第四十九話 届いた通達
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第四十九話 届いた通達
第一幕 通達
「――皆に、伝える事があるわ」
ミルフィーが、これまでになく硬い表情で、一同を集めていた。
「最近、銀河各地で、脅威が増している。だから――スターナイツではない者の、戦闘参加を禁止します」
「え……」
ミルキィの表情が、一瞬で凍りついた。
「これは、全銀河の生命の安全を最優先する為の、正式な通達よ」
「ちょ、ちょっと待ってよ! それって、つまり――」
「ええ。クルーンのような、スターナイツではない存在は、今後、戦闘に参加できなくなるという事」
ミルフィーの言葉に、その場の空気が、一気に張り詰めた。
第二幕 猛抗議
「そんなの、絶対おかしいよ!」
ミルキィが、声を荒げて詰め寄る。
「クルーンは、これまでずっと、一緒に戦ってきたんだよ! それを、いきなり――」
「感情論で、物事を決めるべきではないわ」
ミルフィーは、静かに、しかし断固とした態度を崩さなかった。
「彼が、これまで何度、危険な目に遭ってきたか。あなたは、忘れたの?」
「それは……」
「戦力として計算できない者を、危険な戦場に立たせ続ける事こそ、無責任だと思わない?」
ミルフィーの正論に、ミルキィは、言葉を詰まらせた。
「そんな事、私だってわかってる! でも……!」
「これは、もう決定事項よ」
ミルフィーは、それ以上の反論を許さぬまま、静かにその場を後にした。
第三幕 届いた通知
同じ頃、地球のクルーンの元にも、一通の通知が届いていた。
「これは……」
開いた通知には、「スターナイツ選抜試験、受験資格あり」の文字が並んでいた。
「僕が……スターナイツに?」
クルーンは、その通知を、しばし呆然と見つめていた。
(もし、スターナイツになれば……。今まで通り、皆と一緒に戦える。でも――)
その先に続く条件を目にした瞬間、クルーンの手が、僅かに震えた。
「一度スターナイツとして任命されたら……。二度と、地球には戻れない……」
それは、これまで我が子のように見守り続けてきた星との、永遠の別れを意味していた。
「僕は……。どうすれば……」
クルーンは、その通知を握りしめたまま、しばらく動く事ができなかった。
地球にも、遥か銀河の彼方にも、それぞれの葛藤が、静かに広がり始めていた。
今回の話は、クルーンの葛藤と絆と自分の在り方に迫る話です。
3部に次ぐ頑張って練った話になります。
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