表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
超戦士スターナイツ  作者: 海原ナギサ
旅立ち!ヴォイド宇宙編
PR
22/35

第二十二話 銀河の後片付け

ご覧頂きありがとうございます。

第一幕 静寂の後の賑わい

 ヌルが消え去ったヴォイド宇宙には、静かな光が戻りつつあった。かつて多くの銀河がひしめいていたというその宙域は、今もなお、物寂しい闇を湛えている。

「はぁ……。本当に、色々あった旅でしたね」

 クルーンが、大きく伸びをしながら呟いた。

「まったくだ。だが、無事に終わって何よりだな」

 トライが、満足げに頷く。

 傷だらけながらも、皆の表情には、確かな達成感が浮かんでいた。


第二幕 美しい銀河計画

「――しかし」

 トライが、ふと辺りを見渡しながら、真剣な顔になった。

「この星の並び、あまりに寂しすぎる」

「トライ、まさか……」

 ラグルが、嫌な予感を覚えたように呟く。

「せっかくここまで来たんだ。この機会に、この一帯の星々を、美しく並べ直そうじゃないか!」

「ちょっと待って下さい、そんな事する為に来たんじゃ――」

 クルーンが、慌てて止めに入る。

「面白そうですね。実は――」

 アストラが、静かに、しかし興味深げに口を開いた。

「私の能力は、天体を遠隔操作する事に長けています。星々の配置転換なら、他の誰よりも効率よく行えるかと」

「アストラ、わかってるじゃないか!」

 トライが、目を輝かせる。

「い、いや、アストラちゃんまで乗り気になっちゃって……」

 クルーンが、頭を抱えた。

「まあ、一理あるかもしれないわね」

 ミルフィーが、腕を組みながら呟く。

「この宙域も、いずれは新しい生命が芽吹く場所になるかもしれない。美しい配置にしておく事も、無駄ではないでしょう」

「お、お姉ちゃんまで!?」

 ミルキィが驚く一方、三角銀河トリオとアストラは、早速楽しそうに星図を広げ始めていた。

「では、まずはあの二重星の間隔から――」

「待て、そこは黄金比を意識するべきだ」

 賑やかな相談が始まる様子を、一同は微笑ましく見守った。


第三幕 ウェルの想い

 少し離れた場所で、ウェルは静かに、傷ついた拳を見つめていた。

「ウェル、大丈夫?」

 ミルキィが、心配そうに声をかける。

「はい……。ただ、少し考えていました」

 ウェルは、静かに言葉を続けた。

「今回の旅で、僕は正直、あまり大きな見せ場を作れませんでした。ミルキィやアストラさん、クルーンさんとホエードさんの活躍を見て……自分はまだまだだな、と」

「そんな事ないよ! ウェルがいてくれたから、私、道中ずっと安心して戦えたんだよ」

 ミルキィが、真っ直ぐにそう告げる。

「戦闘で目立つ事だけが、強さの証明じゃないと思う。ウェルは、いつも一番近くで、私の事を支えてくれてたじゃん」

「ミルキィ……」

「それに――ナンバー2って肩書、ウェルにはちゃんと似合ってるよ。大袈裟な見せ場がなくても、ウェルの存在自体が、私にとってすごく大きいの」

 ウェルは、しばし黙り込んだ後、静かに微笑んだ。

「……ありがとうございます。また、次の戦いでも、隣にいさせて下さい」

「もちろん! これからもよろしくね、ウェル」

 二人は、穏やかな笑みを交わし合った。


第四幕 帰路、そして次への予感

「よし、それじゃあ、そろそろ帰ろっか!」

 ミルキィが、元気よくそう宣言する。

「ちょ、ちょっと待って下さい! 三角銀河の皆さん、星の配置転換、まだ終わってませんよ!」

 クルーンが、慌てて星図に夢中な三人を呼び戻す。

「むぅ、もう少しだけ……」

「トライさん!」

 賑やかなやり取りに、一同から笑いが零れた。

「本当に、騒がしい仲間達ね」

 ミルフィーが、呆れながらも、どこか嬉しそうに呟く。

「あら、あなたも一緒に星の配置を考えてたじゃない、お姉ちゃん」

「べ、別に、興味本位よ」

 妹の指摘に、ミルフィーは僅かに視線を逸らした。

 こうして、賑やかな一団は、それぞれの銀河へと帰路につく準備を始めた。

 ヴォイド宇宙に残された静かな光の中、いつかまた、新しい命が芽吹く日が来るのかもしれない。

 そして――銀河のどこかには、まだ見ぬ脅威や、まだ出会っていない仲間達が、きっと待っている。

 超戦士スターナイツの物語は、これからも続いていく。

(第二部・完)


ここまでご覧頂きありがとうございます、

旅立ち!ヴォイド宇宙編は、ここで終わり次回から第3部が始まります。

3部からはテンポを重視し、内容もヒューマンドラマよりにしています。


ここまで楽しんで頂けたらページ下部の、

【ポイント評価(☆☆☆☆☆)】や【ブックマーク追加】をしていただけると、執筆の大きな励みになります!よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