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影として…  作者: フォト
1章
8/19

6話

説明回でもある。冒険しなくてごめんなさい。次は冒険的なことしますから許して

秋人が入団して2週間がたった。チルデルの朝は早い。朝起きると栽培スぺースに赴き、デップルが種族スキル収納から種を出す。それにチップルがグロウで育て上げる。一気に育てるのではなく、芽だけを出す。一気に育てると、養分が少なくなるのだ。それぞれの草にグロウをかけつつ、実がなっているものは収穫し、デップルが収納する。薬になるものは薬屋まで走り届ける。この頃は置き場に食べ物が置かれるようになったためそれをみんなで食べる。ベースに戻り、秋人の部屋に侵入する。チップルが3匹とも前傾姿勢になり、尾を重ね合わせる。実はこの尾は有能で森では、枝に捕まる腕や、バネとなって射的で木の実を落とす事も出来る。そうバネになる。デップルはドコゾの白、黒饅頭兎よろしく目がメキョっと開くと口を開け、身の回りにあるものを収納する。すると太り始めた。収納のスキルは目に見えて効果が表れている。太った後、2匹とも尾の上に乗る。そして…








発射された。






腹の上に着弾。









「ガハッ、ゴホッ、ゴホッ。テメーら普通に起こしやがれ。何度言ったらわかるんだ。」


力弱く喋る秋人。毎朝これに近いようなことで起こされる。時折、キジンまで参加して酷いいたずらで起こされるのだ。たらいが落ち飛び起きると緑トマトが当たり、その後水を被った。目の前には笑うチルデルと空のバケツを持ったキジン。いたずらしないように、寝ている間に五匹の尻尾を紐で結い、ぶら下げたこともあったが、次の3日間は酷い目にあった。すでにあきらめた秋人。顔を水で洗い、柔軟体操を始める。それが終わると軽くランニング。これを日課にしていた。


(この世界には危険が多い。戦争もあるらしいし、何が起こるかわからん。背はこれから伸びる事を期待するとして、多少の運動と柔軟。これで動ける、怪我しないようにしないとな。筋トレは少しでいいかね。やり過ぎは背に影響って話だしなあ。スキルは…発現次第だよなあ。)


一応ハンター登録はしたのだ。その時にスキルが見える。スキルは人によって発現時期が、能力が、性能が違う。一生発現しない人や、気がつかないでスキルが発現していた人もいる。寝っぺなど気が付きようもない。そんな中ハンターカードはスキル表示の魔法具なのだ。適応がないものも表示される。これは受付が答えてくれる。秋人の場合…



秋人、ティエスタ、エル、チルデルでギルドに来た。マミルが働いているのを見てそこに、向かう。


「こんにちはー。」「ん」「おー、妹よー。がんばってるなー。」「キキ!」


「はいはい、こんにちは。姉さんいちいち抱きつかない。で、どうしたの?みんなで来て。」


「アキトの登録にな、面白そうだから来てみた。」


と答えるエル。すると


「登録は二階よ。それにしても早すぎない?まだ10でしょ?」


「仕事はさせないよ。スキルが気になるからね。今見ておいて損はないだろう。あと姉妹券で優先してくれ。」


「なるほどね。まあそれなら別にいいけどさ。混んでたらやらないからね。」


「いやー、話が解る妹で助かるねー。お礼は何がいい?」


「いらん!抱きつくな!」


エルはシスコンである。そして妹ができた際にロリコンにもなった。いや、目覚めたが正しいのか。二階に上がると掲示板に人はいるが、登録用にはすいていた。


「んじゃ、手かざしてねー。はいはい、ちょっと待ってねー。」


慣れた手つきで操作していく。ピピッと音が鳴るとカードが出てくる。


「えーと、スキルはっと二つ持ちね。鬼眼<キガン>とオートスキルの魅了ね。」


「見して、見して!」


「ふむ」


カードをもらい、見る。エルとティエスタは上から覗く。そこには名前、年齢、性別、鬼眼と魅了(動)の文字、そして右下には大きくFの文字。


「どういうスキルこれ!Fってなに?」


「名前からすると魔眼シリーズだな。(動)は動物かい?」


「姉さんの言うとおり魔眼と動物ね。鬼眼、鬼眼と、あった。視界の360度解放とつぼが見える、目による幻術展開ね。視界はともかく、幻術ねーやっぱつよいね、魔眼は。」


(白○と車輪○の初期か!でもさ幻術ってどうやってコントロールしてんのあれ?全くやり方わからんちん)


