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第十六話 はじめてのおりょうり

お待たせしました。第16話です。

最近検定やらテストやら、色んなイベント目白押しで更新が遅れてしまってすみません。2月過ぎたら落ち着くと思うんですが……。自分の誕生日までテストとか鬼畜過ぎやしませんかorz

 


 お昼飯は何をつくろうかなー♪

 因みに私が料理できることは前もって保護者様達ジェイドさんたちには話してある。

 だからこそお料理ができるのだ。

 因みに道具はだいたいが台所に揃っていた。道具がないとお料理できないもんね。前の住人さんとても助かります。足を向けて寝れませんな。

 それにしても、道具までお下がりとは前の住人さん様様ですな。誰かは知らないが。


 と、いうことで、早速やってきましたお城の食材置場。

 食材置場の入口に見張りのお兄さんがふたり立っています。

 こんにちわーと声をかけると、お兄さん達も挨拶を返してくれた。



 「お、噂のちびっこだな? どうしたんだ?」


 「ちびっ、ごほん……えっと、ごはんをつくるので、ざいりょうをもらいにきまちた」


 「そうか。それにしても、国王様も何考えてんだろうなぁ? こんなちびっこがひとりで料理なんて危なそうなのに」


 「そんだけこのちびが、凄いってことなんじゃねぇの?」


 「それでも、包丁とか危なかしくて使わせらんねぇよ」


 「だいじょうぶなの! わたちは、おりょうりじょうずなの! なんせ、おりょうりすきるはLv.10なの! うそじゃないの、すごいでしょ?」



 ちびっ子と言われたことにはスルーして、えっへんと胸を張ってこたえると少し言葉遣いの荒いお兄さんが、ふーん、と私を見た。



 「へぇ、そりゃすげぇ。まぁ、嘘はついてねぇみたいだしいいんじゃねぇの?」


 「…なんでわかるのでしゅか??」


 「あ? ……あぁ、俺は見破るってスキル持ってんだよ。だからちびの言葉も嘘ついてるかわかるんだぞ。まぁ、なんとなくだけどな」


 「ほんとでしゅか? それじゃあためしにもうひとちゅ! わたし、さいほうスキルも…むぐっ?」



 調子に乗ってほかのことも言おうと思ったら、何故かもうひとりのお兄さんに口を塞がれた。

 なんでだ。



 「そういう事はあんまり人に言うもんじゃないから黙っときな、ちびっこ。面白がっていうことじゃねぇぞ?」


 「あい……。おしえてくれてありがとうでしゅ」


 「今度からは気をつけるんだぞ? そんじゃ、はいっていいぞ。右の入口の方にまとめてあるのは食堂で使う分で、左側の奥の方にあるのがちびっこが使っていいやつだからな」


 「あい!」


 「棚の上にあるのは一番上の段が塩、その下がハーブで、その下の二つの段は紅茶の茶葉だ。好きに使ってもいいがあんまり自分のところで溜め込むなよ」


 「あい」


 「あと、肉や魚、ミルクなんかは右奥の扉の向こうだ。手前の大きいやつは食堂で使う分で一番奥の左側ふたつがちびっこが使っていいやつだ」


 「わかりまちた。ほかにはないでしゅか?」


 「ないな。あぁ、今日はちょっと小さいがうまいベリゴがはいってるらしいぞ。ちびっこの方にも入ってるはずだからデザートにすればいい」


 「あい! ありがとうでしゅ」



 ふんふふーんと適当に鼻歌を歌いながら中に入ると、いろんな野菜があった。

 鑑定眼でいろいろながら野菜をとっていく。

 どれも、元の世界と似ているような似ていないような物ばかりだ。

 えっと、オニ葱(玉葱もどき)でしょ、ジージャの根(生姜もどき)でしょ、レーシャ(レタスもどき)でしょ、カル麦粉(小麦粉もどき)でしょ、トート(トマトもどき)でしょ、ソイ豆(大豆もどき)でしょ、アプル(林檎もどき)コッコの卵(鶏の卵もどき)なんてのもある。

 あと近くの棚にいわれた通り紅茶の茶葉や塩もあった。

 因みに塩や砂糖などの調味料の名前は地球と変わらなかった。

 なんでだ??


