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転移巫女と勇者の二大陸物語(仮)  作者: 煌清
2章 2部
66/82

66.城壁都市との別れ



数日後、リンダとエメラダはエリン達親子と旧東下層を散策していた。たくましいものでもう旧西下層との軋轢もなかったような雰囲気を醸している。チャフが死んでチャフの手下のチンピラの殆ども死んでしまったので治安が大きく変わっていったのだ。良いか悪いかは別として犯罪者達を根絶やしにしてしまったホークの裁量とも言える。そして鉱山工達も入れ替えで旧西下層と旧東下層が給金を出し送り出す男や女を選ぶようにした。

街から給金を出す為には税を取らなければならない。そうなると貿易や地場の産業にも手を付けないといけないのだ。そして街の話し合いが持たれた。そこでやはり旧西下層、旧東下層合意の元、新領主にホークが祀り上げられた訳だ。

ホークは俺を睨みつけたが、これを決めたのは俺ではない。むしろ完全に無関係なのだ。


「結局お前の言う通りの結果になるんだな。」


とホークも折れるしかなかった。北との貿易をするに当たってホムラの名はどうしても必要だった。そして内容を知っているリンダかホークしかこれをこなせないのだ。リンダにもやり玉が向けられるが、リンダは全力で否定し暫く教会に籠ったくらいだった。


俺はまだ何故ここに居るかというと黒い装備の完成を待っていただけなのだ。それが今日完成の予定日だった。その完成の連絡を受け教会の横に即席で建てられた革細工チェル工房に向かった。

チェル工房の名称はそのままレイチェルから取ったそうだ。

黒いバックラーもしっかり完成している。黒いサーペントと黒い狼の革を使った鎧や籠手、脛当て、帽子までしっかり揃っていた。俺はとりあえず装着してみる事にした。

「似合ってるわよ。」とレイチェルさん。ホークの装備は今から作るそうでホークも楽しみだと顔が綻んだ。


「おう。似合ってるじゃねえか。さとし君。」


ザックさんがチェル工房に現れ大きく頷く。


「そうですかね?」


と俺も頭を掻いた。



―――――――――――

川岡さとし レベル8


剣士

拳闘士

棒使い



HP  36/36

MP  30/30


攻撃力  23 +31

防御力  21 +60

敏捷性  23

魔法力  15

魔法防御 12 + 7


装備

鋼の剣      攻撃力に+10  転移者補正+5 剣技   +16

魔獣革の鎧E   防御力に+14  転移者補正+7 魔法防御に+ 3  転移者補正+1

魔獣革の籠手E  防御力に+10  転移者補正+5 魔法防御に+ 1  転移者補正+0

魔獣革の脛当E  防御力に+10  転移者補正+5 魔法防御に+ 1  転移者補正+0

魔獣革の帽子E  防御力に+ 6  転移者補正+3 魔法防御に+ 1  転移者補正+0


魔獣革の盾E☆ (盾に攻撃が当たった時のみ)

 防御力  +10 の追加防御 防御力  転移者補正+5

 魔法防御 +10 の追加防御 魔法防御 転移者補正+5 

スキル

棒術 レベル1

剣技 レベル4 剣使用時 攻撃力+8 神の血統 ×2 

格闘 レベル4 

投擲 レベル1 


神の血統 全ステータス1.5倍

レベルアップ時上昇したステータスに1.5倍成長補正


神の血統 全スキル  2.0倍

スキルレベルアップ時 上昇したスキルに2倍 補正


転移者補正 武器防具 1.5倍

身に着けた武器防具に 1.5倍補正


光魔法 レベル1

キュア  HP20回復、状態異常回復 消費MP3


―――――――――――



ヤバいの一言だった。何よりも盾の性能だ。腕装備が15で基礎防御21の合計36の腕防御なのだが盾で防ぐことで追加15の防御の恩恵を受ける訳だ。盾で防いだ場合の腕の防御力は51になる。

これはガルバルの剣すら全くダメージが入らないことになるのだ。ちなみに同じ場合の盾で防いだ時の魔法防御は合計28となりリンダの火の魔法も脅威ではなくなる訳だ。

チェル工房に転がっているホークの、まだ木の盾の状態の盾を一度装備してみたが防御力と魔法防御力がしっかりと備わっていた。勿論性能は段違いなのだが。



ここに滞在して1月経過していた。

レベルは更に1つ上がり、ここで気付いたことがあった。レベル上昇時のステータスの上昇は他を圧倒するのだが、ホークやリンダよりもレベルが上がるのが遅いのだ。

まあ上がるは上がるのだが経験値を1.5倍程必要とするのだろう。まあこれは・・頑張るしかない。

この滞在期間で俺の要望もありここの兵達に盾の受注を済ませた。革は全部差し上げる事にした。チェル工房は俺とホーク、リンダ以外は手間賃を取るとの事だったので皆に行き渡るのは先の話となりそうだ。


俺はザックさんやエメラダさん、エリンさん、エリクやマリンにも別れの挨拶に行った。

明日の朝にはここを発とうと思ったのだ。


まずはザックさん宅に向かった。エメラダさんもリンダもそこにいた。


「そうか。もう発つのか。さとし君は本物のホムラと言う人物に会いに行くんだろう?」


ザックさんが寂しそうに話し出す。


「そうですね。前も言ったかも知れませんがここに来た目的がその情報収集だったので。」


俺は頭を掻く。


「そうだったな。それが始まりだったな。」


ザックさんは遠くを見るように空を見上げた。エメラダさんも深く頭を下げた。リンダは下を向いて手だけを上げる。


「ではまた。他にも挨拶を済ませたいので。」


今度はエリンさん宅に向かう。あばら家ではなく大きめの集合住宅が出来上がっている。


「あんちゃん。」


テコテコとマリンが走り寄って俺の足に抱きついた。


「やあ、マリン。お母さんとエリクはいるかなぁ?」


マリンはにこやかに微笑むと俺の手を握り走り出した。


「お母さん、兄ちゃん、あんちゃんだよ。」


エリンさんは洗濯ものを干していてエリクはその手伝いをしていた。


「あら、さとしさん。いらっしゃい。」


「あんちゃん。いま手伝いをしてるとこなんだ。ちょっと待っててよ。」


そう言うと急ぎ早洗濯干しをてきぱきと始めた。俺は集合住宅の中に案内され椅子に腰かけた。一家に1つ大きな樽があり、そこにはたっぷりの湖の水が入っている。集合住宅の外には獣肉を燻製にする焼き場もあり小さいながらも壁沿いには畑も作られていた。

俺は明日旅立つ事をエリンさんにも告げた。


「そうですか。やっぱり行くんですね。」


エリンさんもザックさんと同じように悲しそうな目をする。


「あんちゃん。またきてくれるんだよな?」


「あんちゃん。」


涙目になったエリクとマリンの頭を優しく撫でる。


「ああ。必ず来るよ。その時にはエリクとマリンも強くなってるといいな。」


エリクとマリンは力強く頷いた。


「大丈夫。俺は強くなるよ。守らないといけないからな。」


「わたしもー」


俺は後ろ髪を引かれる思いもしたが、とりあえずの別れを告げた。

別れを告げた後になんだが、旧西下層の皆が宴を開いてくれる運びとなった。


夜は更け、俺は東下層のチャフ秘蔵の酒だとホークに言われ、言われるがまま、この世界で初めての酒を飲み直ぐに酔いつぶれ、教会の隅に横になった。


何が秘蔵だ・・ウォッカじゃないか・・。




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