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碧大短篇集  作者: Taisho0818


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3/5

碧野大正2

碧野大正を中心とした事件を解決していく群像劇です

碧野大正あおのたいしょう

周防瑠璃すおうるり

藤野狼牙ふじのろうが

碧野大正2

僕が小学校を入学するとき、夢見市に引っ越してきたんだ。一軒家で大きな家に住むことになったんだけど、自分の部屋にいると広すぎて、なんか落ち着かなかったんだ。ソワソワしながら父親の帰りを待ってた。

「大正。挨拶に行くぞ。この隣の家の子、今度通う小学校に入学するみたいだから。一緒に行こう。」

「うん。分かった。」


隣の家に住んでいる周防家。僕は女の子だと伝えられた。僕はどんな子なんだろう?それだけ考えてた。お父さんはこの夢見市に越してきた理由。ここで商売をしていけばいい。あまりお金を稼がなくても問題ない。ここではゆったりした時間を家族と使いたいから、あとは遠くの仕事だけ月に3日行けばいいから楽なんだと教えられた。ここの周防家は女の子がとても頭が賢いんだとキラキラした目でお父さんが言うから、こんなこと、なんて言うんだろう。何かはわからないけれど悪寒がする。

チャイムベルを鳴らす。

「こんにちは。今日、越してきた碧野です」

「は〜い、はい、あぁ碧野さんですね。こんにちは」

「こっちが僕の息子の大正です。」

「こんにちは」

挨拶を返す、お父さんが話をしている時に奥にその子がいる。黒いきれいな髪で黒いワンピースを着ている。うん、可愛いけどな〜。

目を見ているとすっとした、でも興味の無さそうな目。何かあるのかな?そう思っているとこっちに来ている。

「あ〜瑠璃ちゃん。挨拶!今日越してきた碧野さん。」

「こんにちは。」

「こんにちは。大正。」

「周防瑠璃。」

二人を見てお父さんの方を見る。なんか嬉しそうな目。悪寒がする。

「ねえ、瑠璃ちゃんが持ってるそれ。何?」

「タブレット」

「タブレット…タブレットなんだ」

「うん。」

「僕、タブレット持ってないんだ。」

「うん。そう。」

「ねえ、小学校に行く時一緒に行く?」

「うん。いいよ」

「うん、約束ね」

「うん」



周防ちゃんはどうだった?可愛かったか?と嬉しそうな父親。やっぱり悪寒がする。



小学校に入学して、この夢見市立小学校に来た。瑠璃ちゃんはいつも一人。何かをすることもなく、勉強する時と図書室で何かをすることが多かった。図書室ではタブレットを使うことができたから、何かあれば図書室のところにいた。

それでも学校にいる時は僕と話したがらない。だから少し面白いことを考えた。

「ねえ、瑠璃ちゃん、僕ね、ここに引っ越してきたから友達あんまり居ない。だから瑠璃ちゃんと友達になりたいんだけど、いい?」

「私ずっと家にいるけどいいの?」

「うん、いいよ。友達ね。瑠璃ちゃんは遊んでる時に何したいの?」

「私、あまりすることない。」

「それじゃあ隣にいて何してるか見ていい?僕本持ってきて読んでるから。」

「うん、いいよ」

約束をした。それで良かったんだ。僕はちょっとほっとした。


「瑠璃ちゃんは何してるの?」

「うん、私はこのタブレット持っていろんな気になること調べてる。」

「僕は本読んでるけど、ネットっていいの?僕はわからない。」

「うん、お金かからないから何しててもいい。だからずっとこれ、持ってる。」

「それじゃあ僕のわからないこと、瑠璃ちゃん知ってるの?」

「うん。話してみて。聞くから。」


ずっと話した。瑠璃ちゃんは話す時にタブレットを見ずに正面に座って話す。

ずっと覚えていることはすぐに答えて、考える時は下を向いている。何かわからないときは右を向いて話す。右を向きながらまだわからない時は腕を組みながら揺れて考えてた。今になると怖いことだけど、僕の方が知っているはずなのに。瑠璃ちゃんは僕と話す時はずっと僕の目を見る。あの目。お父さんと同じ遠くを見る目に変わった。