「魅了は動物に掛かるってまあチルデルがそのまんまかかったのね。で、鬼眼なんだけど元々ある目、もしくは体のどこからでも出せる第3の目からでもいけるって。他の魔眼には利かないみたい。発動するとき瞳孔が開くって書いてあるわ。」


「瞳孔が開くとか恐!」


「あんまり見たいものじゃないねー。苦手分野はなんだい?」


「あら姉さん、それも聞くの?」


「からっきしの才能だけ教えてください」


答えたのは秋人だった。苦手なら頑張る気にはなれるがからっきしは絶望だけだと判断したのだ。


「本人が言うならいっか。精霊魔法ね。これはぜんぜんね。まさかの一ケタ。」


「…数値かしてるの?」


「ええ…精霊魔法の一ケタは最低記録ね。すごいわねえ、ある意味。」


「魔法って複数あるの?精霊魔法以外って何?」


「魔素を変換して魔力にする基礎魔法と、精霊に頼んで現象を起こさせる精霊魔法。魔法に関するなら魔法の効果を発現できる魔法具と、紋章があるわ。あとFはハンタークラスよ。CからCCC、CC、CにあがってSSSまであるの。SSSっていっても殿堂入りなんだけどね。」


「クラスねえ」


「今は仕事受けないんでしょ。いつかは教えてあげる。一応言っとくけど、魔法とスキルは別物よ。スキルで使うは精神力みたいなのよねえ」


「みたい?」


「まだわかっていないことがあるのさ。種族は人間でも、みんな別々のスキルだったりするしね。これなんてずっと前から謎なんだ。」


エルが答えてくれる。ティエスタが続く。


「ん、番人の森の奥もわからない。」


「たしかにあそこも謎だねえ。チビちゃんたちなら知ってんのかもしれないけどさ。」


「番人?」


「ここの南にね。森があるのよ。そこには大量のチルデルがいてね。人やモンスターが入ると、一斉に邪魔してくるのよ。一回ハンターによる探索部隊が進んで行ったんだけど、無理だったのよ。」


「へ?いるのこいつらだろ?ハンター相手に勝つの!?こいつらが!?」


「そう。勝つの。」


「あそこはトラップ満載でね。進むのも億劫なんだ。何かひっかけたと思ったら蔦によって足を絡められ、木の枝がしなって飛ばされる。飛ばされた先にはナーガの大群がいたりしてね。あれで帰ってきたのは3人だけ。他にも落とし穴と底なし沼とかえぐいものもあったみたいでね。」


「みんなボロボロでかえってきたわ。仕返しに火でもつけようかとやった連中がいたけど、火種が全部返ってきて、あわやイーストが燃えるとこだった。それ以来手を付けるなって」


「ん、立ち入り禁止決定。」


「なめない方がいいわよ。チビちゃん達つよいもの。みんなが見る理由にそれも混ざっているわ。」


「ん、モンスターも謎」


「いや、あれは謎ではないね。キラの連中が見つけ出したよ。噂の払拭だーってね。たしか、魔素を取り込み過ぎると体質が変わり、狂暴化するんだとか、なんとか。」


「なりたてが一番要狂暴らしいわ。理性が吹っ飛んでるらしいのよ。人間にも影響があるかもしれないって忠告付きよ。資料もしっかりしてたし、国全体が認めたのよ。」


「へええ。」









ここで解散したため、まだハンターについては知らない事ばかりだ。チルデルの情報まで入ってしまった。あの3日間でよーく理解した秋人である。ランニングを終え、体をふいた後、飯の準備をする。ここにはルールがある。


雑用は手伝いをすること。


料理人エニィには逆らわない。


ドリアンは料理に入れない。


エルに料理させない。


これらがある。エルが料理した際、全員食中毒3日安静、3人は死にかけ1週間入院となり、病院代で破たん寸前までなり、動けるようになったら馬車馬のように働いたらしい。入院組は嬉々として働いたとか。彼女は料理以外はパーフェクトなんだとか。教訓1エル姉さんに料理させてはいけない。今雑用の秋人は忙しい。雑用は2人だけなのだが、オレンジ頭の雑用バレットがいないのだ。よって2週間経っているので作業は慣れたものの量が違う。バレットは何をしているのか。病院で尻の治療をしている。彼もまたチルデルの被害者だった。





