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影として…  作者: フォト
1章
6/19

4話

3話目にて、日数修正しました。普通に計算違いしてた;

文字数と投稿がひどいのは了承してくだしい

イーストに入る前。そこには門番がいる。秋人が最初に入った村はデスクと言う名の村で、見入り台があり柵もある。モンスター対策である。イーストの場合は壁がある言うならば城壁だ。見張り台兼柵となる。商人や傭兵は身分証と理由も持って町に入れる。が、大きさと人の問題により、入るには時間がかかる。秋人は言葉が通じないために有一情報を得られる視覚により検分していた。見た目が子ども故に待ち遠しい、もしくはおのぼりさんのようにも見えるだろう。しかしそれだけなら注目を集めない。普通の子供の反応であり、この世界の人間でならそのような光景には慣れている。温かい目を向けるくらいだろう。秋人は注目を集めていた。子供には指を指される始末。何故か?それは毛並みはいいが体がずんぐりむっくりという表現がぴったりの太った、尻尾は細い長いリスが頭の上と左ポッケに、毛並みがよく一見秋人の世界のリスだが尻尾が異様にふっわふわの生物が両肩と右ポッケに計5匹が乗っているからである。ずんぐりがデップル、ふっわふわがチップルといういたずら好きで有名な小生物で、森にて悪さをする奴に執拗な撃退術を持つ生物である。彼らはあまり人に懐かない。そんな奴を5匹も連れているのだ。みんなサーカスの動物を見ているような気分なのだろう。だが秋人にとっては


(重い。リスうぜえ。2匹は異様に太ってるし尻尾の毛は薄いし病気っぽいが重い。リスって触ったことなかったけどそこそこ重いんだな。)


違う種類を知らない秋人。大人の時でも、そこそこ重いであろう5匹。今は10歳ほどなのだ。きついものだ。いつのまに彼らはついてきたのか。それは一日前に戻る。





デスクを出て1日が経った朝。森が付近にある平地にて、コモドドラゴンのようにドタドタと猛ダッシュするポーをとめ、夜を越した。焚いていた火が消えかけていた。雨等の天候によってはもう1日掛かるため、薪を追加が必要だった。森が近くにある今。それならいいが次は分からない。よって収集に出かける。御者はポーの機嫌取りをしている。手綱を習う事があれど、体は動かせていない秋人。そして周りは寝ぼけ顔のエスタと医者。エスタはまだしも、歳的に中腰作業はやらせるのもどうだろうか、さらには治療の恩もある。秋人は薪集めに直ぐに参加した。森に入ると、湿っていない枝を探し出す。エスタは周りに敵意を持つ物がいない事を気配で察したため秋人の事は放置気味である。まあ眠いという理由もあるが。そんななか…


(なんだあれ?赤い…バナナ?)


熟れたサクランボのように赤いバナナが少し離れた場所に落ちている。バナナのように連なっているのではなく、一本のみだ。好奇心が湧き、軽く駆け足で近づく。それに気づくエスタ。


「あ、…ダ(ズルッ!バシャ、ドシン!…バシャバシャ!)…メ……」


遅かった。駆け足で近付いた途端、ズルっと足が滑る。足を取られ前方へ頭から落ちる。うわっ!とあせっているうちに視界に近付いてくる緑の物体。眉間にヒット。飛び散る液体。トマトのように水分が豊富らしい。塗り薬に比べればマシな臭いがする。そして体と頭が着地。ドシン!。頭に当たった物をぬぐいながら立ち上がる。すると上からケケケケケ…と笑い声。なんだ?と思い上を向くと先ほどよりも濃い緑の物体が三つ。全部顔面へ。バシャバシャ。臭いは先ほどよりきつい。またもやケケケケケと笑う声がする。避ける準備をしつつ上を見る。そこには先ほど紹介した5匹のリス。2匹のデップル、3匹のチップルが秋人を指さし大爆笑している。1匹のデップルは腹を抱えて笑う始末。後ろでは先生も腹を抱えてヒーヒー言いながら爆笑している。


