表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/76

37.十周年イベント第二弾

頑張った?

「来週から十周年イベント第二弾の始まりだろん。

今まで通り情報公開はなしだから楽しみに待っているだろん」


ログインをした瞬間ダロンの声が耳に入る。

イベント開催のお知らせらしい。

第二弾と言っていたので多分第一弾があったのだろう。僕にとっては二回目のイベントなのでしっかり参加して行きたいと思うが今の強さでついていけるか分からない。

なのでりゅーさんに強力なスキルを獲得できるようなイベントを聞きに行くことにした。


一層ホームからしばらく歩き情報屋の建物の前に着く。相変わらずでかく、広い。これまではりゅーさんの所だけ行き来していたので今日は気分を変えて建物内をぐるぐる回ってみることにした。


建物内は情報屋の露店とアイテムショップで埋め尽くされており、たまに食べ物を売っている露店もあった。りゅーさんにこの前聞いた話によるとこの全てが情報屋であるらしく、このゲームの情報屋率が非常に高いことが伺える。


しばらくすると多くの人だかりができている。

その店を少し見てみるとイベント情報屋という看板が見えた。多分さっき言ってたイベントの情報でも売っているのだろう。まぁ僕はそんな人混みに入る勇気もないからもちろんスルーなんですけど。


僕はのんびり歩きながらついにりゅーさんの店に来た。りゅーさんの店もかなり混んでいて行きずらい。

なので僕は壁にもたれてしばらく待つことにした。


二時間後

フェンと遊んでいたらいつの間にか二時間が経っていた。周りを見るとさっきまでいた人だかりが四分の一にまで減り、かなり静かになっていた。

なので僕は最後尾に並んだ。


三十分後

「次の人どうぞ」


僕が並んでから後ろには誰も並ばず結局そのまま僕の番が来た。まぁ後ろに誰もいない方が話しやすくてありがたいんですけど。


「忙しいところすみません」

「あ、ユーヤくん。久しぶりだね。それで今日はイベントの情報でも聞きに来たの?」

「あ、いや。いいスキルの入手方法を聞きに来たんですけど、イベント情報も聞きたいです」

「じゃー先にイベント情報を教えようか。

その前にイベント情報はやっぱり高くて10万ゴールドするけど大丈夫」

「あー、はい。大丈夫です」


実を言うと最近色々なクエストをして結構ゴールドを持っている。しかしそのゴールドはホームのアップグレートのために貯めてきたものなので使うつもりはなかったが気になるものはしょうがない。

ゴールドはまた貯めればいいしね。


「それじゃーイベント情報なんだけど。予め言うと偽情報の可能性もあるからね。くじ引きに当たればラッキー感覚で聞いて欲しいんだよね。やっぱイベント情報伏せる運営だからそこまではっきりとしたヒントを出さないんだよね。だからどれだけ考察しても考察の域を出ないって言うこと」

「なるほど。けどそれならもっと安くしないと売れないんじゃないですか?」

「いや。それが結構売れてね。考察班がうちにはいるから結構信頼度は高いんだよね。5割ぐらいで予想が当たるし」

「なるほど」


「あ、それで今回のイベント予想だったね。

まず今回のイベントは戦闘系ではないと思う。理由は2つあって、1つ目は新規プレイヤーがいるってゆうこと。やっぱ新規プレイヤーがはいってくるじきのイベントは戦闘系は差が出るからね。まぁ今回はフェニックス襲撃イベントなんてイレギュラーもあったけど…。2つ目は前回イベントがガッツリ戦闘系だったから。前回のバトルロイヤルで戦闘系は終わったと思うからね。その理由から今回は戦闘系では無いということ」

「なるほど。それなら僕でも頑張れそう」

「そうだね。多分新規プレイヤー中心のイベントになるかもしれないって考察班が言ってたし、多分採取系のイベントになるはずだから大丈夫だよ」

「なるほど。ありがとうございます」


「いえいえ、それが情報屋の仕事だからね。それでスキルも聞きたい?」

「あ、いいです。イベントのためにパワーアップしておきたくて言っただけなんで」

「いやいや。タダで教えてあげるからパワーアップしておいで。二層のクエストなんだけど道場体験って言うクエストがあるんだよね。そこで手に入るスキルが『激怒』と『会心の一撃』でどっちも初心者にとっても使いやすいスキルだから取っておくといいよ」


「分かりました。本当にありがとうございます!!

あと、そのーもうひとついいですか?」

「ん?何?私がわかることならお金がかかるけど教えてあげるよ」

「あのー、そのー、フレンドになってくれませんか?」

「え。いいよ。今すぐなろう」


初めて自分からフレンドになろうと誘ってしまった。

実を言うと最近何人かとフレンドになったのに最初から助けて貰っているりゅーさんとフレンドになっていないことに気がついたのだ。

もちろんりゅーさんが情報屋でフレンドという関係でないのは承知しているし、もしかしたらお客とはフレンドになって貰えない場合も考えた。けどやっぱり一度は聞いておかないといけない気がして今日聞いたのだ。


「はい、これで完了。これからもよろしくね、ユーヤくん」

「こちらこそよろしくお願い致します」



りゅーさんの心情


ヒャッハーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