この傭兵団は秋人いれて35人で構成せれており、うち、女性が8人いる。女性陣は同じ時間に風呂に入る。3日だけ秋人は混ざっていたが自主退室した。男扱いされないため、精神的につらかったのだ。そんな中リピドーを抑えられない連中もいいる。男だけで作られた傭兵団や、キジン傭兵団の若いやつ。バレットだった。覗こうとした時、チルデルは全員の服の中に爆竹を入れ、破裂させて撃退した。だが、バレットは懲りずに1週間続けて覗きに来たのだ。怒り、事を起こしたのは女のチルデル。3匹は朝方バレットの部屋に侵入。尻の穴に火を付けずに深々と入れた後、パンツ内にも入れる。導線に火を付け散開。そしてバレットに悲劇が起きた。


パンツ内ではじける爆竹。飛び起きるバレット。火が付き、燃える下半身。あわてるバレット。さらに導線に火がつく。そしてついに





ついに






弾けた。




「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」





朝方みんなが飛び起きる。敵襲かと思い見てみるとそこには。哀れな、覗き魔の、残骸が。すぐに爆竹だと判断した飼い主。デップルの中身全部出させ、爆竹や剣山、くぎ打ち機など危ないものは回収した。教訓2こいつらに危ないものは渡してはいけない。


ヘトヘトになりながら飯をみんなで食べる。朝食時に、連絡事項、受けてきた依頼を分ける。基本キジンと、副団長であるエルは待機。2部隊に分け、おのおの任務についていく。ここで知ったのだが、ティエスタはサバイバル、料理以外の能力は皆無。生活能力に不安がある。任務に積める荷物が下手だったり、寝ぼけて女傭兵の髪を食べようとする。寝ぐせ放置、掃除が出来ない等等。教訓その3 ティエスタを一人にしてはいけない。みんなが任務の間は秋人は雑用しながら世界について学んでいく。


「国かい?そうだねメインは5つあるよ。今一番有名なのは帝国バベル。軍事国家であり、弱肉強食が通る国だね。何カ国も潰して配下にしているよ。この国では奴隷ってものがあるらしい。人権ってものがないとかなんとか。」


「へえ。」


(この世界には奴隷って概念がなかったのか。歴史上奴隷や捕虜は出来るものだと思ってたんだがなあ。人が作り上げるものだから必然な気もするけど。いや、もうこの世界にできたのか。)


「商業が盛んなト―レ。言った通り産業国。大陸の真ん中に位置していてね。どこの国ともコネを持ってる。次にバベルが狙うのはここじゃないかって疑われているよ。物が集まるからね、いろいろな技術があつまってユニークな文化が出来てるらしいね。情報が集まる国でもあるよ。」


(情報ね。俺みたいに違う惑星?世界?から来たやつの情報があるといいけどね。)


「今いる国産業国ウラハ。商業国より東にあって、まだ見知らぬ地域があるからハンターが集まってるし、ト―レの人たちは新しいものを求めて色々情報をかき集めようとしているよ。まあどの国にもやってるけどねト―レは。この前は森の中に湖が発見されて、新しく動物か、人間かわからない半漁人が発見されたらしい。もう一度言うけど産業国だよ、ここは」


「んでト―レの南に中立国ベント。いつ戦争が起きてもどこにも加担しないっていってるね。学園都市なんてものもあるらしい。何を考えての行動か、僕たち傭兵には解りそうにないね。魔法が一番発展してるとか。バベルは軍事兵器が発展してるらしいねー。」


「次に一番大きいのは宗教国のキラ。キラ教国。ト―レの西にあるよ。もともと大きい宗教はこのホクトしかなくてね。この世界の6割がホクト教って話まである。」


「6割!?半分以上かよ!」


「うん、この国では宗教にあった生活基盤でね。いずれはこの世界全部そうするっていきがってるよ。慣れない人は少しずつでいいっていってね。移民している人が多いらしい。問題があるとしたらねー。宗教史観でどこの国にも対立するし、応援にもくるからややこしい。戦争が長引いたこともあったね。俺たちみたいな傭兵集団とも言われていたことがあったよ。」


(キラねー。デスノー○みたいな主観かねー。ん?長引く?で、キラ…。フリーダーム。あいつかあああ!)


「あとは辺境に小さな部族がいるくらいで国とはいえないなあ。」


「ありがと、エ二イ。勉強になる。」


「それが君の仕事だからねえ。手を動かしてくれるなら別に気にしないよ。」


そう。今は昼飯の時間なのだ。仕事連中は内容によっては一班は帰ってくる。そして今日は内容が簡単なため帰ってくるだろう。量は朝より少ないが手伝いながらの授業だった。まだまだ勉強の日々は続く。


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