7:学校と砂漠
結構時間が厳しくなってきました。毎日投稿が途切れそうです
気がついたら学校が始まっていた。新しい高校生活、全くワクワクしない。無理やり親に行かされた学校だ。去年の母の狂いといえばそこらのドラマよりも臨場感があったと思う。再来年ぐらいまでは今の機嫌のままであってほしいな。
「ゲームしたいなぁ」
もうゲームがしたくなっている。俺は遥の配信を見ながら電車に乗っていた。
――――――――――――――――――――――
授業を一通り終えて休み時間になった。
「真くん。この問題を教えてくれない?」
「うん。いいよ!!」
俺のクラス1-2には桐山真という金髪のクラスメイトがいる。桐山という名前に覚えがあったが、間違いない。校長の息子だろう。きっと私立の校長なんてたくさん稼いでいるんだろうし、頭も良さそうだ。同じ学校でもここまで差が開くものなのだろうな。
――――――――――――――――――――――
授業の全てが終わり俺には自由な時が舞い降りてきたと思っていた。だが、俺はグラウンドでサッカーをしていた。部活の体験をしなければならないそうだ。
「これはやばいな」
メッセージが大量に溜まっていた。俺のスマホの友達なんて遥しかいない。「まだゲームできないのか?」などのメッセージが大量に届いている。
「これは謝らないとだな」
しかし!!この学校は部活強制じゃないから今日さえ乗り切れば帰宅部に勤しめる。
「蹴ろよ。ボール」
「え?」
そこにいたのは桐山真だった。
「帰りたいって顔じゃん」
「まぁ、俺はスポーツ苦手だし」
「わかるよ。人って楽しめないものだと続かないからな」
「確かに」
「だからこそ人間楽しんだもん勝ちなんだ」
「じゃあ、さっさとこの退屈なスポーツ終わらせてゲームするか〜」
この後、俺は練習試合で桐山にボコボコにされた。
――――――――――――――――――――――
今日は目まぐるしく場面が変わる日だった。だが、帰ったらゲームができる。そして、俺は桐山真と同じ電車にいた。
「なんで桐山くんはいるの?」
「桐山でいいよ。帰りじゃないけど駅前のラーメンが食べたくなったんだ」
夜は自分で選べるのか自由だな。
「というか、晴矢のやりたいゲームって『エデントラベラー』でしょ」
「………」
「図星。エデントラベラーは大人気の神ゲーだからな!!最高だよあれは」
「俺はエデントラベラーしかやったことないけどめちゃくちゃハマってる」
「でも……最近あれだろ」
「あれって?」
「ハルとかいうプレイヤー」
まさか真もハルを知っているのか。本当に悪い意味で有名人なんだな。
「ネットですごい話題になっているんだ。俺最近それが怖くて遊べてなくてさ」
人がゲームをする自由を奪うなんて本当に酷いやつだ。許しておけない。
俺は拳を強く握りしめた。
駅に着いた俺たちはとりあえず別れることにした。
「今日の夜少しゲームしようぜ」
「え?先客がいるんだけど」
「新しい友達を見捨てるなやよ!!ほら!!これ俺の連絡先」
友達……
――――――――――――――――――――――
「できないとはなんだ!!」
「本当にごめんなさい」
遥の怒りが電話越しにひしひしと伝わってくる。
「お前が友達とゲームするのは勝手だが、約束を守らなくていいって訳じゃないだろ」
「今人生で一番反省しています」
「まぁ、良い。だが、次はしっかり伝えろ。学校も大変だろうからな」
「はい……」
(ゲーム エデントラベラーログイン中)
やっぱりこのゲームは景色が綺麗だな。
「確かセントラルのここあたりだよな」
セントラル近くの噴水で待つこと数分。
俺のことをずっと見てきている男がいる気がする。しかも金髪だ。
(プレイヤーチェック、トゥルース レベル53所属チームエデン商会)
連絡してきた名前と一緒。間違いない。
真は現実の姿と対して変わっていなかった。強いて言うならば、少し髪が長く、こめかみの部分の髪を編んでいた。
「やっぱりカエデだったな」
「そっちこそ」
