1話SSS
なんだかとても眩しい、目を開けようにもとても瞼が思い。
「えいやー」と目を開けると、そこには大きなテーブル。薄暗く、どこか怖さを感じる。
「さっきまで家にいたのになんだこの場所は」
「プレイヤーネーム ノリオ様、お帰りなさいませ、こちらはNOD。これから物語を始めるに当たって、軽くルール紹介をさせて頂きます。案内人のファと申します」
本当にわけが分からない。やっていたゲームは三人称視点なのに今は一人称。これは、まさか。ゲームの中!?
そして名前が気になる、ふぁ?どれみふぁ?もっといい名前あっただろう。
僕の心配をよそに彼女は続ける。
「ノリオ様には地下100階層を目指して、敵を倒して頂きます。これからカードをお配りしますので、そこに記されているアイテムが武器になります。プレイヤランク10毎にカードを配り、ランク100が最後にもらえるカードとなっております」
「カードにはSSS~Dのランクと武器の種類が記されております」
「では、まずノリオ様の初期ステータスをお示ししますね」
僕の目の前にふぁーんとステータス画面が表示される。
HP20
攻撃力3
防御力2
剣力2
魔力0
「ほーほこれが僕のステータスか!?!?」
「魔力が0!?」
何度も何度もライブ配信にてこのステータス画面を見てきたが、0なんて数字は見たことがない。
基礎的な攻撃能力が攻撃力であり、剣を使用するならば攻撃力3+剣力2で敵のHPを削っていくという流れになる。
魔力が0なので杖を使用しても魔力の攻撃上乗せがない…
「どうしてだよー…右手を抑えながら倒れこむ」
右手は痛くないのだがどうしてもこれをしたくなってしまった。
「ふぅ、やってやんよ~ふぁさんよ~、ほんと、いいカードほんとにお願いね」
「素晴らしいメンタリティですねノリオ様、それではカードをお配りします」
数百枚あるカードが高速回転している。ゲームでは、画面を押せば止まっていたがここではどうなのか。
僕は、冷や汗を垂らしながら恐る恐る手を前に出す。
ギュインギュイン、大きな音を出し、回転していたカードがパタッと止み、スーとカードが目の前に下られる。白色だ。
経験上、白色はDの武器だ。あの時の記憶がフラッシュバックする。
「終わった、白色…ほ、ほんとに助けてくれーーー」
その時の顔を配信してなくて良かったとも思う。多分、相当ぶすだった。
ガリッ
大きな破裂音が聞こえ、白色のカードが大きく振動している。
「なんだこのパチンコみたいな演出は」と思いながらも脳はドーパミンで満たされている。
「いっけーーーーー!!!!」と叫ぶと虹色のカードが顔を出す。
大量の汗で背中が気持ち悪いがそんなことは関係ない。興奮したゴリラのように動き回り、顔もさぞゴリラだったことだろう。
カードがめくられる
「SSS」
この体験を以前したようだがなんだかきちんと思い出せない。
「きたきたきたーーーーーーーー!!!!」
喜びもつかの間、あることに気づく。
武器が杖なのだ…
「つ、ツエ?僕、魔力0なんですけどもー?」
ふぁに向けて話すが無視である。
豚に真珠、猫に小判、ノリオに杖とはよく言ったものである。
幸福から絶望へ
無視をしていたファが口を開く
「どんまーいです、それでは言ってらっしゃいませー、ノリオ様w」
煽りのような口調で笑いをこらえていた。
僕にもう1つ夢ができた。
1つはこのゲームのトップランカーになり、地下100階層にいるボス倒すこと。
そして、ふぁを地獄に叩き落すことだ!!!
「必ず、必ず叩きおとしてやるーーーー!!!!!」
そう言い残し、僕は暗闇に吸い込まれた。




