↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
41/93

第四十一話 扉の向こうへ

第一幕 修復完了

「――ふう、なんとか、塞がりそうね」

 ミルフィーが、額の汗を拭いながら、次元の裂け目を見つめる。


「お姉ちゃん、皆は大丈夫かな……」

 ミルキィが、心配そうに、遠くの戦場の気配を窺った。


「あら、随分と賑やかにやっているみたいよ。……そろそろ、様子を見に行きましょうか」


 修復作業を終えた二人は、揃って皆の元へと駆けつけた。


第二幕 鍛えられた力

 現場に着いた二人を、ミリアがふと見やる。


「あら――」

 その視線が、僅かに細められた。


「随分と、鍛えられた力ね」

 その一言には、多くを語らない、控えめな響きがあった。だが、確かな重みも伴っていた。


「え、えっと……ありがとう、ございます?」

 ミルキィが、戸惑いながらも礼を返す。


「ふふ、良い仲間に恵まれているようね」

 ミリアは、それ以上多くを語らず、静かに微笑むだけだった。


第三幕 名残惜しい別れ

「――さて。そろそろ、私達は失礼するわね」

 ミリアが、次元の扉へと視線を向ける。


「レギオン君、ナビビちゃん。帰りますよ」


「は、はい……」

 レギオンが、名残惜しそうに、辺りを見渡した。


「なあ、クルーン。それに、皆」


「はい?」


「もし――俺が、こっちの世界の仲間だったら。立派なスターナイツに、なれてたかな」

 レギオンの声には、これまでにない、静かな寂しさが滲んでいた。


「レギオンさん……」

 クルーンが、優しく微笑む。


「きっと仲良くやれます。レギオンさんは、レギオンさんの場所で、ちゃんと頑張ってますから」


「……ありがとよ、坊主」

 レギオンは、少しだけ照れくさそうに笑った。


「さあ、レギオン君、行きますよ」

 ミリアに促され、レギオンは、渋々扉へと足を向ける。


「あー、やだなあ……。俺も、こっちの世界で、働きたい……!」


「係長、往生際が悪いですよー」

 半泣きになりながら連行されていくレギオンに、ナビビが、にこやかにそう茶々を入れる。


「またね、皆さーん! 機会があったら、遊びに来てくださーい!」

 ナビビが、明るく手を振りながら、扉の奥へと消えていった。


第四幕 静寂の帰還

「――それでは、皆様。お世話になりました」

 最後に、ミリアが丁寧に一礼する。


「またいつか、お会いできると良いですね」

 その微笑みを最後に、ミリアの姿も、静かに扉の向こうへと消えていった。


 やがて、次元の裂け目そのものが、ゆっくりと閉じていく。


「――終わった、のかな」

 クルーンが、大きく息を吐いた。


「はい。……本当に、色々ありましたね」

 アストラが、涙の跡が残る顔で、それでも晴れやかに笑う。


「僕も、少しは、成長できた気がします」

 クルーンが、誇らしげにそう呟いた。


「キャンも、ちゃんと格好つけてたよね」

 ミルキィが、離れた所に立つキャンへと視線を向けながら、笑顔でそう言った。


「な、なんだよ、見てたのか」

 キャンが、照れくさそうに頬を掻く。


 賑やかな笑い声が、静かになった空の下に響いていた。


「まったく……。本当に、騒がしい仲間達ね」

 ミルフィーが、呆れながらも、どこか嬉しそうに呟いた。


 異次元からの、予期せぬ来訪者達との一件は、こうして幕を閉じた。


 だが、それぞれの胸の内には、確かな成長と、新たな絆が、静かに刻まれていた。

(第五部・完)


ここまでご覧頂きありがとうございます。


今回のお話は、私が別途執筆予定の作品に登場するキャラクター達を賑やかしとして登場させ、彼らとの戦闘の中で、クルーン、アストラ、キャンというスターナイツ達のやり取りや、ここまでの成長を書きました。


次の第6部はややシリアスな話となります。

これからも是非、超戦士スターナイツを宜しくお願いします。


【ポイント評価(☆☆☆☆☆)】や【ブックマーク追加】をしていただけると、執筆の大きな励みになります!よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。