「ねえ、大正君は機械は買わないの?」

「うん、僕はいらない。ネットは見ても何がいいのか分からない。僕は本に書いている、売っている文字が良い。」

「うん。ネットはいらないの?」

「うん、お父さんは小学校に入学するときに、パソコンを買ってくれるみたいだったけど、僕がいらないって言った。父さんのパソコンでいろんなこと見たいって言ったけど使ったら面白くなかった。」

「うん。そう。分かった。大正君楽しかった。ありがとう。」

「うん…それじゃあね」




「大正。瑠璃ちゃん、可愛かったか?」

悪寒がする。

「ねえ、父さん、僕、瑠璃ちゃんと話した。面白かったけどネットって何がいいの?パソコンは要るの?」

「うん、要るね。学校行くときに渡したパソコンは面白い?」

「分からない。面白いのか、何がいいのかな?」

「それじゃあスマホは?要るの?」

「うん、要らない。ゲームって楽しいの?」

「ゲームしたかったら買うけど要らないのはなんで?大正は遊ばないの?」

「お父さんは遊んでないから遊ばない。瑠璃ちゃんはゲーム、たまにしてるって話した。要るのかな?」

「学校の子達はゲーム好きな子がいるよね。瑠璃ちゃんはゲームしてるけど仲良いの?」

「ううん、普通。ずっと僕も瑠璃ちゃんと5人ぐらいは図書室にいて、瑠璃ちゃんはゲームしてない。何か調べてる。」

「何か言ってた?瑠璃ちゃん。」

「うん、本の方がいいよって。買って面白かったら私も読みたいって。だから読みたい本教えてって言われた。」

「うん、そう。分かった。大正はどんな本が欲しいの?」

「もっと瑠璃ちゃんが楽しくなる本が良い。」

「うん、分かった。それじゃあパソコンの本買ってみるの?」

「うん、それはいい。瑠璃ちゃん知ってるから。」

「うん、分かった。仲良くしなよ、大正。」

「うん。」



休みになると瑠璃ちゃんと狼牙くんでずっと遊んだ。中学校では部活は同じ。いろんな友達はいるけど、大体二人でいることの方が多い。みんなは見慣れていてどんな関係なのかを聞くこともない。ずっと一緒。ずっと同じ。ずっと3人と2人。


「瑠璃ー!買ってきた!横で読んでていい?」

「うん、良いよ。」

「うん、今日な、良いこと思いついたの!ネット検索で1番大事なSEO対策!あのな、話聞いてくれな!」

「うん。」

「えっとな、SEOって関連する言葉じゃなくて全然関係ない言葉!入れるだろ?これで自分の入れたい関連する言葉が10個出たらこれ消すの!消した後に!関係ない言葉が出てきたらそればっかSEOタイトルに載っけるの!そしたらな。みんなの意識は1番上に表示させることだけど!本当に欲しい言葉って全部出た後の単語なの!これしたら良いんじゃない!もっと見てもらえない?」

「うん、やってみるね。ありがとう」

「よし!それじゃあ瑠璃の隣で試してみるな。これな最上位に検索結果載せない方が良いの!いつも検索したらこのサイト出るよな〜って感じでやりたい。はぁ〜疲れた。走ってきたから。ごめん。ちょっと寝る。」

「うん。言いたいこと分かった。それで見てもらうのね。」

「….え?何?」

「うん、なんでもない。….はぁ〜。大変なのはここからなのになんで寝たの?」


個の話で分かってもらいたいことはどんなことなのかは分かってますよね〜⭐️

分かってください〜⭐️

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