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初投稿で文字数も少ないです。反応があると嬉しいです。
無事高校受験に合格した俺、楓晴矢は財布を持って家電量販店に足を運んでいた。
ゲーム機はとりあえず人気なものを買っておけばいいよな―――
そんな軽い気持ちで俺は新型VRゲーム「メガゴーグル」に目をつけた。しかも、新春セールで少し安くなっていた。後はソフトだけだ。
「全くわからない」
残念なことにゲームに関して全くの無知の俺がここにきても人気作などわかるわけもなく、店内を彷徨っていた。
「何かお探しでしょうか?」
そんなところに神様と言える存在が来た。そう店員さんだ。お客様は神様と言うが、この場合に限っては客のこちらの方が神から施しを受ける立場だ。
「ゲームを探していて、なにがいいのかさっぱりで」
その店員は俺に最も合ったゲームを考えるためにいくつかの質問をした。例えば、1人で遊ぶかだとか値段はいくらのがいいかなど、俺は人と繋がれるゲームがいいと言った。恥ずかしいことだが、俺は新しい学校で友達ができる気がしていなかった。小学校からの勉強尽くしでスマホを買ってもらったのだって昨日だったし、人と話せる共通の話題を持っていないからここに足を運んだのだ。つまり、俺の高校生活のためだ。
「ならば最高のゲームがありますよ」
そう言って連れてこられたのは、そのゲームのためだけに作られたコーナーだった。そのゲームの名は「エデントラベラー」
「このゲームはMMORPGと言うジャンルで今最も人気なゲームなんです。発売から半年経った今でもこのゲームを超えるものなんてない!!そう断言できる神ゲーです」
俺は優しき神の言う通りにそのゲームを購入し、家に戻った。
ゲームの初期設定を終えてゲームを起動する。このゲーム機は遊ぶ時必ず椅子からベットの上でプレイしなければならない。何故なら、このゲームをプレイしている時意識はゲームの中に潜り込んでしまうからそうだ。そんなことに一抹の不安を感じていたがそれ以上にワクワクしていた。
「キャラクリエイト?名前?」
ゲームのゲの字すら知らない俺には自由にしていいと言われるのが一番困る。そんな俺みたいな人間が他にもいるはずだと思う。たが、このゲームはそんな人にも優しく作られているようだった。
ゲーム内の自分の体を動かして自動作成のボタンをタッチする。普通の見た目の男アバターの顔が急激に変化する。そして、そこからできた顔は普通の顔、普通の髪型。だか、少し幼い。つまり俺の顔だ。この顔の目を少し大きくし、髪型を変えたものを俺のアバターとする。そして名前は「Kaede868」と言う名前になった。多分これは俺の苗字の楓に名前の晴矢を数字にしたものだろう。名前自体はいつでも変えられるらしいのでこのままでいいだろう。
後はジョブとやらを設定しなければならないらしい。なにがなんやらわからないがおすすめを選べば間違い無いだろう。
「でもな…」
自分の名前もキャラも決めさせてもらったようなものだ。ジョブこそ自分で決めるべきだ。悩んだ結果、俺は推奨されていたソードマンではなくカウンター主体のカウンターブレイドを自分のジョブにすることにした。
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ゲーム機の中の世界に本格的に意識が飛んだ感覚があった。最初に目に映ったのは綺麗でのどかな村の入り口だった。
(ここは最初の街ウーナタウンです。さぁここからの旅はあなた次第です。無事エデンに辿りつけることを願っております)
アナウンスの声だろう。
「また自由にさせてくるか…」
というかいわゆるチュートリアルはないのか。まだ体の動かし方すらよくわかっていない。
俺はあたりを動き回った。あたりの建物を掴んでみたり、登ってみたりした。そうしていたらいつのまにか俺と同じ初心者が俺の周りに群がってきていた。誰も笑うでもなくぼーっとみていた。何故みんな俺を見ているかって?俺が誰かさんの家に蝉みたいに張り付いているからだ。どうやって思いのままに体を動かしたらいいかわからず張り付いていた。自分の思い通りに体が動かないのだ。そんな時、またしても優しい人に助けられることになる。
「春なのに蝉がいる」
それを言ったのは男アバターのプレイヤーであった。彼がこのゲームに巻き起こった騒動の中心。そして、元最強プレイヤーである。
小ネタ エデントラベラー
日本発祥の人気MMORPGである。課金要素が少ない買い切りゲーム。ストーリーは冒険者がエデンという楽園までの道を行くということを目指すというもの。世界観を壊さぬようコラボをしないスタンスをとっている。




