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碧大短篇集  作者: Taisho0818


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1/5

藤野狼牙

碧野大正を中心としていろんなことを解決する物語です

碧野大正あおのたいしょう

周防瑠璃ふじのるり

藤野狼牙ふじのろうが

藤野狼牙 15歳 6月18日

僕は家族が多い。いろんなことをしたいけど、あまりにも弟と妹の世話で忙殺される毎日を送っている。

小学校から絡んでくるお世話好きは僕に対しては少し対応が違うけれど。小学校の入った初日にものすごいこと言ってきたお世話好き。

「ねえ!藤野君ってなんで狼牙なの?かっこいいんだけど!なんで?知りたい」

こんな感じで僕に話しかけてきた。なんでこんなに無遠慮に話ができるんだろう?僕は今一人の方がいいのに。

「ねえ!狼牙君。ちょっと聞きたいところがあるんだけど、いい?」

「僕、あんまり賢くないよ。それでもいいんだったら。」

「ねえ、あいつ、狼牙君のこと馬鹿にしてるから殴ってきていい?あいつ!だれ?腹立ってくるんだけど?」

背筋が凍りついた。一気に表情が変わった。なんで僕に一生懸命見てるの?大正君は僕がいじめられているところなんか見てないと思うけど。

「いや、何もされてないよ。なんでそんなことするの?危ないよ。」

「うん、危なくても思いっきりやる。僕は怒鳴ってもいいよ。殴ってやれば?腹立つんじゃない?僕はこの状況変えたいよ?ねえ、狼牙君はこんなこと、ずっと変えたくないの?」

「う、うんもういいから。もういいから!やめてよ!僕はそれでいいだよ!なんでそんなこと言うの?何言われてるかなんかほっとけばいいよ!」

「ねえ、狼牙君の家、馬鹿にしてるからぶっ叩きに行くんだけど。狼牙君本当にそれでいいの?」

「うん。そういいよ。それでいいから。」

「うん、分かった。それでいいんだったらいいよ。」

心臓が早く動いて苦しい。なんでいきなりあんなこと言ったんだ。

大正を見る。もう普通に他の子と話している。何も気にしてないみたいな感じ。

僕はなんであんなやつに話しかけられたんだ。なんで!僕は家のことは何も言われたくないのに!もうほっといて欲しいんだよ!なんでこんなことになったんだ!

僕のことなんかほっといてよ!無理だよ!ずっと大変な家なのに!何しても変わらないよ!


「ねえ!狼牙君!何して遊ぶ?僕、友達になりたいから遊びに来た!」

「え?なんでここ分かったの?」

「友達になりたいから!」

「う、うん。分かった。」

「なぁ、何して遊ぶ?公園行かない?僕、ボール持ってきたんだ。」

「うん、僕無理。家族が大変だから。」

「うん、ねえ狼牙君、なんで自分はいい。自分はやらないってすぐ言うの?僕遊びにきたんだけど。」

またこの目。すっと目が細くなって変わる表情。この目をされると頭が真っ白になる。

「狼牙君、僕面白いこと考えた。狼牙君、明日暇?いいところ行く?僕の家。必ず来てね。僕、狼牙君と友達になりたいから。」

「…..」

「僕のこと信じられないんだったらいいよ。狼牙くんは僕のこと知らないから。僕、こんな人見てると自分の気持ちが嫌になってくる。狼牙君が寂しそうだから遊びに来たのに。狼牙君は僕と遊びたくないの?」

「ううん、遊びたいけど。僕は無理だよ。僕は遊んじゃダメだから。」

「お父さんとお母さんはいないの?」

「うん、いないよ。どっちも働いているから。」

ずっと黙ってる。目は本気の目。何かあったのか。真剣な顔で何かを考えてる。

「僕の家、必ず来て。ここのマンションじゃなくて僕の家。」

「うん、分かった。ここ市営住宅だけど」

「うん、マンションだよね?」

「うん、団地だけど?」

「うん、分かった。」

分かってないんだけど!なんだ!こいつ!



「来たよー狼牙君!」

「こんにちは」

彼女みたいな可愛い女の子連れてきたんだけど!なんなの!こいつ!

「うん、来たんだ。で、何?」

「いろいろ作戦があるから。狼牙君の家ってダメ?」

「ううん、いいよ。入ってきて。」

「うん、いいの?本気で言うけど?」

「うん、いいの!僕らで頑張るから!」

何が始まるのか。怖いこと考えてそう。



「いや、だから!ネット繋ぐのもここパソコン無いのに!なんでパソコンあげるとか言ってるの?僕そんなことしたくないの!」

「ふーん。ね?ダメでしょ?次ね」

「うん」

「ねえ!何したいの?僕困ってるの!」

「うん。僕ね…」

「いい加減話したら?」

「狼牙君って何したいの?」

「僕は何もしなくていいよ…。」

「はぁ〜帰っていい?作戦はなんだったの?」

「うん。友達になりたいだけ」

「うん、帰るね。私腹立ってくるから。」

「うん…ごめん。僕も帰る」

「で?なんで僕の家来たの?嫌なんだけど?」

「友達…..」

「はい、帰ろうね」



「狼牙君来たよー!」

「もういいよ!なんでくるの!もういいよ!分かったから!もう友達になるから!もう来ないで!」

「うん、分かった。じゃあね。」

もういいよ!もう!


それからクラスのお友達。本当に腹が立ってくるのに。毎日話してるし、気づけば3人は友達になった。ずっと3人で友達。


中学校はある人に憧れて空手の道場に所属したけど、また今度話そうと思う。


狼牙君の話は最初の始まりだけです。大正くんと瑠璃ちゃんが友達になる話ですが、物語が進むと狼牙君の話も出てきます。乞うご期待です

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