俺はトゥルースに攻略を手伝ってもらうことになった。行き先はセントラルから西の方のギグルタウンと言われる場所に向かうことにした。正確には、そこの中継地点の小さな集落までだ。俺達はそこに向かう道中、談笑をしていた。
「カエデのジョブはなんだ?」
「カウンターブレイドだよ」
「前衛張れるじゃん!!俺のハンターの弓とピッタリの性能だよ!!」
ハンターというのはジョブの名称だろう。弓をメインとした戦い方なのだろうか。
ギグルタウンは砂漠の中の町である。セントラルの平原から離れるにつれて草木はなくなりエネミーの強さも増すのだ。
「ここからは砂漠だ。気をつけたほうがいいぜ。なんせ、モンスターが多い」
よく考えたら俺は人に手伝ってもらってるばっかりな気がしてきた。シルバは最短でハルを止める方法を探して、俺がそれに着いていく必要があるから教えてもらっている。だが、この場においては頼りきりは違う気がしてきた。最低でも、エネミーと戦うときは貢献できるようにしよう。
もこっ
「?」
地面の砂が隆起する。
「カエデ!!避けろ!!」
俺は言われるがまま後ろにステップをした。そのあと、地面の隆起から3メートル以上のウナギのような生き物が首をひょっこり出していた。
(エネミー、サンドイール)
俺は刀を出した出した。もちろん『甲殻刀満月』だ。
サンドイールはウナギの形をしている。つまり攻撃できるような部位は頭しかない。
『パリィカウンター』
そこから見えるのは噛みつき攻撃!!予測は容易い。
「ナイスパリィだぜ」
『ウォーターアロー!!』
矢尻が水をジェット噴射のように噴き出して推進力にしながら矢を打ち出す技である。見事に矢は頭に命中した。
俺は見事に倒したと思い
「やったか!!」
と言った。
「それフラグだぞ」
「フラグ?」
地面が激しく揺れる。
「あーあ。言わんこっちゃない」
「なんかごめん!!」
サンドイールを突き上げるようにして、エネミーが飛び出した。
(ゲリラエネミー、ロイヤルスコーピオン)
それは絵の具で塗りたくったかのような光沢の黒色をしたサソリだった。
「なぁ、カエデ。俺このエネミーと戦うの初めてなんだけど」
「とりあえず、俺がカウンターを決めればいい」
「無理だろ!!いや、お前ならできるか………」
俺はもう一本の『甲殻刀満月』を出した。
サソリは2本のハサミに針がある。攻撃するところが3つもある。
「来るっ!!」
まず、針の振り下ろし攻撃には刀を同時に振り上げて、
『パリィカウンター』
隙を作ったらトゥルースが追撃を入れる。
「これでも食らえ!!」
トゥルースは小さな小袋を取り出してロイヤルスコーピオンに投げつけた。
『マジックダスト』
ロイヤルスコーピオンがのたうち回り、周りが煙に包まれる。
「やっぱ効くぜ!!」
しかし、数秒もすればロイヤルスコーピオンは冷静になり、あたりを見渡し始めた。
「もしや」
最近使っていないスキルが使える
『サブジョブ アサシン ハイドアタック』
敵に見つかっていない時、この攻撃は有効だった。顔目掛けての攻撃。だが、ゲリラエネミーだからか硬い!!
「腕から攻撃が来るぞ!!」
ロイヤルスコーピオンが両腕を同士に振り下ろしてくる。普通なら片方をカウンターすると、もう片方でダメージを受けてしまう。
『カウンター』
しかし、二刀流にすることでなんとかそれをカバーできる。2つの攻撃に2つのカウンターを合わせるのだ。そして!!ここで決める
『スラッシュ』
スラッシュの弱点は出すのに溜めがいることだ。ロイヤルスコーピオンはまさかの口から液体みたいなものを発射してきた。
「このままやるしかねぇー!!」
結果は相打ちだった。俺は体力の8割を削られたが、少しスラッシュがあたった。
「これでとどめだ」
『エクストリームウィンド!!』
高速で矢が飛び出してロイヤルスコーピオンの眉間(?)を撃ち抜いた。
こうして俺たちはロイヤルスコーピオンを倒す方ができた。
小ネタ ジョブ:ハンター
弓などを基本とするジョブ。MPの消費で矢に魔法などを付与したり、小袋スキルと呼ばれる妨害。トラップなどを駆使して敵を追い詰めることができる。中級者向け




