周防瑠璃1
碧野大正を中心とした事件を解決していく群像劇です
碧野大正
周防瑠璃
藤野狼牙
周防瑠璃 15歳 6月12日
私はずっと一人の方が好き。ずっとパソコンに向かって私の世界を描いている。
自分の考えていることはすごく興味があって他人が考えていることは私は興味がない。ずっとネットの世界に興味がある私は友達はネットの世界だけ。
5歳の頃、あのバカが来たの。とても私に対して興味があるみたい。
「こんにちは、大正。」
「周防瑠璃」
「ねえ、瑠璃ちゃんが持っているそれ、何?」
「タブレット。」
「タブレット…タブレットなんだ」
「うん。」
「僕タブレット持ってないんだ。」
「うん。そう。」
「ねえ、小学校に行く時一緒に行く?」
「うん。いいよ」
「うん、約束ね」
「うん」
「瑠璃ちゃん、瑠璃ちゃん、あの子どんな感じ?」
「うん。分からない。」
「そう….」
「私、男の子はいい。」
「うん。そう。それじゃあ小学校に一緒に行ってね」
「うん。」
「瑠璃ちゃんは女の子のお友達が良いの?」
「うん、私はいい。」
「うん、そう…」
「それじゃあ2階行って来る」
「うん」
私は友達はいなくてもいい。私はいろんなことが知りたい。いろんなことができるようにしたい。私は友達よりも自分が良い。自分の気に入った友達が欲しい。自分のことを見てなくても仲のいい友達が欲しい。
「ねえ、瑠璃ちゃん、僕ね、ここに引っ越してきたから友達あんまり居ない。だから瑠璃ちゃんと友達になりたいんだけど、いい?」
「私ずっと家にいるけどいいの?」
「うん、いいよ。友達ね。瑠璃ちゃんは遊んでる時に何したいの?」
「私、あまりすることない。」
「それじゃあ隣にいて何してるか見ていい?僕本持ってきて読んでるから。」
「うん、いいよ」
私はそこまで大正君に興味ないよ。私は私。大正君は私を知らないよ。みんなも私を知らない。ずっと一人だけど私は気にしない。でも大正君はなんで私を見るんだろう?私は一人でいい。そう言ったんだけどなんでだろう?
「瑠璃ちゃんは何してるの?」
「うん、私はこのタブレット持っていろんな気になること調べてる。」
「僕は本読んでるけど、ネットっていいの?僕はわからない。」
「うん、お金かからないから何しててもいい。だからずっとこれ、持ってる。」
「それじゃあ僕のわからないこと、瑠璃ちゃん知ってるの?」
「うん。話してみて。聞くから。」
私は絶対にこの男の子に負けたくない。大正君は本でいろんなこと知ってる。でもネットは私の友達。でも大正君のことは調べてないよ。私は人間に興味ないから。私はずっと興味がある人が好き。みんなにずっと話してる大正君を見た。狼牙君に怒ってる大正君を見た。私に遠くの目で私を見る大正君を見ている。大正君には私が見えている。私は大正君に負けたくない。この目をしてくれているお母さんに言ったこと、話した後に見たら近くを見る目に変えないといけない。私は近くに私は居ない、私は一人。私は一人。
私はお父さんに言えない。私はお父さんに近くの目で話されている。私はお母さんを信じたい。お父さんを信じたい。大正君に信じてもらいたい。私は大正君を信じさせたい。絶対に負けない。絶対に。
「ねえ、大正君は機械は買わないの?」
「うん、僕はいらない。ネットは見ても何がいいのか分からない。僕は本に書いている、売っている文字が良い。」
「うん。ネットはいらないの?」
「うん、お父さんは小学校に入学するときに、パソコンを買ってくれるみたいだったけど、僕がいらないって言った。父さんのパソコンでいろんなこと見たいって言ったけど使ったら面白くなかった。」
「うん。そう。分かった。大正君楽しかった。ありがとう。」
「うん…それじゃあね」