「あははははははは。あんなありありとしたチビどもの罠に自ら突っ込みおったわ!あはははは…しかも見事な3コンボ!ヒー、ヒー、腹痛い。トマト全部当ておったわ!」


大興奮である。秋人は原因であるリスよりも先生に殺意が湧くが、実はまだ終わってなかったらしい。五匹が一斉に蔦にジャンプして掴まり、体重をかける。徐々に下がり、プチッと小さい音が。上から松ぼっくりの雨。地味に痛い。秋人は終わるまで立ち止まってるほどアホじゃない。が、怒りは全てリスへ。彼らは蔦から下り、地面でまたもや指を指す。言うならば(バーーーカ)だろう。


「お、ま、え、ら~!絶対に許さん!うがーーー!」


喋っても通じない。環境が定まらない。ずっと体を動かしていない。これらの原因でストレスがたまっていたのにもかからわずこの仕打ち。色々と大爆発した。相手は5匹。拡散して逃げるし、秋人のアウェーゲームである。追いつけるわけがない。薪を拾うことも忘れ、体力の限界まで走った。どうせまた長い道のりを馬車の中なのだ。休むには十分だろう。ヘトヘトになりながら、馬車に戻る(5匹に笑われながら手を振られる、投げキッスのお見送り付き)。薪はエスタがちゃんと集めていた。先生は呼吸を整えている(鬼ごっこ見てまた馬鹿笑いしていたのだ)。液体が飛び散った服を脱いでる時、秋人は見た。朝ごはんをようやく始めるため。禁火に火を付ける際、エスタが何かを呟くや、赤い光源が薪に入るとボッと火がついた。これが秋人が最初に魔法を目視した瞬間である(スキルの存在はまだ知らない)。


(な、何だ今の!魔法か!魔法なのか!あの大剣をエスタが振り回せるのもそれか!絶ッ体におかしいと思ってたんだ!)


マジマジとエスタを見ているとエスタは…


(ん…なぐさ…める?)


と秋人の頭を撫で始める。憐れんでほしいと勘違いしている。秋人は訳が分からないが受け入れる。先生が戻ったところで、朝飯を食べ、出発する。5匹が馬車の上で寝転がっているのも知らずに…。(発覚したのは次の日の朝)




なぜか懐かれた秋人。纏わりつかれ、いたづらするのも秋人のみ。周りは何故か被害にあわず、礼儀正しい。秋人にとってはそれがさらに苛立たせる要因である。順番が徐々に近付いている。


「いいかお前ら。おとなくしてろよ。入れなかったら皮剥ぐからな。」


ポッケの二匹はグッっと拳をだし、残りの3匹は尻尾で秋人の頭を連打。理解したのか判断に困る3匹だった。が、実は問題は秋人にある。先生は気づいているのでエスタに聞く。


「坊主の身分証はどうすんだい?身元不明で言葉が通じない。子供だけど…不審者と言えるんじゃないかい?」


「ん、…大丈夫………のはず」


「ならいいんだけどねえ」


不安を覚えながらも、何かしらの策があると判断。自分は門番と顔見知り故に、確実に入れると分かっているため放置した。順番が近づいて来たため門番の作業が目に入る。秋人はようやく焦り出す。


(…あれ?なにあれ?空港にあるアレか?身分証か?ど、ど、ど、どうすうんのあれ?)


視線をエスタに向けると目が合う二人。エスタはおもむろに袋から依頼完了の紙を出すと秋人に握らせる。そして目を見ながら少し力を込める。


「ん、…ん」


(えーっと、離すなってこと?俺の証明ってことか?これおっちゃんにもらったやつだよな…。俺の事を書いた事情書か?これで入れるのか!)


