケルトンが目の前に飛び上がり、いままさに剣を振り下ろそうとしていた。

俺はそのスケルトンの剣を左手の籠手で防ぎ弾き返す。スケルトンは最早脅威ではないと悟ると、倒れて片腕で起き上がろうとしている青いグールの後頭部に拳を叩きつけまた地面に伏せさせた。

俺は立ち上がり踵で止めと青いグールの頭を踏みつぶした。


目の前に剣を持ったスケルトンが2体、少し離れてグールが2体、そのグールの横でHPが0になり消えていく闇の青年。10秒ほど押さえてくれていたのだろう。

俺は苦笑いを噛み潰しスケルトンと対峙する。

スケルトンたちは同時に剣を上段に構え振り下ろしてきたが、もうスケルトンの動きは緩慢に見える。

俺は真っすぐ上から振り下ろされる2本の剣を横に躱しスケルトンのこめかみに一撃入れ頭を破壊し、もう1体の顔面にも上段蹴りで一撃の元に葬った。

残るグールは2体。・・の筈がもう3体増え5体となっていた。

流石に俺もポケットの残りの干し肉の泥を手で払い落とし口に入れ肩の火傷を治して溜息を吐いた。


「シャドウ」


・・俺はまた闇の魔法で召喚する。


「今度はもう少し押さえていてくれよ。」


俺はそう言うとスケルトンが落とした錆びた剣を拾い闇の青年に渡した。


するとそれをしっかりと受け取り剣がスゥーっと闇に飲まれていく。



――――――――――――――――

★☆☆☆☆


闇の兵士 ランクG レベル 1


拳闘士見習い


闇属性

 

HP   12/12

MP    5/ 5


攻撃力    4 + 3 

防御力    4 + 2 

敏捷性    4

魔力     3

魔法防御   2


装備 

錆びた剣   攻撃力に+ 3

服      防御力に+ 2


スキル

格闘  レベル1  

 

闇魔法 レベル0


――――――――――――――――


俺は少し笑った。剣を受け取るとは思っていなかったからだ。




リンドバル侯爵邸2階

侯爵とマーサが向かい合いテーブルに付いていた。


「優は生きておるじゃろうか・・。」


マーサが心配そうに呟いた。


「ではなぜあんな無茶をさせたのだ。マーサよ・・」


侯爵がその呟きに真剣な顔で突っ込みを入れる。


「仕方ないじゃろうが。優は強くなるべきじゃ。それも急ぎでな。5年後のスタンピードなど誰が決めたのじゃ?もうこんなに瘴気が活性化しておるのに5年後なんぞと!」


「やはり早まるのか?」


マーサの答えに侯爵は目を見開き驚きを見せる。


「わからぬ。じゃが早まる可能性も大いにあるじゃろう。ゼストの国の封鎖をまずはなんとかせんとな。お前とカルナック、そして弟でゼストをなんとかせにゃならんじゃろう。」


「ドーガ殿は攻めてくるだろうか?」


マーサは首を振る。


「わしがそれを知る筈がないじゃろう。じゃがドーガが攻めてくればゼストが終わる。

その前に手を打たねばならんじゃろうな。」




俺はわらわらと湧いてくるグールやスケルトンを狩っていく。

数の暴力もダメージが入らなければ然程の脅威にもならない。

だが進むにつれ青いグールや青いスケルトンが少しづつ数を増やしていく。

2体、3体なら同時でもなんとか狩れるがそれ以上になると逃げ出す他ない。

俺はリュックから瓶を1本取り出していた。マーサさんから貰ったやつだ。


レベルが上がると色を変えるアンデット達が奥に進むにつれ増えていく。・・俺は黒いグールを木の裏に隠れやり過ごしていた。その黒いグールは更に奥へと進んでいく。黒いグールが消えた後も5分ほど隠れていた。


それ程の力量差なのだ。俺はフゥと息を吐いた・・


・・・・いや。違う。俺は震える拳を強く握った。


何をしているんだ俺は。・・立ち上がりマーサさんが作ってくれた瓶と俺が水を入れた瓶を2本を両方のポケットに突っ込み黒いグールの元に走り出した。

ゆっくりとした足取りで進む黒いグールの背を確認できたのは直ぐ後だった。


「シャドウ」


と、小さな声で呟くと1体の錆びた剣を持つ闇の青年が現れる。


黒いグールは闇の魔法の残滓に気付いたのか、後ろを振り向き目が合った。


――――――――――――

グール   レベル16



HP  70/70

MP  10/10


攻撃力   36 

防御力   32 +2

敏捷性   24

魔力     5

魔法防御   2


装備


服    防御力に+2


――――――――――――




――――――――――― 

下迫優  レベル6


拳闘士見習い


HP  28/28

MP  17/17


攻撃力   18 +14

防御力   15 +19 

敏捷性   14

魔法力   10

魔法防御   6


装備

銀のナックル  攻撃力に+ 4 転移者補正+2 

(アンデットに特効×1.5倍)

防護服     防御力に+10 転移者補正+5

鉄の籠手    防御力に+ 3 転移者補正+1



スキル


格闘 レベル4

素手 ナックル 爪 攻撃力+8


転移者補正 武器防具 1.5倍

身に着けた武器防具に1.5倍補正


魔法 

闇属性 レベル2 消費MP10

召喚魔法 G

―――――――――――


敏捷以外ではまあいい線いってるじゃないか。



・・・しかしその敏捷が致命的だった。


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