26.ヒナクのレシピ本専門店
不動産屋に入り僕は色んなホームを見る。
ゴールドは結構あるので前回と違い色々な種類のホームを見ることが出来る。
和風のホームや洋風のホーム、中国っぽいホームまで様々だ。
その中でも一際異質を放っているものがあった。
見た目は鮮やかではあるがこのゲームの建物としては普通。しかし性能がすごかった。
『生産用ホーム 40万ゴールド
生産するのためのホーム。鍛治、料理、調合などなど全ての器具はこの中に』
そう、生産職用のホームだったのだ。
鍛治や調合には興味が無いが料理には興味がある。
リアルでも一人暮らしが長いせいで結構料理をすることができるし、なんなら趣味になってしまっている。
料理専用のホームもあるにはあるのだが桁が違って買うことが出来ない。
それならもう買うしかないだろうと思い俺は即購入した。そしてそのまま不動産屋からホームへ転移陣で移動する。
ホームは結構広く、四つ部屋がある。リビング、鍛治部屋、料理部屋、調合部屋だ。
俺は一目散に料理部屋に入る。
スペースは広く、冷蔵庫、オーブンなど必要なものは全て揃っていた。
キッチンができたということでやることは一つ。
料理をするべく僕は一層のホームへと転移した。
一層へ着き、ホームを出て街へと向かう。
なぜ二層ではダメかと言うと二層は冒険者の街。
食材を買うには向いてないのだ。
逆に一層は良くいえばなんでも揃っているのでもちろん食材も二層より種類がある。
なので一層へ来たのだ。
一応食材が売っている市場の場所は把握しているので迷うことなく市場へ着く。
「んーどれにしようかな」
結構色々な食材が売っているので迷ってしまう。
手持ちは10万ちょっとなのでゴールドを気にする必要は無い。
色んな店を回っていると一つ面白いものを売っている店を発見する。
名前がヒナクのレシピ本専門店
レシピ本か。別になくてもいいが、さっき見て回った感じやっぱり現実の食材よりもゲームならではの物のほうが多いのでちょっと見ていくか。
「いらっしゃいませ」
店の中へはいると元気な声が聞こえてくる。
身長は僕よりちょっと下で可愛い少女だ。
「すみません、なにかいいレシピありますか?」
我ながらアバウトすぎる質問をしてしまった。
「特に何を買うか決めずにきちゃったかんじですか?」
「はい。すみません」
「いえいえ、来ていただけるだけで私は嬉しいですから謝らなくていいですよ。それで何かレシピを探してるんですね。そしたらこれとかいかがでしょう?名付けて福本です!」
そう言い持って来てくれたのは表紙に?と書かれた本だった。要するにランダムっていう本なのだろう。
「それじゃーそれを二冊買います」
「ありがとうございます!それでは1万ゴールドとなります。」
「はい、ここでいいですか?」
「はい!この機械に手を置いていただければ勝手に取ってくれますよ」
僕は機械に手を載せる。
うん。しっかり手のひらの数字が減っている。
「確かに受け取りました。それではこちらへどうぞ」
そう言い店の一番奥へと案内される。
そこにあったのは福本というものだと理解した。
真っ赤に包装された本がめっちゃ沢山置かれている。
「福本です!この中なら二つお選びください」
「じゃーこれとこれで」
「はい、ではどうぞ」
「ありがとうございます」
「ありがとうございました」
僕は商品を受け取り僕は店の外へ出た。
書いたか忘れたので一応言っておきますがこのゲームのデフォルトとして収納は着いてます。入る量は決まってますが。レベル1で30種類ようになってます。レベルの上げ方は称号以外ありません。
商売やっていると自然に上がっていくような仕組みではありますが…
最終的には無限になりますね。
以上補足でした!
疑問、質問はコメントで受け付けますよ。
きめてない設定ならその時決めることもあるかもしれないですがその時は今決めたって言っときますね!!