しっかりと握りしめる秋人。それを満足げに見たエスタは前を向く。そしてとうとう順番である。


「次!って先生か。一応証明書お願いしますね。」


「はいよ」


「はいはいっと。どうぞ入ってください。次!」


「ん。エスタ・ハーゲン。キジン傭兵団。依頼終えたため帰還。紙は…この子…」


「ん~。チップルとデップルか。懐くのかそいつらは…。坊主、紙見してくれ。」


秋人を見て話す門番。秋人は紙を離さず見せる。正直エスタの言いたい事がわからないのだ。


「ん~。依頼の終了証明だよな、これ。この子の証明は?」


「ん、この子が離してくれない。とっても…とっても…頑固。だから連れてきた。」







「は?」



固まる門番。





「いや、いやいやいや連れてきたじゃなくてね、君。証明は?デスクの村の子か?」


「そう、何しても離さない。困った。」


チルデル(以降5匹の総称これ)全員が困った困ったというようにため息をつきながら首を振る。それを見て笑いながら、困る門番。


「なんで村長に一筆貰わなかったんだ…」


「先生急いでたから。この子、知りあいいるらしい。帰りはその人。」


「えーっと、知り合いがイーストにいて帰りはその人に任すってことかい?」


「ん」


「知り合いってねー。」


「大丈夫。この子たちが保証する。」


胸を一斉に張るチルデル。置いてけぼりの秋人。またまた苦笑する門番。先生はその光景を呆れながら、苦笑しながら見ていた。


「いやー、そいつらが保証ってあり得ないから!」


「悪意がない証拠。これでばっちり。」


「あー、そうかも知れんがなあ…」


「もしもの時は、私達がとる」


「責任の事かい?もしもがあったら遅いんだよねえ」


「その子は何もしないよ。私も保証しよう。」


先生は見かねて、助けに入る。ついでに金を握らせる。


「はああ。先生までですか。わかりました。これでいいんですね。あとこれは要りません。仕事には忠実でいたいですから。」


金を返しながら、ため息をつきながら入町欄に名前を記入する門番。エスタが秋人の名前を答え、やっとこさ町に入る。




  イーストの城塞の中。そこはオランダのアムステルダムに近い。煉瓦の家のような外見。ガラス窓もちゃんとある。デスクとは比べ物にならない文明レベルだった。服や食事も秋人の世界と余り変わらない。人は発達していく生き物である。不便を感じたら改良し、作る。飽きてしまったら、新しいものを考える。この世界も同じ。魔法はあれど、スキルがあれど、人の手によって作られたものには不満が生まれる。料理の味には魔法は意味がない。料理人の腕、工夫次第である(スキルはあるが…)。そこから人は考えた。代用するのは魔法のみではなく、物の工夫や発想であると。まだまだ文明的には低い部分もある。建築業や船、医学がそれに当たる。だがこれからはもっと発展していくだろう。そんな世界の情報を見る事で少しずつ得ていく。


(ぜんっぜん違うじゃん。人もかなりいるし。あそこはかなりの辺境村だったのかな。露店もちらほら見えるし。見るからに奴隷って人はいないなあ。)


視覚情報のみ、さらにまだ町に入ったばかりのため、ちゃんとした情報ではないが安堵するとともに、落ち込み始める秋人。周りを見ているのは秋人だけではなく、チルデルもひっきりなしに体中を登ったり、して周りを見る。(そしてまた注目の的だ)


(魔法があるんだよここには。結構栄えてるんだよ!ここ。なのに何故だ。何故ここに…






獣耳がいない!エルフがいないんだ!)


そう、いるのは全て人間。肌、髪、目の色の違いくらいだろうか見てわかるのは。でも彼らはどう見ても人間。ファンタジー要素がなかった。


(まだだ。あきらめるな俺。まだ最初の町じゃないか。国が違うのかもしれない。大陸や生活地域が違うのかも知れないじゃないか!あきらめるのはまだ早いぞ俺!)


そんな事を考えながらエスタに手も引かれながら歩く秋人。そんな街中で先生が止まる。


「私の診療所はここだからね。ここでお別れだ。傭兵だからって怪我でもすんじゃないよ!坊主もね!」


秋人とエスタは頭を下げ、チルデルはそんな秋人の背中で手振る。それをクスクス笑いながら診療所に入る。見届けた後、エスタはギルドと言う名の斡旋所に向かう。中に入ると二階構成になっており、入口付近は木の机と椅子が複数ある。2階は依頼の受諾、依頼掲示板等が張られている。階段下では解体作業や見定め、金の受け渡しをしている。手前の机は依頼人がいたり、依頼するためにギルドとの交渉、ハンター達の情報交換の場として利用されている。料理は出ない。人が多く騒がしい場所である。そんな中をエスタは歩く。秋人は気後れを起こしているがなんとか歩く。階段下の受付にエスタが近づくと…


