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第七十四話 美しき決着

第一幕 三角銀河トリオ、本気の三対三

「――さあ、行くぞ」

 トライの声に、ラグルとアイルが、静かに頷いた。


「グヒヒヒ! スターナイツが三人も揃って、大層な事だな!」

 災厄生命体が、下卑た笑みを浮かべる。


「数の話をしているのではない」

 トライが、静かに、しかし鋭く言い放った。


「我々は、この惑星の守り神達の覚悟を、汚させはしない」


 その言葉と共に、三人の纏う空気が、これまでのコミカルな雰囲気とは一変した。


「本気で、行かせてもらう」


第二幕 完璧な連携

 放たれる拳と光弾。三体の災厄生命体は、その勢いに驚きながらも、必死に応戦する。


「くっ……! こいつら、本当に、強い……!」


 一体が、動揺の声を漏らした。


「トライ、右! ラグル、そこ! アイル、真ん中!」


 合図と共に、三人の体が、寸分の狂いもなく、完璧な三角形を描く。



「――『トライアングル・グローリー』」



 完璧に噛み合った一撃が、三体の災厄生命体を、纏めて吹き飛ばした。



「ぐああああああ!」


 悲鳴と共に、三体は、地に沈む。


「勝負、あったな」

 トライが、静かに、拳を下ろした。


「クルーン達の覚悟に、免じてやろう」

 ラグルが、そう言い残すと、アイルと共に、静かにその場を後にした。


 笑いも、飾りもない、真剣な戦いの決着だった。


第三幕 全体の勝利

 その頃、本隊の戦いも、いよいよ大詰めを迎えていた。



「これで、最後だ!」

 クルーンが、力強く杖を振るう。


「キャンディウェーブ!」


 覚醒した守り神達の連携攻撃と合わさり、残る災厄生命体達は、次々と撃退されていった。



「や、やった……! 僕達だけで、やり遂げた……!」

 青いオーラを纏った守り神が、感極まったように呟く。


「皆さんの、力です」

 クルーンが、優しく微笑みながら、そう答えた。



 辺りに、静かな安堵の空気が広がっていく。


第四幕 再会

「クルーン!」

 物陰から、ミルキィが、堪えきれない様子で駆け出してきた。



「ミルキィさん!? どうして、ここに……」

 クルーンが、驚いた表情を浮かべる。


「ごめん……。心配で、こっそり付いてきちゃった……。でも――」


 ミルキィは、涙を拭いながら、真っ直ぐにクルーンを見つめた。


「ちゃんと、見守ってただけだよ。クルーンが、一人で戦うって決めた事、信じてたから」


 その言葉に、クルーンは、しばし言葉を失った。


「ミルキィさん……。ありがとう、ございます」


「クルーン、すっごく、格好良かったよ」


 ミルキィが、満面の笑顔でそう告げると、クルーンは、照れくさそうに頭を掻いた。


「皆さんのおかげです。それに――三角銀河の皆さんにも、助けられました」


「うん、後で、ちゃんとお礼言わなきゃ」


 賑やかな笑い声が、惑星の守り神達の集う場に、温かく響き渡った。



 見守る事もまた、確かな絆の形である――そんな事を、静かに教えてくれる一戦だった。

(第十二部・完)


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