44.封印解除
エリオットとの衝撃の一夜、これは語弊があるか。
衝撃の話し合い?の翌日、わたしは自室でぼんやりと目覚めた。
エリオットが運んでくれた?
またプシューと頭から湯気が出る。
どうしよう、昨日あんな事をして、これも語弊があるかしら。
でもエリオットとキス!
プシュー。
どうしよう。
恥ずかしくてもうエリオットと顔を合わせられない。
その途端扉がトントンと叩かれた。
アンナだと思い返事をすると、入って来たのはエリオットだった。
「ロージー、おはよう。
昨夜は気を失ったので心配したよ。
気分はどうだ?」
昨夜からの今朝でいきなりエリオットの笑顔!
眩しい!
顔が熟れた林檎みたいになっているに違いない。
どうしよう。
エリオットは寝台に腰掛けわたしの頬に手を当てるとそっと啄むように口付けた。
「ひゃ、ヒャい」
「朝の挨拶だよ」
エリオットはニコニコしてわたしの髪を撫でる。
こんな甘々エリオットなんて知らない。
いや、少し知ってるけど。
大混乱のわたしにエリオットは少し真面目な顔で言った。
「今日封印を解除しよう」
着替えて家族の居間へ赴くと、シモンズの叔母さまをはじめ、皆がわたしを待っていた。
ジェンキンスのおじさまおばさま、スタンリー、デュラン、勿論エリオットも。
「問題は解決したみたいね。
精神は安定しているとは言えないみたいだけど、負のオーラは感じられないわ」
シモンズの叔母さまは訳知り顔にわたしとエリオットを見比べる。
また、顔が赤くなってしまう。
「ふふ。
今なら解除しても大丈夫ね。
ロージー、こちらにいらっしゃい」
言われるまま叔母さまの前に進む。
叔母さまはわたしの額に手を当て呟き始めると、わたしの前に銀色に光る魔法陣が展開した。
「封印解除」
銀色の光に包まれると、何か懐かしい感覚が蘇ってきた。
「ロージー、大丈夫か?」
スタンリーが駆け寄ってくる。
「うん、大丈夫。
何だか懐かしい感覚。
シモンズ領の野山に戻ったみたい」
叔母さまはわたしの手をそっと握る。
「聖魔法は問題なく戻ったわ」
聖魔法。
わたしは自分の手の平をじっと見つめ、それから体内に満ちた懐かしい感覚に集中する。
パァーーーーーーーーーーーーーーーーーー
部屋中にキラキラと白金の光が舞い散る。
わたしに力が戻って来たのだ。
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