表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超戦士スターナイツ  作者: 海原ナギサ
心の影編
PR
23/38

第三部 第二十三話 同期の誘い

ご覧頂きありがとうございます。

ここからスターナイツ3部です。

第一幕 見舞いの日

 とある星の医療施設。白い光に満ちた一室に、りょうけん座のスターナイツ、キャンの姿があった。

「よう。調子はどうだ」

 ベッドに横たわるのは、かつてヴォイド宇宙で重傷を負い、運ばれてきたというスターナイツだった。

「……情けない話だがな。まだ、まともに立てもしない」

 力なく笑うその姿に、キャンは何も言えず、ただ静かに見舞いの品を置いた。

「聞いたぜ。あの一帯、とんでもない化け物が出たんだってな」

「ああ……。俺は、始めて自分をここまで惨めに思ったぜ」

 重傷のスターナイツは、天井を見つめながら、静かに続けた。

「世の中には、やる気だけじゃ超えられない壁があるって……痛感したよ」

「……」

「聞いた話じゃ、その後、地球に集まってたスターナイツ達がその化け物を倒したんだろう? ……ミルキィ達じゃなかったら、きっと俺達みたいにされちまっただろうな」

 その一言が、キャンの胸に、静かに刺さった。


第二幕 燻る想い

 施設を後にしたキャンは、しばらく無言のまま、星空を見上げていた。

(俺達みたいに、か……)

 脳裏に蘇るのは、大会編でのあの敗北。そして――もっと古い記憶。

(俺とウェルは、確か同期だったよな。スタートラインは、一緒だったはずなのに……)

 気づけば、ウェルは銀河でも指折りの実力者、ミルキィに次ぐナンバー2とまで呼ばれるようになっていた。一方、自分は――大会でも、あっさりと三角銀河トリオに敗れ去った。

(アイツは、ナンバー2……。だが、一番じゃない。俺だって、まだ終わっちゃいない)

「――キャン、久しぶりだな」

 声をかけてきたのは、しし座銀河のレグルスとヴェガだった。二人もまた、キャンと同期のスターナイツである。

「お前らも、見舞いに来たのか」

「ああ。……にしても、な」

 レグルスが、複雑な表情を浮かべる。

「あの一件、正直、他人事とは思えなくてな」

「俺も、同じ気持ちだ」

 ヴェガが、珍しく感情の滲む声でそう呟いた。

 三人は、しばし無言のまま、重い空気を共有していた。


第三幕 同期の集まり

「――なあ、久しぶりに、同期の集まりでもどうだ?」

 キャンが、努めて明るい声で切り出した。

「ウェルも誘って、な」

「ウェルか……。大会以来、会ってなかったな」

 レグルスが、少し考えるように腕を組む。

「悪くないと思うぞ。それに――」

 ヴェガが、静かに続けた。

「地球みたいに、美味い食い物がある星を見つけたんだ。ナンバー1スターナイツの、ミルキィさんも、ぜひ誘おうじゃないか」

「おお、それはいいな! 皆で美味い飯を食おうぜ!」

 キャンが、努めて快活にそう笑った。その内側に渦巻く感情には、まだ自分自身も気づいていないようだった。

 ――こうして、同期の集まりの誘いが、ウェルの元へと届けられる。

「同期の集まり、ですか」

 ウェルは、少し驚いた様子で目を瞬かせた。

「はい! それに、美味しい食べ物もあるらしいので、ミルキィさんもぜひ、って話でした」

「ミルキィさんも……。よし、伝えてみます」

 ウェルから話を聞いたミルキィは、途端に目を輝かせた。

「美味しい食べ物! ぜひ行きたい! クルーンも一緒に食事しようよ! 私の奢りでいいから!」

「え、僕もですか!? わ、わかりました!」

 クルーンも嬉しそうに頷く。

 こうして、賑やかな面々が、同期の集まりへと向かう事になった。

 それが、どんな結末に繋がっていくのかも知らないまま――。

(つづく)


ここまでご覧頂きありがとうございます。

第3部からはヒューマンドラマのようなシリアス回多めになります。一部、2部で作り上げたキャラや世界感を一旦ここで着地させるのが3部になります。

【ポイント評価(☆☆☆☆☆)】や【ブックマーク追加】をしていただけると、執筆の大きな励みになります!よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