 そういえばお兄さんが言っていたベリゴとは、なんと男性の握りこぶし程もある大きな苺でした。

 これで『ちょっと小さい』ってまじか。

 普通のサイズだとどんだけでかいんだ。

 忘れかけてたけどさすが異世界。スケールがでかい。




 ──────



 ・コッコの卵(鶏の卵もどき)

 ・バルタ牛のミルク(牛乳もどき)

 ・カル麦粉(小麦粉もどき)

 ・レーシャの葉(レタスもどき)

 ・コッコの肉(鶏肉もどき)

 ・シール油(サラダ油もどき)

 ・ベリゴ(苺もどき)

 ・塩

 ・砂糖

 ・紅茶の茶葉



 ──────




 今日はこれでお昼ご飯を作ろうと思います。

 他にソイ豆(大豆もどき)アプル(林檎もどき)ファナルポーク(豚肉もどき)なんかももらっておいた。

 これらで天然酵母や醤油、味噌、ベーコンなんかをつくろうと思ってる。

 卵やサラダ油もどきももらっておいたのでマヨネーズも作ろうと思う。

 時魔法でどうにかできないかなー、なんて思っているのだが、できなかったら創造魔法で麹菌召喚しちゃおう。

 なんで最初から召喚しないのかって?

 そんなの、様式美に決まってるじゃないですか(すっとぼけ)


 材料をアイテムボックスにしまって食材置場の見張りのお兄さんたちに声をかけてからその場を去る。


 さーて、頑張ってつくるぞー!!




 ✳✳✳✳




 さて、場所が変わって現在、我が家となった旧騎士寮です。


 ご飯を作る前にいろいろと調味料を作ろうと試行錯誤して、MP、SAN値、ともにごっそり削られたフィオーネちゃんです。


 お味噌やベーコン、天然酵母といった時間を要するものをつくる過程で、時間短縮しようと時魔法でいっきに1週間ほど時を進めたら、わさわさとカビが生えてみるみる間に気色悪い色に変わったお肉やお豆、アプル(林檎もどき)に絶叫して2度と手抜きはしないと誓いました。

 どうやらまとめて時間を進めるのはダメなようだ。

 1日ずつ進めて、進める度にかき混ぜたりして面倒をみてあげなきゃいけない。

 やっぱりそう上手くはいかないか。

 わさわさと気色悪い色のカビに覆われたお肉や大豆は時を戻しても食べる気がせず、ポイしてしまいました。

 少量しか試してなかったから良かったけど、ちょっともったいないなー。ごめんなさいもうしません。

 手抜きダメ絶対(遠い目)


 お部屋のキッチンは、ガスコンロもどきや水道もどき、オーブンもどきなど、今の地球といい勝負な感じのものが揃っている。因みに全て自分の魔力を供給するタイプだ。

 冷蔵庫だけは氷魔法が上位魔法だからか、氷を供給する旧式の冷蔵庫。

 すぐさま魔法で氷をつくって放り込んでおいた。


 因みに本日のお昼ご飯はサラダクレープです。


 まず、ボウルにミルク、卵、小麦粉を入れてよく混ぜて、半分はもう一つのボウルに移して砂糖を入れて冷蔵庫へ。


 砂糖を入れなかった方は軽く冷却魔法をかけて冷やしながら1時間位時を進める。

 生地は少しねかした方が美味しいらしいからね。

 いやぁ、お料理するのに時魔法って便利だね。

 なんたって待ち時間が殆どいらない。

 使い方を間違えると大変なことになるけどね。

 やる気になればあの3分クッキングだって出来ちゃいます。

 さて、1時間たったものがこちらっ!

 ……ひとりだと虚しいですね。


 さて、時間を進めた生地を熱したフライパン(もどき)にお玉一杯分を流し入れて薄くのばしてやく。

 表面が乾いてきたらひっくり返してっと。

 はい、できた。


 次にお肉(コッコの肉)を焼いていきます。

 お醤油で味付け。


 あとは、お野菜切って、生地に盛り付けて、お好みでマヨネーズを掛けて完成。



 「いただきましゅ」



 世界が変わっても、これはやらなくちゃね。

 感謝は忘れちゃいけないよね、うん。


 ひとつ思ったんだけど、会話が全然ないと寂しいよね。


 ……私、いつボッチ卒業できるんだろう。


 テオ兄様ー、早く来てー!!




フィオーネちゃんボッチ疑惑(笑)

きみ、テオドールのこと忘れてやしないかい?

彼はちゃんとお友達枠です。

ちゃんとお友達になる……予定、だと思います。

なります、多分。

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