大正君はちょっと近くになったけど近い目になった。大正君は何か落ち込んでいるように見える。勝たない方が良かったかな?勝った方が良いはず。でも大正君の目は少し下を向いていた。私は酷いこと、したのかな?私は酷いのかな?近い目は私が好きな目。でも遠くを見る大正君の目が好きになってきた。でも下を向く目。私の1番嫌な目。私、明日大正君に謝らないといけない。
「大正君、昨日ごめんね。」
「え?何かあった?僕何も怒ってないよ。ねえ瑠璃ちゃん、僕は瑠璃ちゃんの知らないこと調べたい。何か苦手とかあるの?」
「私は国語の授業、何言ってるのか分からない時がある。」
「国語ね。あとは何?」
「社会。」
「うん。僕ね、瑠璃ちゃんが知りたくなった。だから瑠璃ちゃんの知らないこと、知りたい。」
「うん。」
「瑠璃ちゃんは僕の知らないこと、何か知ってない?」
「うん。知らない。」
「うん、分かった」
大正君は他の男の子と話している。ずっと私は一人。私は大正君の嫌いな算数と理科の教科書を読んでいる。私と大正君は違うみたい。ずっと正反対の男の子。どんなに頑張っても私は大正君の友達。
「ねえ、瑠璃ちゃん。狼牙君の家行ってみない?狼牙君と僕は友達になりたい。」
「え?なんで私なの?」
遠くの目をしている。
「うん、狼牙君を友達にしたいから、土曜日と日曜日に遊びにいきたい。一緒に行く?」
「ううん。私はいい。」
「うん、分かった。」
「うん…」
「日曜日遊びに行こうね」
「瑠璃ちゃん、僕と狼牙君のところに行って遊びに行こうよ!あのね、パソコン持っていきたいからいい?」
「うん、良いけど。」
「瑠璃ちゃん、古いパソコンあったよね?あれ持っていきたい!」
「うん、良いけど古いパソコンでいいの?」
「うん、僕持っていく。」
「…うん」
「いや、だから!ネット繋ぐのもここパソコン無いのに!なんでパソコンあげるとか言ってるの?僕そんなことしたくないの!」
「ふーん。ね?ダメでしょ?次ね」
「うん」
「ねえ!何したいの?僕困ってるの!」
「うん。僕ね…」
「いい加減話したら?」
「狼牙君って何したいの?」
「僕は何もしなくていいよ…。」
「はぁ〜帰っていい?作戦はなんだったの?」
「うん。友達になりたいだけ」
「うん、帰るね。私腹立ってくるから。」
「うん…ごめん。僕も帰る」
「で?なんで僕の家来たの?嫌なんだけど?」
「友達…..」
「はい、帰ろうね」
はぁ〜。なんでこんなことしてるんだろう?私こんなことするために足痛くなるまで歩かなかったらいけないのかな?もうどうしたらいいの?
「もう一人で行ってね」
「うん、分かった」
はぁ〜。
「瑠璃ちゃん、友達になったよ!」
はぁ〜〜〜。
中学校。私の思春期はこのバカ一色になっていた。
「瑠璃ちゃん!俺付き合えそうな人いるんだけど!どうするの?」
「瑠璃ちゃん!?どうするの?取られるよ〜!」
「もういいの。もういいの!」
「やっぱダメだって。うん。ごめん。無理。瑠璃ちゃんでいい。」
はぁ〜…。
「瑠璃ちゃんは僕のこと、好きかどうか知りたい。どうなの?」
「うん、好きだけど違うからね。」
「うん、そうなのか。それじゃあどんなことしたらいい?」
「うん、私は大正君の隣に居れたらいいよ」
「うん、分かった。がんばるね」
「うん。」
私は一人。ずっとみんなに会いたくない。私はずっとここに居ればいい。私の好きな大切な人。私のそばを絶対に離れなかった人。遠い目をしていた。学校の転入生。とても気が強くて頭がいい綺麗な人。私は遠くにいるから。隣の席じゃないから。聞きたくない。私の一番の人はよくその人と話している。私は聞きたくなくなった。音楽を聞くことが多くなった。耳を塞いで聞こえないように過ごす。私はなんなのだろう。私は情けなくなってきた。いつも一緒にいるはずなのに。ずっと一緒のはずなのに。どうして。聞きたくない。
「ごめんなさい。瑠璃ちゃんと帰ります!早退します。」
「え?」
「瑠璃ちゃん帰るよ。辛いでしょ。」
「うん…」
