クリスタニアという妹ー父日向葵一郎
更新がなかなか出来ずごめんなさいです…
富士崎社長は、日向キャプテンと夏葵たちを、部屋に連れて行くよう指示し、再びゲストの所へ戻っていった。
筋肉ゴリラ、もとい元自衛官クルーたちは、山盛りの料理を乗せたワゴンを給仕クルーたちと運びながら、上司たちのプライベート空間に足を踏み入れた。
「こ、ここが日向キャプテンの…!」
「社長とあんなことやこんなこと…!」
顔を赤くしながら小声でヒソヒソと囁き合うクルーたちではあるが、あんなことこんなことは、概ね事実である。
「わぁー♡とっても素敵なお部屋ー♡」
白薔薇の壁紙に、社内と同じ白を基調にしたシンプルなインテリア、大きなベッドにフカフカのクッション。
夏葵はそれらに目を輝かせた。
「機会があったら、クリスタニアに乗ってみるといい。ソブリンよりは小さいが、きっと気に入るだろう。」
日向キャプテンがそう言うと、夏葵は元気よく頷いた。
「はい♪でも、お父さんの船の方がいいな。」
「何故だ?クリスタニアは、お前の妹だろう。」
夏葵はキョトンとした。
「妹?」
「そうだ。私と社長が式を挙げた時、スターフラワーが晴海に来ていた。その時、お前も乗っていたと聞いた。
クリスタニアは、私にとっても娘のようなものだ。だが、先に生まれたのはお前だ。だから…」
「私がクリスタニアのお姉ちゃん!」
「そういうことだ。巨大な妹だが、仲良くしてくれると嬉しいが。」
親子のほのぼのした会話を聞きながら、供をしてきたクルーたちは、手際よくテーブルに料理を並べて行く。
「キャプテン、整いました。ごゆっくりどうぞ。」
「陽太!お前は空気読め!」
自衛官クルーたちが三井の首を引っ掴んで連れて帰ろうとすると、日向キャプテンはそれを止めた。
「構わん。三井、聞きたいことがある。」
「な、な、なんでしょうか?」
恐る恐る日向キャプテンを見ると、少し苦しそうな顔でこう言った。
「娘がフェリーに乗っていた日々のことを…聞かせてくれないか?ターミナルでどんな日々を過ごしていたのか、私は何も知らないからな。」
仕事があるからと、給仕クルーは部屋を出て、副長2名が残った。
「いいですよ。なっちゃんのお父さんですもん、知ってた方がいいですよ。」
そして、食事をしながら、三井はターミナルでの日々を話し始めた。
「僕が見てたのは、なっちゃんとおばあちゃんがどれくらいターミナルで愛されてたかってことですけど…。」
次回、三井くんが語るフェリーとなっちゃんの日々…ですが、BMMグループにとって大きな試練が…
お楽しみに!




