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転移巫女と勇者の二大陸物語(仮)  作者: 煌清
1章 1部
34/82

34.これからのカルナック領



この戦いに勝利を治めたが疲れ果て泥のように眠ることとなった。

キロロや弓兵達は眠れず、塀の上に腰かけ今までになく瘴気を含んだ森と、空の星を眺めていた。

キロロは巫女様お手製?チョコボールを口に放り込みモゴモゴ口を動かし目をキラキラさせた。


朝方、ミランの前に黒い鎧の騎士が現れた。

友紀様のご命令で倒した魔獣の革を剥ぐようにとのお達しだった。

ミランは黒い鎧の騎士に森の瘴気は晴れず。と一言伝える。

それだけ告げると黒い鎧の騎士は頷きスゥーと地面に消えていった。それから皆で革を剥いで回ったのは言うまでもなかった。

昼前にはカルナックの兵10名、塔の兵5名が村の中に迎えられた。

指揮を執っていたのはゲオルグ。友紀の命令通り出発してから2日目の昼間、森に満ちた瘴気が気になるとゲオルグは暫くここに残る決心をする。

もう一時は黒い大鬼は出ないだろうが壁の上から森を見ると瘴気は変わらず森を暗く染めていた。

数刻もするとポコポコと通常の大鬼や小鬼達がまた瘴気から生まれてくるだろう。

ミランとカルナック兵達はキロロ達の元に向かっていた。報奨金を出す為だ。

キロロには報奨金、金貨5枚。弓兵達には3枚づつ配られた。この報奨金は今までなかった為、村人たちは自分たちのように心から喜んだ。

カルナック兵達もまだ交代任期ではないが殉職者の交代が必要とされた。

ゲオルグの推薦で、ここで指揮を執ったのが今回の遠征でレベルを5に上げたリーグだった。

このリーグもここに残る決意をし自分やカルナック兵達を鍛えたいと心に決めた。

ミランは大幅にレベルを上げたであろうキロロに目を付け塔に連れ帰りエリアドルにウィンドバリアを教授して貰おうと考えていた。ミランはキロロがそのレベルに達していることを確信した。

この日の夕方、村の大工達と話し合い賃金を払いカルナック兵の宿舎、壁の修理などを頼んだ。これにも村人達は驚き、更にカルナック伯爵への人望を光らせることとなった。

夜には村をあげての宴を催してくれ酒やご馳走が兵達にも振舞われ村の者たちとも近づく事ができ有意義な時間を過ごすこととなった。



次の日、ビビアンとソニアは交代で来ていたリズ達にハイタッチをして帰りの馬車に乗り込んだ。

先に乗り込んでいたリックとウォードは活躍を取られ不貞腐れていたがミランとキロロが乗り込んだときには顔を引き締めた。

ビビアンはミランの顔を見て顔を赤くし、それを見たソニアがフフッと笑う。


「じゃあ、塔に向け出発しましょう。」


そう話しミランは自ら御者に座り馬に鞭を振るった。




カルナック領 風の塔


ミラン達が戦闘を終えウエストウッドを出る1日前の早朝・・・・

明け方にカルナック兵の早馬が到着した。


「わぁぁぁ。どうしよう?サラン?」


「友紀様、大丈夫だって。ミランも強いんだから。」


サランがそう言うがいてもたってもいられない。


「そうは言っても・・。」


私は俯き、サランは腕を組む。


「確かに黒い大鬼はヤバいけど・・・たぶん大鬼達は早くないからなんとかなるっしょ?・・って結果はどうであれ流石に終わってるでしょ。戦闘。」


そこにポールが駆け込んでくる。


「隊長。リズ含め5名の魔術師中心で出立させました。」


「うん。それでいいよ。もし負けてたら被害が広がるからね。・・・負けないと思うけど。」


「カルナック兵も10名、既に出立したと聞きました。」


私はガンガンと地面を蹴る


「黒騎士君。黒騎士君。ちょっと行ってきて。」


黒い戦士が地面から現れこちらを見ている。


「直ぐに行ってモンスターがまだ居たら狩ってきて。」


「・・・どちらに向かえば?」


「ああ。ええと・・・ウエストウッドだよ。西。西。木。森。」


「友紀様、過保護だよねー。そうそうミランに魔獣の革を剥ぐように言ってきてよ。この塔から真っ直ぐ西に行くと暗くて大きな森があってその手前に壁に囲まれた村っていうか町だね。

うん。町があるんだ。川沿いだからわかりやすいはずだよ。」


「そうね。それがいいわ。魔獣の革は欲しかったの。」


お母さんも話に加わる。・・・お気楽か?・・・黒い戦士は私をじっと見つめている。


「じゃあ戦闘が終わってたらミランに魔獣の革を剥いで。と伝えてくれる?」


私は黒い戦士にそう告げた。


「・・・了解致しました。」


黒い戦士はそう言うとスゥーっと地面に潜っていった。


「ところで友紀様、黒騎士君って強いの?」


サランが質問を投げかける。私は考えるが全くわからない。


「黒い騎士殿は闇の魔法だそうですよ。サラン、あなたが本気を出さないといけない位には強いと思います。そのような強さの騎士を召喚出来るほどの魔導士がこの世におられる事に驚きを覚えますが・・」


エリアドルさんもそう言いながら席につく。サランは目を輝かせるが戦わせる気は毛頭ない。この黒騎士君は私の隠し玉なのだ。


「おはようございます。皆さん。」


カルナック兄ちゃんも登ってきて軽く挨拶を済ませ席についた。


「おはよう。カルナック兄ちゃん。」


「おはようございます。友紀様。先日の件も含め色々とご迷惑をお掛けしております。」


カルナック兄ちゃんは席についたままテーブルに頭を付けた。


「いや。違うよ。ゼストの兵士達や塔の人たちカルナック兵達を見るに、こういうの今までなかったでしょ?・・レイスの件は兵士の過失もあったんだろうけど。」


私は私見を述べる。


「そうね。私たちが来てからフラグが立ったのか・・偶然なのか。日常にこういう事が頻発してたらみんなもっとレベルが高いはずだものね。」


お母さんも私見を言う、が・・確かにそうなんだけど・・・・何かひっかかる。


「確かにカルナックの森の瘴気が少し濃い気がする。と報告を受けたばかりです。

出立前にもう2名、兵を増員させ今日から4名体制で森の門番をさせております。」


うん。それがいい。


「あとカルナックの森とウエストウッドの森以外に魔獣やモンスターの発生場所は無いの?小さいところでも。」


カルナック兄ちゃんは腕を組んだ。


「あると言えばいくらでもあるんですよ。各村の周辺は雑木林や森もありますし、川も深くなれば魚の魔物だって出てきます・・・。」


サランが話す。


「全域の調査をしないと・・いけないのかな?」


「そうだね。小さな村々の防御は薄いんでしょ?しかも定期巡回のみ。私が考えてるのは小さな村の人達が殺されて魔獣達がレベルを上げていくとどうなるんだろうって事だよ。」


エリアドルさんも目を閉じ話し出す。


「そうなれば・・・瘴気が広がります。魔素を含んだ人間がモンスターや魔獣によって多く殺されれば、魔獣達の体内に入った魔素も瘴気に変わるでしょうね。そこで・・レベルを上げる訳です。

それに強い瘴気を持った魔獣が現れると弱い魔獣も引き寄せてしまうでしょう。」


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