「エスタ!あんた無事?全く何してたのよ!」


蒼い長髪の女性が受付から出てきてエスタに近づき、抱きしめる。


「はあ~。心配したわよもう。何してたのよ。」


「ん、ソロで依頼。」


「は?ソロ?なんで。」


「ん~…勉強?」


「何考えてんのよ、あのおっさんは…」


「ん、それより。翻訳貸して」


「え?ネックレス?まあいいけど…、ちょっと待ってて。」


女性が受付の奥に消えていく。また置いてけぼりの秋人。影薄いなあ。チルデルがいるため、ハンターたちの鋭い視線にさらされて畏縮しているが、女性はエスタに視線が行き、全く気がつかなかった。そして真珠が連なったネックレスを持って女性が戻ってくる。


「はいこれ。でも何に使うの?フランカの傭兵でも増えた?」


「ん、この子。これ、つけて」


前に押し出され、ネックレスを渡される。なにがなんだかわからないがとりあえず付けてみる。すると…


(お?おお!通訳かこれ?頭に響いてくる。分かるんだが… グッ…)


「ああ… ガアアア、痛てええ、ガア、う、るう…せええ」


うめきだす秋人。それを見てあせり出すエスタとチルデル。女性は落ち着いて検分している。


「アキト?アキト?」


「あああああ……」


「あ!エスタ。応接室行くわよ。あそこなら静かだわ。ついてきて。」


エスタは秋人を抱え、ついていく。そして奥にある部屋に入り。扉を閉める。するとピタッと音がしなくなり、秋人も落ち着いてくる。女性は秋人からネックレスを取る。


「この子、感度がいいのね。あんな場所で全部の声が頭に入ってきた上に、慣れてなかったから頭に負担が一気に来たんだわ。弱いやつ持ってくるから待ってて。」


エスタは秋人の背中をさすりながら頷く。数分も経たずにもどってくる。手には緑の勾玉一つ付けられたチェーンのネックレス。エスタに渡す。


「これは余り質がいいじゃないからその子には大丈夫だと思うけど…」


秋人は、ネックレスを凝視して、明らかに警戒している。チルデルは女性を睨む。エスタは秋人の目を見ながらエスタの手で秋人に掛ける。一瞬の硬直したがなにも起こらない。女性が小声で話しかける。


「さっきはごめんなさいね。それ、言葉を翻訳、学習させる魔法具なんだけど分かる?声響いてない?」


少し眉を曲げるが答える秋人。


「…はい。まだ頭に響くのが慣れないけど……。学習?できるのこれで?」


「ずっとネックレス付けるわけにもいかないし、それ貴重なのよ。どこのギルドにもいくつかあるけど必ず返してもらうしね。っとその前に、ん、ん」


咳払いをした瞬間女性の雰囲気が変わる。若干、周りの温度が下がった気がしないでもない。チルデルは秋人の後ろに避難している。エスタは表情が固まっている。


「ティ、エ、ス、タ。さっきネックレスのついでに、依頼書見たけどね。この子ダ―レ?誘拐?説明しなさい。」


「……ティエスタ?エスタじゃないの?」


「…ティエスタ・ハーゲン。これがその子の本名よ。歳とか聞いてる?」


「……全然」


「ちょっと待ってね。 ティ、エ、ス、タ。本来、長くても1日で討伐出来る依頼。それを迷いに迷って3日かけ、あげくに誘拐。あなた何してるのかしら?本来村から5分の所にサイズテールは生息してたらしいのにね。」


「…ん、…違う。地図が悪い。1日探すは「いい加減!自分が方向音痴なのに気が付きなさい!自覚しなさーい!!」


「ほ、う、こ、う、お、ん、……ち?」


ティエスタの言い分に女性が怒鳴り割り込む。秋人はあの森での2日間を思い出す。地図を何度も回していなかったか?この人…と。


「え、えええええええええええええええええええええええ!」


「ち、ちが「違いません!」


またも割り込む女性。


「あんたね!キジンさんが遅いから総出で向かいに行きかけてんのよ、今!何で昨日あたりに出て行かないのか不思議に思ってたけどソロで行かせたからなのね…」


深々とため息を付く女性。マミル・フリークス(26)ギルド職員兼ハンターであるため、傭兵など戦力の管理、把握はまかされている。ティエスタの叔父であり、親バカなキジンがなかなか動かないので不思議に思っていたのだ。予定より長い間帰ってこないにも関わらずだ。


