第十話 夢の中
遅くなりました。
新キャラ盛りだくさんの第十話です。
気がつくと真っ白の空間に浮かんでいた。
………why?
あっちをキョロキョロ、こっちをキョロキョロして全く人気がないことを確認して、状況把握につとめることにする。
えーと、お昼食べて寝ちゃったんだっけ?
じゃあ、これは夢? …それにしても見覚えあるような……?
「やぁ百合、いやフィオーネ。さっきぶりだね? 無事に保護者の所へ行けたようで何よりだよ」
わーい、ツァールトハイト様だぁー……………………。
「って、ツァールトハイトさまぁぁーーーーーーーーーっ!?」
「うわぁっ!!」
「なんでツァールトハイト様が私の目の前に!? もしかして私またバグに巻き込まれたんですか!? 転生して1日たたないうちにまさかの死に戻りですか!? どんだけ私不運なんですか! 私のLUK値仕事しろ! 50もあるのに全然仕事してないじゃないか!! あぁもうついてないにもほどg」
「落ち着いて!? 大丈夫だから! 死んでないから!!」
「ある………って本当ですか!?」
「本当に本当だから、落ち着いて。ただ話忘れたことを話そうと思って呼んだだけだから」
「…? 私に話忘れたことですか?」
「そうなんだけどそれはさておき」
……本題をそれはさておきってありなんですかね?
「フィオーネ……フィーでいい?」
「あ、はい」
「フィー、転生したけどどう?不満はない?」
「無いです全然、っていうか私なんかがあんなに力もらっていいんですか? なんか加護とかもいっぱいあるし、称号とかも凄いしとMPも凄いことになってるし……」
「そうだね、でも、生活系スキルは君の実力だし、加護も君の人柄が気に入ったからこそ与えられたものだし誇っていいと思うよ?」
「でもユニークスキルとかギフトとかも複数ありますし……」
「それはまぁ、転生特典ってやつだよ」
「そうなんですか? ……あ、ところで、LUKって全然仕事してないような気がするのは気のせいですか? 目が覚めたらいきなり森だし狼に襲われるし王様には疑われかけたし変な腹黒執事に顔覚えられるし、その、ピンチにばっかりあっているような気がするんですけど……?」
「そればっかりはなんとも………頑張れ」
「あ、はい」
ツァールトハイト様の目に同情が浮かんでいたように見えたのは目の錯覚かな……?
「それと今回来てもらった理由も2つあってね、1つめは、僕以外の君に加護をさずけた神達がきみに名前を貰いたいそうなんだ」
「……? ……名前ですか?」
「そういえばなんで僕に名前をくれたの?」
「それは…名前って子供が親から貰う最初のプレゼントじゃないですか、あの時お礼にたいして何もできないなって思ってあの時あげられるものを一生懸命考えたんです」
「そうだったんだね、ところで他の神達の名前、考えてあげてくれないかな?」
「はい、でもあってみないことにはなんとも…本人の希望とかも聞きたいですし……」
「それは大丈夫だよ。みんな出てきて」
ツァールトハイト様が空中に声をかけると突如そこにいろんな人が現れる。正確には女性四人、男性二人だ。
その人たちはツァールハイト様に促されると一番右の女性から順に自己紹介した。
「はじめまして、生命の女神です」
そう言ったのは、頭に月桂樹の冠をのせ、亜麻色の軽くウェーブがかかった髪を腰までのばしている橙色の綺麗な瞳のおっとりとした綺麗な女性。
「はじめまして、愛の女神ですわ」
次は、桃色の髪を腰までのばしてサイドテールに結び澄んだ山吹色の瞳のスタイルのいい少し小柄な女性。美しいとか綺麗な、というよりも可愛いという感じの女性。
「はじめまして、海の女神です。森の女神は双子の妹なんです。妹共々、よろしくお願いしますね」
次は、ストレートの背中までのばした綺麗な夜色の髪をハーフアップにして赤い珊瑚と真珠のバレッタでとめている澄んだ青色の瞳のおしとやかな綺麗な女性。
「はじめましてー、森の女神ですー。海の女神の双子の妹なのですー」
語尾を伸ばす癖があるのか妙に間延びした自己紹介をするのは、黄緑の髪をボブにして小さな花をモチーフにした髪飾りをつけた、透きとおった翡翠色の瞳のマイペースそうな綺麗な女性。
「たしか…フィオーネといったか? 私は魔法神という。よろしく頼む。隣の男は私の弟て武神だ」
「やっほー! はじめましてフィオーネちゃん、さっき、兄貴…じゃなくて魔法神から紹介あったけど俺が武神だよ! 宜しくね!」
白銀の髪に蒼色の瞳で髪は腰まで伸ばして無造作にひとつにくくっている。このクールな感じの美青年が魔法神のようだ。
対して金髪に明るい赤色の瞳を持つ青年は髪の毛をショートカットにして片耳にピアスをしているアイドル系のイケメンだ。正直な感想を言うと、チャラい。ものすごくチャラい。
「えーっと、これで全員かな、あ、名前はいますぐってわけじゃないから。今度、そっちの世界…ラフィーネっていう世界なんだけど、そのラフィーネと神界を繋いで君と僕達が会話出来る魔道具を創って届けるから、名前が決まったらそれで連絡してくれればいいからね」
「了解しました!」
あ、因みにツァールトハイト様はプラチナブロンドの髪に綺麗なアメジスト色の瞳で、髪の毛は背中まで伸ばした髪を三つ編みにして右肩から前に垂らしている。
今ここにはいろんな種類の美男美女がそろっているがダントツ1位でツァールトハイト様だ。個人的に、だが。
ごめんね、と笑いながらしっかりこちらの負担にならないように連絡手段の調達から、今すぐでなくていいとフォローしてくれるツァールトハイト様マジ優しいテライケメン。
っていうか、ここにいる神様私に加護をくださった方ばかりじゃないですかやだー。一生懸命考えてくる所存でございます。
ええ、精一杯頑張りたいと思います。
「それじゃあ、悪かったねそろそろ起きた方がいい。向こうではそろそろ3時だ」
うっとりするほど綺麗なツァールトハイト様の綺麗な笑顔に見送られて、私の意識はブラックアウトした。