「おい!大正!どうした!?大丈夫か?」
「ねえ!そんなことしてどうするの?あなたのやっていること分かってるの!?」
「瑠璃ちゃん、大丈夫だから。大丈夫だからね。」
「うん」
ずっと隣を歩く。私は下を向いている。私は隣にいても下を向いて歩く。大正君は手を握って帰っている。ずっと隣を歩く。ずっと2人。
「大正君は学校行かないの?」
「うん、行かないよ。」
「うん。」
「学校行かなくていいよ。僕ずっと一緒にいる」
「うん。」
「留年してもいいから。一緒にいるからね」
「うん。」
ずっと2人。下を向いたまま2人。
4月3日。高校2年生の始業式。
「瑠璃ちゃん!学校行けるよ!学校行こう!みんな待ってるよ!」
「うん。」
大正君は隣に座る。
「瑠璃ちゃん、学校ね、みんな休んで留年になった。1年生は全員休んで好きなことして、留年してやった。みんなで決めたから。もういいでしょ?学校ゆっくり行こうね。」
なんでそんなことするの…もう私いいよ…。
「瑠璃ちゃん、僕ね5歳の小学生になる時に引っ越してきた。学校中でずっと噂になるような大きな喧嘩したんだ。それでそこ、居られなくなって。夢見市に来たんだ。お父さんが嬉しそうに周防家に可愛い子いるぞって寒気がするぐらいニコニコ顔で言ったんだ。可愛いんだって思って。本当に可愛い黒い服きた女の子いたんだ。僕、嬉しくなった。」
「ねえ、なんでそんなこと言うの?私!もういや!私ずっと一人でこの部屋にいていいから!私ほっといてよ…」
「うん、無理。絶対に離れたくないよ。」
「なんで…。」
「瑠璃ちゃんはどんな人が好きなの?」
「大正君がいい。」
「うん、でも大好きな人とずっと居たくないの?」
「ずっと2人がいい。もうそれでいい。」
「それじゃあ僕信じてみる?ずっとこの部屋で僕と手、握ってみて。」
手を握る。ずっと2人の空間。嬉しかった。私が小学校も中学校も高校も2人で3人で。でも高校は違う。大正君の仲良くなる人が違う。大正君はみんなと友達。でも大正君はみんなが見ている。私との時間が少なくなった。朱城さんの姉妹とよく話している。私は寂しくなってくる。ずっと遠くに大正君がいる。大正君はいつもみんなの味方でみんな大好き。でも私には遠くの目で見てたまに私の両目が見える。
私の両目を見た中学3年のクリスマス。私を見ていた。私は怖くて顔を見られなかった。
私は一人。
「ねえ、大正君、私のどこが好きなの?」
「うん、一目惚れ。」
「信頼じゃないの?」
「うん、一目惚れ。」
「私のどこがいいの?」
「うん、一目惚れ」
「ずっと好きなの?」
「うん、留年してもずっと好きな一目惚れ」
「うん、分かった。」
ドアがバッと開いた。お母さんが焦っている。
「大正君!私の家にみんないるんだけど!どうにかして!大正君!」
「瑠璃ちゃん、学校行く?」
「うん。いいよ」
ずっと2人。ずっと2人が良かったけれど。私はまた一年生。2年生だけど1年生。私はみんなが怖い。けど、みんなは私のために。
ずっとは話かけられる。自転車に乗せられて、バカと一緒に笑いながら。大正君を掴んで、みんなが笑顔で学校に行く。みんなは校庭に立たされて。教師は怒りながら。みんなは少し泣きながら。私はみんなに守られた。6ヶ月間。私はずっとずっと2人。
私は大正君に会ってみたい。ずっと横を歩く。ずっと横にいる。ずっとずっとずっと横で話しながらみんなに囲まれながら大正君の横に歩きたい。手を握らなくていい。ずっと袖を掴みながらずっと近くて遠い目で私の両目を見て欲しい。大正君はずっと遠い目をした男の子。ずっと。ずっと。ずっと。私は。私達の友達はこの14人。私はこの大正君のみている世界で大正君は遠くを見て。
私はずっとずっと私のそばを離れずに袖を掴んだまま。この世界で生きていきたい。
もう泣きそうなので瑠璃ちゃんとられたのでふて寝します⭐️




