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第二十三話 魔法を知りましょう

今回は若干文字量少なめ。

シリアスはひと欠片もございません。



 図書館から帰るとテオ兄様とフェリ兄様はこれから家庭教師と勉強する時間なのだと言って、また来るからなー! と宣言しながら帰っていきました。

 今度はちゃんとアポとって下さいね。


 さて、それじゃあお昼まで時間もあることだし、さっそくテオ兄様とフェリ兄様のオススメの本でも読んでみようかな。


 えっと、どれだっけ……。

 そうそう、『 紅蓮の騎士 』と『 黄昏の王 』だったっけ?

見てみるとどちらもたくさんの綺麗な絵がフルカラーの絵の具で描かれたとても素晴らしい絵本だった。

 それじゃあ……先に『 紅蓮の騎士 』を読んでみようかな。何でそっちが先なのかって?なんとなく、です。




✳✳✳✳




 「ふぅ……」


 テオ兄様のオススメの『 紅蓮の騎士 』と『 黄昏の王 』を読み終わると昼食の時間が迫っていた。

 昼食は残っていたパンを齧りながら、借りてきた魔道具制作指南書を開いた。

 すいません、汚したりしないんでお行儀悪いくらいは見逃してください。


 「へぇ」


 魔道具は魔石といわれる石を魔力タンクとして、その中から魔力を取り出して魔術及び魔法を行使させる道具だ。


 魔道具にも3つ種類があって、一つ目は常時発動型のもの。これは結界などの防御系魔法が多い。


 二つ目は持ち主が発動させる保持者主導型もの。これは一つ目と逆でだいたい攻撃系魔法のことが多い。


 三つ目は持ち主の危機に発動する非常時発動型。自動発動型ともよばれている。こちらは1回の魔力消費が多く常時発動はできない魔法――例えば治癒魔法や解毒魔法なんかだ――などがよく使われている。


 魔道具は基本的に使いたい魔法を発動一歩手前までにすすめておいて無属性魔法の魔法付属というカテゴリーの『魔法付与エンチャント』『定着フィクシング』と『保存キープ』を使って物に魔法を付与する。


 魔石は魔力を使い切るとサラサラと砂のように崩れて消えてしまうそうだ。

 ただし使い切る前に魔力をたしてやれば消えずに魔術を使い続けられるのだとか。

 魔石は自然に発生する鉱物と考えられていて、ある日突然庭先に転がっていることもあれば、砂粒サイズの魔石が段々大きくなってビー玉サイズになったなんて話もあるらしい。

 ただ、多くは魔物と呼ばれる魔力を扱う生き物を倒すことで得られるらしい。鉱山から宝石と一緒に産出される事もよくあるんだそうだ。


 「うーん、ちゅかいしゅぎるときえちゃうのか。なんかまりょくそのものってかんじだなぁ……。……んん? ……まりょくそのもの?」


 もし魔力を固まらせることができるとしたらそれってつまり魔石なのでは? 魔石は高価らしいから、魔道具を自分で作るとして、魔石も自分で作ることができれば、かなりコストカットができるはずだ。


 「よし、つくってみようかな。……むりだとおもうけど」


 まずは自分の手のひらに魔力を集めて……1万くらいでいいかな?

それを、別の魔法で圧縮する。それが石になるように……そうだなぁ、ダイヤモンドみたいになったらキラキラ光ってきっと素敵なんだろうなぁ……。…いかん、雑念が入った。ダイヤモンドをイメージしてっと……って違うってば。

魔石をイメージするんだっ!断じてダイヤモンドなどでは無いっ!!

 脱線するな頑張れ私っ……!!


 …コロンッ……。


 …………うん


 床の上を何かが転がった音がしてそちらに目を向けるといつの間にか落ちている、見事なダイヤモンドカットの透明な宝石。


 キョロキョロと周りを見回してみるが私以外に誰もいないようだ。



 Q、魔石が自作できないか実験している途中で、私以外に誰もいない部屋で突然降って湧いたように魔石が現れました。一体なぜ?


 A、あなたのせいです。自重しましょう。


 おーまいがっ……!!




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