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それからのクリスタニア〜静かな海に灯はともる  作者: おーがすてぃーぬ


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向日葵のワルツーキャプテンには誰も勝てない

筋肉ゴリラにお願いされて、ワルツを見せることになった日向キャプテン。

筋肉ゴリラは無敵の上司に勝てるのか?

日向キャプテンと夏葵の親子対面の翌日。


日向キャプテンは、復帰した。


高熱で倒れたとは思えないほど、顔ツヤはよかった。

優秀な副長たちが、出来ることはミシミシ片付けた陰で、復帰した朝に真っ先にしたのは


元自衛官クルーたちのダンスのチェックだった。

稽古の合間を縫い、ルナディアも見てみたい!と夏葵が言ったのだ。


会社で日向キャプテンの優しい笑顔など、見たこともない社員たちは、可憐な乙女を伴ってルナディアに向かう日向キャプテンの微笑みに口が開いたままだった。


「日向キャプテン、笑ってるよー。超笑顔じゃーん。」


「そりゃそうだよ。あの子、日向キャプテンの娘さんだもん。」


「えええぇっ?!スターフラワー乗ってた子でしょ?芸者さんでソブリンに選抜された!」


「なんか、大人の事情ってやつらしいよ。日向キャプテンもお父さんだなって思うと、超人じゃないんだなって安心しちゃった。」


「まー、確かに無敵だったもんねー。」


「ヤバ、ちょっと日向副部長のとこ行ってくる!データ頼まれてたの忘れてたぁ!」


社員たちが可憐なプリンセスの話題でもちきりになっている中、

ルナディアで特訓を続ける筋肉ゴリラたちのところに、夏海が来ていた。


「そろそろ日向キャプテンが来るぇ。今日は手本でも見してもろたらよろしいやないの。」


この短期間で、元自衛官クルーたちのワルツの腕はメキメキと上達していた。

グローリアを相手に、それなりに見栄えのするワルツを踊れるようになり、リフトだ!と言ってはグローリアを軽々と持ち上げ、競技会でも始まったかのような熱の入れようである。


儀仗隊出身の鷹宮は、顎に手を当てながら言った。


「日向キャプテンのダンス、見てみたくない?」


筋肉ゴリラたちは、いっせいに振り向いた。


「見たい!!絶対すげぇもん!」

「うおぉ!!めっちゃ楽しみ!」


筋肉ゴリラのワクワクする眼差しの中、現れたのは日向キャプテンと、皆んなのアイドルだった。


「月乃ちゃぁん!俺たちダンス頑張ったんだよ!!」


日向キャプテンそっちのけで、わらわらと集まってくる。


「あんたら!キャプテンに挨拶もせんと、何してはるん!」


夏海に叱られ、筋肉ゴリラたちは一斉に日向キャプテンに向き直り、ビシッと敬礼をした。


「キャプテン!二階堂以下20名!恙なく訓練を続けております!」


日向キャプテンはいつもの顔で言った。

「見せてもらおう。」


「その前に、お願いがあります!」


「なんだ。」


「キャプテンのワルツを見せてください!!勉強したいです!」


「いいだろう。夏葵、来るんだ。」


日向キャプテンは、夏葵の手を取り、言った。


「ノクターンだ。」


夏海は、優雅に踊る親子を見て驚いた。


「あらぁ、兄さん譲りなんやろか。なっちゃんはボールダンスも才能あるやなんて。」


いつも厳しい上長は、可憐な乙女を優雅にエスコートして、時折微笑んだ。


鷹宮は、ふっと笑った。


「筋肉ゴリラじゃ、キャプテンには勝てないってさ。」


筋肉ゴリラたちは、言葉も出せないまま、美しいワルツに見惚れるだけだった。

キャプテンの圧倒的なワルツに、誰も勝てない筋肉ゴリラたちでした。


そろそろクリスタニアがイギリス到着。

ソブリン出港は間もなくです!

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