11:レジェンドアイテムを探して
お盆も終わって2日投稿に変えるか考えています。
(シルバ・バンドレッド視点)
これは困った。トゥルースの信用を得ていたとはいえ、私達のレベルが低すぎた。レベル30前後の低レベルが280越えのプレイヤーに勝てるわけがない。
「妥当な条件かもな……」
「レジェンドアイテムってどうやってゲットすんの?」
「すごいレアアイテムとしかいえないね」
レジェンドアイテムとはこのゲームの通貨『クレド』では購入できないし、売却できない。入手方法は一つと言っても良い。レアドロップのみだ。カエデには学校もある……。
「ここからは個別に行動はしよう」
「じゃあ俺は?」
「自分で決めて欲しい」
ここからはカエデにある程度自分の行動を決めさせた方がいい。その方がカエデは強くなる気がする。
「レジェンドアイテムはどこからでも出る代わりに確率が低い。二手に別れた方が効率がいいんだよ」
「そっか、わかった。防具の強化をしてみるよ」
そう言ってカエデは聞き分け良く、トゥルースと共に去っていった。
「………」
これは私で起こしたような問題だ。弟のためとはいえ違法に手を染めた挙句、色んな人に迷惑をかけている。カエデは友人だ。ただのゲーム上の強力関係じゃない。もし、カエデがレジェンドアイテムを入手できなかったり、する気がなかったら、私が彼を仲間から外して普通にゲームを楽しんでもらうのが私の責任だ。
「元最強を舐めてるのか。あいつは」
そう言って彼女は笑い、西へ向かった。
(カエデ視点)
レジェンドアイテムは超低確率でしか入手できないらしい。具体的にどうやって入手できるかはトゥルースも知らなかった。とりあえず俺は、鍛冶屋に来ていた。
「お前ロイヤルスコーピオンの素材あるんじゃねぇか?」
「何で見抜かれたんだ!!」
「カエデはコンピューターとプレイヤーの違いすらわからないのか」
そうかコンピューターだからか。NPC?って言うんだっけか。
「ロイヤルスコーピオンの素材で何か作れるのか?」
「このぐらいなら腕装備ぐらいなら作れるな」
「じゃあそれを」
素材とクレドを渡して出されたのは真っ黒に輝く腕装備だった。
(黒蠍の腕当て、一部スキルのダメージが上昇)
シンプルに強そうな効果だ。しかも防御力が3倍の腕だ。
あとは敵が落とす強化用のアイテムをできるだけ使用し強くなれた。
「俺はそろそろログアウトするわ」
「じゃあなトゥルース」
「また学校で」
こうして、俺は単独行動に移った。
このゲームには専用の掲示板のようなものがあり、それでメッセージのやり取りができる。そこで質問をしあったり意見を言い合ったりできる。
「今も何処かでハルの被害が出てるのか」
掲示板でもハルにやられている人が続出している。幸いなのは奴の行動パターンは決まった時間ってことだ。
「質問してみるか」
掲示板に質問を書き込む。
私はある事情でレジェンドアイテムが必要になってしまいました。そのため、レジェンドアイテムの入手のヒントを教えて欲しいです。
「こんなもんでいいかな」
やはりこのゲームはプレイしている人が多いのだろう。すぐに回答が来た。
私はレジェンドアイテムなどのレアアイテムを求めている集団です。一緒に冒険しませんか?
俺はその人の話に乗った。何故なら、このゲームは1人で進めるのは時間がかかるからだ。出来るだけ早くレジェンドアイテムを入手し、エデン商会から支援を受ける。レベルは二の次だ。
俺はその集団にセントラルで待ち合わせをした。
「こんにちは。情報からして、あなたがカエデさんですね」
その人達は男女3人組のパーティだった。
カエデは彼らととレジェンドアイテムを集めるようになる。そして、カエデにとっては彼らは初めてのリアルで会うことのないゲーム友達となるのだ。
小ネタ 掲示板
ゲーム内の掲示板であり、フレンド登録や個人間でのアイテム交換や受け渡し、売買もできる。フレンド募集もかけることができ、多くの人が利用している。