「音痴はともかく、誘拐じゃない。」


「横に置かない!自覚!で、何?」


事情を口下手ながら説明するティエスタ。付き合いが長いマミルはそれでも理解する。


「なんでそれで連れてくるかねえ~この子は…。門番にもなんて言って通した事やら。で、言葉が通じず、何も分かっていないのね」


門番の一言でまた顔を固まらせるティエスタ。それを一目見てため息をつくがマミルは思い直して秋人に向き直り、秋人にとって爆弾を投下する。



「あんたどこの出身なの?どこの子?なんであの森にいたの?分かる事でいいから少しずつ話してくれる?」








「あ…」


(やっべーーーーーー!!。考えてなかった!どうするべ?正直に話すか?信じらんねえよなあ…。召喚魔法のミスはどうだ。召喚魔法自体が存在するのかもわからねえ…)


必死で考える。正直に言った場合のシュミレートでは…


「気がついたら森の中にて、いきなり襲われたんだよ!」「もうちょっと詳しくお願い」「ここは俺の知ってる世界じゃない!未知の領域なんだよ!」この人の事はあまり知らないが、かなり白ーい、恐ーい目で見られる事がありありと…





シュミレート結果が残念すぎるので、まずは名前を言って時間を稼ぐ事にした。


「お、俺はトオサカ・アキトだ」


「ん~、トオサカが名前でアキトがミヨジ?アキトなんて家名も珍しいわね。」


実はこの世界、名前による固有名詞、家名により誰の家の子か、村長や国の中枢が持つ爵位などのミドルネームで構成されている。


「あ~、アキトが名前。トオサカが家名だ」


「へ~、名乗るのが逆の地域ね~。どこの辺境かしらね?」


かなり疑われている目つきだ。名乗りはどこの国も同じなため胡散臭くなってしまったのだ。


「ん~、じゃあどうしてあの森にいたのかしら?ドコゾの出身で、言語も名乗りも違う、アキト・トオサカ君?」


(くうう、こうなったらあれしかない!!)








「お、僕子供だからわからな~い。出身って何~?自己紹介はふつうだよー。ここってどこー。」










内心だけでなく背中も脇の下も汗だらだらである。どこぞの小学生探偵の使う「あれれ~」の応用である。そのままか。そう見た目は10歳、頭脳は青春真っ盛りである。大人とは絶対に言えない状況判断と、適応力なのだ!。


「へ、へ~。そう。わからないの。わからないのね。わ、か、ら、な、い、の、よ、ね。」


「は、はい。そ、そそそそs、そうですすう。わかりません。」


スゴイ威圧感を醸し出すマミル。チルデルはソファの下でガクガクブルブルと震えている。ティエスタにおいては視界にすら入れないようにしている。


「何歳?」


「10歳であります」


「そうなの、エスタは15よ。知らないのよね?」


「エスタ、もしくは姉さんでも可。」


「ええ~、エス姉でどうでしょう。まったく知りませんでした、はい」


「ん、それでいい」


「そ、れ、で、これからアキト君はどうするつもりかな?」


「エス姉の好意に甘えようかなあ、と。」


「ふ~ん、そうなの。エストになにかあったら分かってるわよね?」


「Yes!Mam」


「よろしい。行っていいわ。エスタはまだ駄目よ。」


マミルが扉を開けた瞬間、チルデルは一瞬で応接室から出る。秋人は応接室から出て扉が閉められた途端、全身の力がぬけへたり込む。チルデルは完全にとばっちりのため、秋人の耳や指をかじり出す。しかし秋人にはやり返す気力すらなかった。



秋人がかまれている中マミルとティエスタはというと…。


「あの子、全く信用できないわよ。なんてもの拾ってきてるのよ。」


「ん、でもほっとけなかった。」


「だからってねえ、あれはないでしょうに。チップルとデップルまで拾ってきて…」


「あれはあの子について来た。私のせいじゃない。」


「アレに懐かれたの?んー、でもねえ、うん。怪しすぎね。キジンさんに報告するからね。」


「ん、当然」




秋人は家族ともなりえる傭兵団と面会することになる。

ネズミーランド?なにそれ?おいしいの?

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