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2:インビジブルクラブ

バトルものを書くのが1番文才が求められると思う。間違った文があったら指摘してください。

 彼のおかげで体の動かし方がだんだんわかるようなってきた。なんだか夢の中で体を動かすような不思議な感覚だった。


「ありがとうございます。なんとお礼を言ったらいいのか」


彼のアカウント名はシルバ•バンドレッドという名前だった。オレンジ色の髪に加えて、高身長。180cmぐらいの背丈がある。


「敬語はいいよ。ゲームは礼儀以前に楽しむことが大切なんだ。私のことはシルバと呼んでくれ」

「じゃあシルバ。俺は一体どこへ向かったらいいのか……」

「このゲームは基本的に北に行く。北に行けば敵も強くなるんだ。なんなら私がついていこうか?」

「ありがとう」


俺の奇行のおかげか仲間ができた。大切なことは彼に教えてもらえそうだ。

 最初の街は冒険に必要な装備があまり売っていないのでセーブポイントの代わりとしてしか使われていないようだ。セーブポイントというのがどんなものかわからないのは俺だけだろう。

 俺たちが向かうのは「竜骨の林」という場所だ。シルバが言うには動きがわかりやすいモンスターが多いらしい。


「君のジョブのカウンターブレイドは上級者向けだよ。はっきり言ってやり込んでる私でも使いこなせなかった」


どうやら俺はジョブの選択は間違えていたらしい。大人しくソードマンにしとけば良かったと軽く後悔する。


「そろそろエネミーが出てくる。あと、私のジョブはウィザードなんだ。魔法の遠距離攻撃しかできない」

「俺が先陣を切ればいいんですか」

「話がわかるね。頼んだよ」

 林を進んでいると鳥肌が立ってきた。多分、敵意を受けているサインなのだろう。


「カエデ、来るぞ!!」


敵が来るのは気配とシルバの声でわかっていた。だか、腹に刃のようなものが刺さった。襲いかかってきた緑の物体と目が合った。

(エネミー、アックスゴブリン)

なるほど、目が合うと敵の情報がわかるのか。もう喰らわない。

 カウンターブレイドの最初の武器は刀である。リーチもありながらある程度の軽さのある斬撃武器のスタンダードなタイプである。


「目に入ったらこっちのものだ」


スキルの発動は練習した。今ならできるはずだ。

 アックスゴブリンの攻撃が首に当たるタイミング、スキルを発動する!!


『カウンター!!』


命中するはずのオノが体をすり抜けた。カウンターが決まった。つまり、鋭い反撃が決まる。


『スラッシュ!!』ザシュッ


アックスゴブリンを一刀両断。一撃で仕留めた。ついでに斧も貰うことができた初めての収穫だ。


(シルバ視点)


 面白いやつがいたからパーティに誘ったが、初めてにしては結構筋がいい。このエリアで出るモンスターの中で一番素早いゴブリンを仕留めた。カエデのレベルは3ぐらいになったはずだ。一応、同じパーティの私にも経験値は入った。この調子ならあのカニを倒せるか?

 このゲームは序盤だとしても1回死ぬようなポイントが用意されている。その1つがインビジブルクラブである。強みは動きの読めないところそして、全長が3mもあると言うところだ。


「このままレベルを上げながら林を抜けるぞ」

「わかった」

死なずに勝てるならそれに越したことはない。



――――――――――――――――――――――



 林をでたら平原が出てくる。そしてその先には町が見える。そこがドリスタウンだ。私とカエデはこの林を出るまでに10までレベルを上げた。


「火力的にはカエデだけでも可能だ。あそこを見てみろ」

「あそこの川に何かあるんですか?」

「ここら1番の強敵だ」


ゲームは初見が一番面白い。だからあえて詳細は伝えない。ソロのカエデにインビジブルクラブをぶつけたい。


「もしもカエデがダメージを喰らわずにそいつを倒したらずっとパーティでいてやってもいい」

「品定めなら受けて立つぜ!!」


張り切っちゃって可愛いやつだな。

 カエデが刀を引き抜きカウンターがいつでも可能な状態にする。今のカエデは2個のカウンターを所持している。この2つの使い分けが重要になる。


(カエデ視点)


 川に近づくにつれて気配が強くなってくる感覚があった。強いやつがいるのは間違いないな。

 水の音がバシャバシャと音を立てる。

「どこだよ」


突如背後から風切り音が聞こえた。


『カウンター!!』


読み切った!!

(ボスエネミー、インビジブルクラブ)

アナウンスとともに反撃に出る。この後、『スラッシュ』に派生すれば……

 その判断は間違いだった。インビジブルクラブの最初の攻撃は振り下ろし、普通なら隙ができるはずだ。しかし、インビジブルクラブにそれは通用しない。

 振り下ろし攻撃の後、同じ腕でのアッパーか!!


『カウンター』


派生を中断して、もう一度カウンター。今度こそ。


『スラッシュ』


決まったが敵が怯む様子はない。

 その後も、通常の攻撃で体を切ったが殻が硬い!!しかもこのカニは水の上で透明になりやがる。最初後ろからの攻撃に気が付かなかったのもそのせいだ。

 だが、このカニには弱点がある。いくらか攻撃して明らかに柔らかいところがあった。腹だ。つまり、腹にデカいカウンター攻撃を当てればいい。


「わかったよ。勝ち方」


 このゲームは武器を2個出せる。俺はアックスゴブリンから得た斧を取り出した。そして、このカニの1番わかりやすい攻撃の右ストレートを誘発させる。


「そして斧を上に投げる!!」


そしてうまいこと右ストレートを誘発できた。くらいやがれ俺の新しいカウンター。


『パリィカウンター』


このカウンターは敵のバランスを崩せる。つまり、腹が見える。

 そしていいタイミングだ。俺の投げた斧が降ってくる……これを利用する。


『カウンタースラッシュ!!』


見事にカウンターが腹に当たりカニの腹が砕けた。

(ボスエネミー、討伐)

「勝ちましたよ、シルバさん!!」

 こうしてカエデとシルバはドリスタウンに着くことができたのであった。




 






 


 


 





 






小ネタ ジョブ:カウンターブレイド

カウンター主体のジョブ。『カウンター』から派生する『スラッシュ』が主なダメージソース。他に『パリィカウンター』がありこちらは『スラッシュ』派生できないが、敵の体勢を崩せるという強みがある。また、カウンターできる攻撃の種類が多く、敵のブレス攻撃などもカウンター可能。上級者向けである。


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