碧野大正
碧野大正の周りで起きる事件を解決していく群像劇です。
碧野大正
周防瑠璃
藤野狼牙
碧野大正 15歳 7月28日
僕の人生はとても辛い人生ななるんだろうな。
「私はあの子のこと、怖いんだけど。」
小学校に上がるときに保育士の先生に言われた言葉。みんなは僕の友達。だけど自分がどんなことをしているのかは分からなかった。いつも友達が話しかけられてきたからだ。いつもみんな、僕を見る。期待の目、信頼、興味、いろんな良い目の動き。向けられることには全然気にしてなかった。だからずっと父親の跡を継ぐために。子供の頃からそう考えてた。
でも僕の父親は放任主義。母親と二人で暮らしていて、ずっと大きな家に二人。
僕はいろんな本を買いたかった。いろんなことが欲しかったから。テレビに映っている本。バラエティで紹介された小説。いつもニュースで言っていることを知りたいと思って新聞を毎日毎日毎日母親にねだっていた。
これが欲しい。これがしたい。僕はみんなと友達。みんなは僕を見ている。みんなはみんなは僕のどこが良いの?
「大正。ちょっとこっちきて。」
「うん、何?」
「大正〜。こっち来なさい。お父さんが話あるみたいだから。」
自分の話に父親が反応してくれている。いつもすっと冷静な顔。ずっと自分の目を見て遠くを見ている人。僕が絶対に手に入れたい目。
「大正。どんなことを知りたいの?」
「うん、僕は蟻はなんでこんな動きしてるのか知りたい!蟻はなんで食べ物を穴に運んでるの?」
「うん。それでまだ知りたいことあるの?」
「なんで日本は暑いところと涼しいところがあるの?知りたい!」
「うん。あとは何?」
「いろんな本を見て知りたい!僕は全部知ってからみんなに話したい!」
「うん、分かった。それでいいよ。うん、大正。自分のことは知りたくないの?」
「うん、僕はずっとみんなに教えてあげたいだけ!みんなは僕のことをよく聞いてくるから!」
「うん、お母さん。大正は跡継がせなくて良いかな?」
「はい!そうしてください!お父さんはどうするの?」
「僕はもう会社潰すことに決めた。残りの会社だけで少しずつ準備するよ。もう増やさなくていいと思う。2社で十分だね。そうするからね。帰ってくる時間を多くするよ。」
「わかりました。そうする理由を大正に教えてあげたらどうですか?」
「え?何?何かあるの?」
「大正は将来は何したいの?」
目が変わった。父親の顔が優しくなった。言葉も優しくなった。なんでだろう。
「うん、僕はお父さんの会社に行くと思う。」
「うん、分かった。大正。自分はどうなりたい?ゆっくり考えて話してみて。」
「うん…分かった。」
自分はどうなりたいか?なんて子供の僕にそんなことを言われたって。どう言えばいいんだ。分からない。どうしよう。そんな夢?なんか考えたことない。僕の夢。僕のなりたいものはなんだろう?全部知ったら何になるんだろう?なんだろう…
「うん、大正。本を買おうか。大正、もし教えて欲しいことがあったらお父さんに聞いてね。僕は大正の夢を見つけたくなったから。大正にいっぱい話したくなった。いいかな?」
「うん、分かった。お父さんは仕事は?ずっと家にいるの?」
「うん、絶対に大正が家にいる時にリビングで待ってるから。よし。本を買いに行くか!」
「お母さん、僕本買っていいの?」
「うん、お父さんの本も読んでいいからね〜大正。」
「僕の本は読まない方がいいよ。この子今何歳なの?」
これからだ。ここから人生が大きく変わった。でも大きく変わったのはここを引っ越して夢見市に来た時にあの女の子に出会ったんだ。
碧野大正くんはどんな気持ちで友達を見ているんでしょうか?こわかったんですかね。大正くんはお父さんの跡を継ぎたい。でも自分は将来に何をしたいのかは分からなかったんです。この3、4才にどんな気持ちでお父さんを見ているんでしょう?
それでお父さんはすぐに考えが変わった。なんでこんな気持ちになってるんでしょうか?気になりますねー⭐️




