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聖女から生まれました~母様に代わって聖魔法による慈悲と裁きを施しましょう。闇魔法?つ、使ってないよ?(洗脳魔法発動)~  作者: たゃんてゃん
第7章 ダンジョンと悪魔の子

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第91話 虫を無視したい0歳児


 2体目も難なく倒し、スティングルとヴァスティーユが魔石を回収する。

 その間にパトルスが声をかけてきた。


「イクラウス様――イクラウス、それとロロップ、さっきは助かった。しかしよく敵に気が付いたな。少し距離があった気がするが……」

「ああ……不浄の存在はわかりますので」

「な、なるほど……? え、わかるんですか?」

「はい」


 言っといた方がよかっただろうか。

 しかし余計な情報を与えても困るだろうと思って。

 多分このフロア全体の敵の場所がわかるが、地形の情報はない。混乱を招くだけだろう。


「そ、そうですか……」

「しかし今の敵は急に現れた気がしました。びっくりです」

「ああ、転移罠だろう。1匹目の敵と出会ったら挟み撃ちになるような形で出現するんだ」

「そんな罠があるんですね」


 ほら、僕の知らないことがまだある。

 余計な情報を与えるのは命取り。

 僕は間違っていない。


「その、イクラウス様……敵の位置がわかるのであれば、教えて貰えると……」

「……はい」




 ◇◇◇◇◇◇


「ケケ、こりゃ楽だ! 魔物の気を使わなくていいから罠に集中できるぜ」

「スティングル、気を抜くな……とはいえその通りか」


 敵の位置、だいたい10メートル以内に入った者を知らせるようにした。

 それが正解だった。進行速度があがった。最初からそうしとけばよかった。


「お、ここが7層の階段っぽいぜ……」

「7層、か……ゴレイヌ――いや、ゴレイヌ殿。この先はAランクの魔物がいる可能性があります。いかがいたしますか?」


 今の問いはあくまで依頼主として尋ねているようだ。

 事前情報にない階層。

 聖子である僕を、このまま連れていくのかと。


「個人的にはやめたいところなのですが……イクラウス様、お願いできますでしょうか」

「教会の意向だからな。行くしかない」

「……ですな。『果てなき旅路』様、改めてお願い申し上げます」

「わかりました」


 Aランクの魔物。

 かつての四天王たちがその評価だったらしいが、実際のところどうなんだろうか。


「Aランクって、お姉さんたち的にはどう?」

「……万全の準備をして、いつでも逃げ出せるように気を付けながらいやいや戦うわね」

「なるほど」


 基本的には逃げの択を取るべき相手、ということだろう。

 今回はそれが叶わないだろうが。


「……おいガキ、無理すんなよ。おめえに罠の解除の仕方教えてねぇんだからよ」

「はい。早くお宝を見つけてください」

「あん? 生意気言うじゃねぇか」


 今までのところ、隠し部屋どころかお宝すら見つかっていない。

 まあ人がいた証拠なのだろう。

 ということで7層に期待。


「行くぞ。マジで油断すんなよ」

「はい」


 斥候のスティングル、その後に遅れて僕らが進み階段を下りる。

 7層に降り立った瞬間、急に切り替わったように不浄の者の気配が現れる。

 ダンジョン、不思議だ。


「……どうだ?」

「いますね。先ほどまでより魔力量が多いです。四天王ほどではなさそうですが」

「Aランクもピンキリだからな。とは言えどれもが並みの冒険者じゃ歯が立たねぇ」


 腐ってもAランクということか。

 ゾンビだけに。腐腐。


「前方に――んん?」

「どうした?」

「そこ、床……もしかして落とし穴です?」

「あん? 調べるか」

「いえ……落とし穴の中に大量の魔力、サイズは虫くらいですね。まずそうです」


 少し下に蠢く大量の魔力。魔力量的にはCランク相当だが、数が多い。1000はいるのではなかろうか。

 知らずに落ちたら、虫ゾンビに食べられる。

 そんな罠があるなんて、恐ろしい。

 

「……無視していこう」

「今ダジャレ言いました?」

「言うか!」


 落とし穴となっている部分を慎重に避けつつ、壁に沿って進む。

 しかし落とし穴ゾーンが終わると言うところで。先頭のスティングルが異変に気付く。


「……ん? おい、ここ空洞になってんぞ!」

「おお、ついに隠し部屋か!?」

「っぽいぜ! 誰かぶち破ってくれ!」

「…………」


 しかし名乗りを上げる者は誰もいない。

 壁を破壊する反動で落とし穴に落ちたら……そう思っているのだろう。

 僕もだ。

 主よ、我らの行く手を阻む壁を取り除いてください。


「ぴょん!」

「ロロロロップぅ!?」


 僕の祈りを待てなかったらしいロロップが壁に蹴りを入れる。

 僕を抱いたまま。

 しかしロロップは反動を利用して後方までジャンプしていた。

 かっこいい。


「どう? ぴょん♡」

「かっこいい」

「好き?♡」

「好き」

「んん~~~♡♡♡」


 あ、言っちゃった。

 首輪がなかったら襲われてたかもしれない。


「おいガキ見ろ! ついにあったぜぇ……ケッケッケッ!」

「おお、これがダンジョンの宝……本当に宝箱に入っているんですな」


 僕らのイチャイチャを完全に無視し、崩れた壁の先にある部屋を覗き込むスティングルとゴレイヌ。

 その宝は僕のだぞ!

 10歩譲ってロロップのだぞ!


「おいガキ、罠解除やってみるか?」

誤字脱字、感想などいただけたらうれしいです!

★★★★★いただけたら泣いて喜びます!!


明日は18時20分頃投稿します!

よろしくお願いします!

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