表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女から生まれました~母様に代わって聖魔法による慈悲と裁きを施しましょう。闇魔法?つ、使ってないよ?(洗脳魔法発動)~  作者: たゃんてゃん
第6章 魔道具作りと第3王子

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/96

第66話 実験される0歳児


 その夜。

 僕はグラシェルノにも秘密の実験をするため、とある人物を呼び出した。

 彼にも見せられない、見せたくない実験を行うために。


「ぴょん♡」

「来てもらってすまない」

「いいぴょん♡ 準備はできてるぴょん♡」

「ああ」

「ぴょん?」


 ロロップが怪訝(けげん)な顔をしている。

 いつも否定するやり取りを否定しなかったからだろう。


「きょ、今日……本当に……?」

「……そうとも言うし、そうでないとも言う」

「ぴょん?」

「…………」


 かわいく首をかしげるうさ耳少女。

 その左右の髪には先日上げたリボン。大事にしてくれているみたいだ。

 こんなかわいい女の子を、僕は利用しようとしている。

 彼女の心を利用する。

 母様、ロロップ、罪深き僕をお許しください。


「今日、僕はお前にひどいことをする」

「ぴょん♡ 痛いことしてくれるぴょん?♡」

「え?」


 彼女は何を言っているのだろう。

 痛いことをされてことがあって、それで快感を得ていたとでも言うのだろうか。


「騎士の訓練で、叩かれたり転んだり、痛くて嫌だなぁってことがあったんだけど……ぴょん」

「…………」

「もしもこれが旦那様にやられたらって思ったら♡ すっごく嬉しくなったぴょん♡」

「…………」


 ロロップはドMらしい。

 しかし僕が言ったのは、そういうひどいことではない。

 だがひどいということには変わりないので、否定しない。


「……ああ、ロロップ。僕の大事なロロップ。お前は誰にも渡さない」

「はわぁ~……♡ 旦那様♡ もーがまんできないっ♡♡♡」

「『聖なる癒し』!」


 僕を押し倒そうとするロロップに向かって、聖なる回復――状態の異常にも効果を発揮する魔法を唱える。


「――ぴょん?」

「落ち着いた?」

「は、はい……ごめんなさい、待ちきれずに……」


 どうやら成功のようだ。

 聖魔法は、獣人の発情を抑制できる。

 これこそが、グラシェルノに『獣人の救世主にならないか』と言った真意。

 この効果を持つ魔道具を量産できれば、苦しむ彼らを救うことができるはずだ。


 そのための実験なのだが、彼にロロップのこんな姿を見せたくなかったのだ。


「実はな――」


 ロロップにもこのことを説明する。

 ある意味で、聖女を死霊術で呼び出した時よりも怖い。

 嫌われてしまうのでは……いや、当然なのだが。


「ぴょん、そっかぁ~……」

「すまない、お前の想いを利用した」

「ううん、旦那様が私たち獣人のことを思ってくれてるのはわかったし……それに……」

「それに……?」

「私のこと、信じてるから実験したんでしょ? ぴょん♡」


 その通りではある。

 なにより、彼女を1番解放したいという思いがあった。

 獣人を苦しめる、呪いのようなものから。


「……うん」

「じゃあいいぴょん♡ ちゃんと2年後まで待つぴょん♡」

「ロロップ……」


 そんな彼女に、とある物を渡す。

 それはブレスレット。黒い革の生地に、1つの大きめの金色の魔石、そこを中心に4つの小さい透明な魔石をくっつけた急ごしらえの腕輪だ。


「不格好だけど、急いで作ってみたんだ。これさえあればロロップを、望まない衝動から守れるはず」

「旦那様……♡」


 ロロップの腕を取ってつけようと思ったところ、腕を引っ込められた。


「こっち……♡」

「く、首……? それは――」

「何だか、こっちの方が“旦那様の物”って気がするぴょん♡」

「…………わかった」


 嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ち、そして申し訳なさから言う通りにする。

 母様、僕は今確実に大人の階段を2段飛ばしで登っています。

 背徳感でいっぱいです。


「ぴょん♡」

「う、動くな……キスしようとするな…………よし、付けられたぞ」

「……ぴょん」


 首輪――チョーカーとなってしまったブレスレットに触れた瞬間、ロロップに変化が訪れた。


「ふわぁ~~~……♡♡♡」

「どうだ、苦しく――ロロップ?」

「旦那様ぁ♡♡♡」

「ちょっ!? ロロッ――」

「ちゅう♡♡♡ ちゅう♡♡♡ ちゅう♡♡♡」


 


 この実験で分かったことは。

 抑えるにも許容範囲があること。

 どっちがどっちのものかわからないこと。

 獣人の本気に人類は勝てないだろうということ。


 貞操は守れたが、何かを失った気がする。

誤字脱字、感想などいただけたらうれしいです!

★★★★★いただけたら泣いて喜びます!!

次話は21時20分頃に投稿します!

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