ティエスタ記 2話
大丈夫なのかわからないが これだけは入れたかった 批判感想ばっちこい
シルバーライガーが出没した日、ティエスタは留守番を言い渡されていた。BBランクが相手では足手まといと判断されたのだ。大人しくベースで待機していると体中にシップを張り、放心状態のアキトが担ぎ込まれた。
「大丈夫?」
「平気だよ…。うん、平気。」
返事は帰ってくるが生返事のため、信用できないがかける言葉が見つからないためティエスタは残念ながらもアキトを見守るしかなかった。
みんなが宴会をしている間、アキトがいないので部屋を覗いてみる。
(…いない。布団も膨らんでない…。どこに?)
一通り見て回るが手掛かりがない。机の上を見るとペンダントが置いてある。ペンダントを掴み、考えるティエスタ。
(…なんでここに?まさか……逃げた?)
恐くなって脱退、脱出した事を思いつく。急いで振り返ると、部屋の前には計五匹のチルデルがとある方向を指さして、全員ティエスタを見ている。
「どこにいるのか…知ってるの?」
縦の頷きを返すと動き出すチルデル。ペンダントを手にチルデルを追いかけるとフレーズが耳に入る。外に出て見ると芝生の上で知らない言語で歌うアキトの姿が。彼の背中は哀愁漂っていた。
(これ、歌?どんなの?……聞いちゃえ)
おもむろに手に持っていたペンダントを付けてみる。すると
「夕闇せまる雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう」
!!!!!!
悲しいというフレーズに気持ちが伝わり、思わず固まってしまうティエスタ。何を思い、何を考えて歌っているのか解らないが、フレーズとアキトの哀愁漂う後ろ姿から想像はできる。後ろにいるティエスタに気がつくことなく歌い続けるアキト。
♫ 音も途絶えた風の中 雲をつかんだその翼 休める事はできなくて
心を何にたとえよう 鷹のようなこの心
心を何にたとえよう 空をまうような悲しさを ♫
思わずアキトを抱きしめたティエスタ。チルデル達もそれに続く。つい呟く。
「大丈夫……大丈夫。ここにいるよ。休んでいいよ。」
「……ねえ、エス姉さん。寂しくないの?」
「え?」
歌を止め、突然の質問が来る。何が寂しくないのか理解できない。
「お母さんとさ、お父さんが働いてばっかでさ、会えないじゃん。寂しくないの?」
「ん……慣れた。」
「……慣れた……か…」
「うん」
「あのさ、離れる事が決まった時さ。エス姉の意思はあったの?」
「私の……意思?」
「離れたくない!とかさ、頑張って!とかさ伝えられたの?ちゃんと意思は届けた上で判断されたの?」
「………」
「じゃないとさ……悲しいじゃん…」
「………」
答えないティエスタをどう思ったのか歌を再開するアキト
♫ 雨のそば振る岩陰に いつも小さく咲いている
花はきっと切なかろう
色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて
心を何にたとえよう 花のようなこの心
心を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを
人影絶えた野の道を私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう
虫のささやく草原を 共に道行く人だけど 絶えて物言う事もなく ♫
アキトを強く抱き直し、整理した言葉を喋る。
「……大丈夫。私は知ってる。」
「何を?」
「愛されてる事。…愛されて生まれたのが私。愛されて、育ったのも私。愛されて離れ離れになったのも私。愛された結果が今の私。だから平気。」
歌を止め、答えを反芻するアキト。
「……そっか。…そっか…」
「ん…」
♫ 心を何にたとえよう 一人道行くこの心
心を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを ♫
歌い終えてもなお、上を見続け涙を流さぬようこらえるアキトを気が済むまで一緒にいてあげるティエスタだった。
テルーの歌 著作問題やばいだろうね でも今の心境にはぴったりだと思ったんだよ!
あえて言おう! 後悔はしていない!
公開したけどね




