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転移巫女と勇者の二大陸物語(仮)  作者: 煌清
1章 1部
29/82

29.2つ目のイベント



私たちは馬車に乗り込み森を後にした。私はレベルが4になりお母さんは5になっていた。サランの話だと何か月分のモンスターは狩ったそうだ。リズも1つレベルが上がっていた。

ある意味レイスはいい仕事をしてくれたと言える。私は眠り馬車は直ぐに塔に到着する。


「友紀。着いたわよ。起きなさい。」


「はーい。起きてるよ。」


私は目を擦り外を眺めた。もう草原に日も落ち薄暗くなってきていた。ポールとリズは先に降り私達はその後に続きみんなで馬車の中を片付け塔の中の入る。お腹が空いた。

ポールとリズに塔の中層で別れ更に上って行き最上階の自分の部屋に戻った。


「システム・・イベント・・。」


私は呟き着替えを済ませ厨房へ行くと早くもお母さんが厨房で料理をしていてサランがそれを手伝っていた。エリアドルさんはまだ上にいるようだ。


「友紀ご飯できるからエリアドルさん呼んできて。」


「はーい。」


私は上の屋上に登りカルナックの町のある方角の景色を眺めた。薄っすらと街の明かりが見える。遠くの森は見えず塔の周りは草原が広がり草の香りが風に乗って鼻をくすぐった。


「友紀様、どうされましたか?」


「あ・・エリアドルさん?」


「下からいい香りがしますので夕食なのかと思いまして。」


エリアドルさんは少し笑い頬を掻く。


「そうそう。ご飯を呼びに来たんだよ。」


私が答える。


「そうですか。それはお手を煩わせてしまいすみません。ところで何かあったのですか?浮かないお顔をしてますが・・・。」


「うん。レイスっていうのが出てね。少し悲しい気持ちになったって感じかな。・・・ありがとう。って言われたけど何がありがとうなのかも・・ちょっとね。」


「ありがとう。ですか・・。友紀様にはそういうのも聞こえるのですね。・・それで、収まったのですか?」


「収まった?・・・うん。そうだね。ポールが犯人?を連れてきて・・レイスは消えていったよ。」


私は景色を見ながら答え、エリアドルさんも外の景色を眺めた。


「そうですか。ならよかった。レイスは知能を持っており放っておくとリッチに進化しますので、どの国でも早急な対処が必要となるのです。」


「そっか・・りっち?ね・・・。」


「では夕ご飯に私もお呼ばれいたしましょう。」


エリアドルさんはニコリと笑い降りていった。私はまた景色を眺め、少し腑に落ちない気持ちを深呼吸で消して下に降りた。



テーブル横の椅子に座るとサランがパンとスープを運んでいた。


「さあさあ。みんなご飯だよー。めぐみ様も友紀様もお疲れ様。」


イスに腰掛けたお母さんがサランに話しかけた。


「そうそう。サランちゃん、リズのレベル上がってたみたいだわ。」


「そっかー。レイス出たし、あれは上がるよねー。ゲオルグもうかうかしてられないね。」


サランは腕を組み、うんうんと頷く。


「サラン。ゲオルグさんが副隊長なんだよね、そういうのはどうやって決めたの?」


サランは首をかしげる。


「年上だったからだよ。レベルは私達以外はみんな同じくらいだし・・・じゃあ君ね?って感じ。

それに私も友紀様に言われるまでみんなで突撃ってなってたからね。

今は少し考えてるんだ・・・私も。・・・ミランも。

まあ、あの時は私が隊長してあげないと、それなりに強い魔獣やモンスターは偶に出てきてたからね。

突撃だけじゃみんな死んじゃうから、私が受け持つんだよ。いつもね。」


サランが珍しく真面目な顔をする。


「そうか、ちゃんと学習していってるんだ。ここの人たちも・・・。」


私は口に出して言ってしまう。


「あー。馬鹿にしてるぅ!」


サランは口を膨らませる。


「違うよー。サラン。誤解だよー。・・・その・・ミラン達は大丈夫かなー?」


私は天井を見上げた。天井のレンガの色をランタンの火がやさしく動かしている。


「そうだねー。大丈夫でしょ。・・・大鬼で黒いの出たらちょっとヤバいよねー。」


サランはケラケラ笑いながらパンを齧った。




同時刻・・


「みんな橋をわたって村まで戻れー。」


ゲオルグが叫ぶ。ウエストウッドの森とウエストウッドの村との間には少し大きい河川で隔てられ直径3mほどの木橋によって行き来出来るようになっている。

村には高さ2m程の小さな壁があり登って迎撃出来るようにはなっているのだが森から橋をわたるとその小さな壁が人口150人の大きな村の最終防衛地点となる。


「ミラン様お怪我は?」


「ああ僕は大丈夫です。流石、友紀様です。明日の朝には村は滅んでましたよ。ゲオルグ、生存者は?」


「はい。私を含め塔の兵5名は健在。カルナック兵は2人死亡。残り8人ですが3人が負傷。」


「私が水魔法で治します。」


「ですが、ミラン様の魔力の温存を・・。」


「いえ。人数分と考えれば数は多くはないですが友紀様から少し多めにエリクサーを頂いてます。」


ゲオルグは目を見開く。


「巫女様とはそのような奇跡を・・・。」


ミランは少し笑い頷く。


「そうみたいですね。僕たちも巫女様の役に立ちましょう。ゲオルグ、私は兵の回復に向かいます。指揮を取りなさい。それとカルナックの兵を2人早馬でカルナックと塔に送りなさい。」


「ハッ。畏まりましたミラン様。」


黒い大鬼・・・ちょっとヤバいかもしれませんね。


ですが僕のレベル上げにはもってこい。まあ聞いても意地悪な姉は来ないでしょうね。

ミランは少し笑い村の門から中に入って救護に向かった。



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