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聖女から生まれました~母様に代わって聖魔法による慈悲と裁きを施しましょう。闇魔法?つ、使ってないよ?(洗脳魔法発動)~  作者: たゃんてゃん
第5章 闇魔法と不死者な少女

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第53話 信じられない0歳児


「ドキドキ!」

「ワ、ワクワク……!」

「…………」


 2人だけを連れて“聖癒(せいゆ)の間”に入り、扉を閉める。

 当然不埒なことをするつもりはない。


「クゥ、首を取れ」

「ええっ!? そんな……マリンも見てるのに――恥ずかしいっ! でもぉ、イクラウス様がそういうなら……んっ――マリン見ないでぇっ!」

「クゥちゃん!?」


 なぜこうもいかがわしいのか。

 それは置いといて、言われた通り首を取るクゥ。

 さすがに驚きで固まってしまった様子のマリン。


「マリンよ、ご覧の通りクゥはアンデッドとなってしまった。しかし心配はいらない。今まで通りお前の友人であるクゥに違いはないからな」

「…………」


 さすがに、すぐに言葉を発することが出来ないようだ。

 ならば本題に入ろう。


「クゥよ、ピリッとくるかもだが我慢しろ」

「初めては痛いと言いますもんねっ!」

「…………『聖女御座す(フルルーチェ・)安息の地(レストリア)』」

「ほんげぇ~……」


 余計なことは言わず、レストリアを呼び出す。

 先日と同じようにクゥは光に包まれる。

 その間抜けな声は出さなければいけないのだろうか。


「おっと、大事な頭が落ちるところだったぞ」

「ふげぇ~……?」


 どうやら本当に力が入らないようだ。

 抱えていた頭が落ちてしまうところ、危なくキャッチできた。


「…………」

「レストリア、ありがとう。ほら頭だ」

「……はっ!? これはこれは……恥ずかしいところを……」


 本当に恥ずかしがっている様子。

 こいつの恥ずかしがるポイントがわからん。

 多分こいつのことは一生わからん。


「どうやら2日に――いや、1日に1度はこうして浄化しないといけないみたいだな。アンデッド的なオーラがもれてたぞ」

「そんなっ! 人をイクラウス様――じゃなくて、お年寄りの――」

「それもよくない。ともかく、マリン。こいつの状況はわかったか? お前も友として支えてやってくれ」


 危ない発言をどうにか制し、マリンに声をかける。

 彼女を呼んだのは、クゥと仲のいい彼女にいろいろとフォローしてもらおうと考えたためだ。


「…………」

「マリン?」

「…………」


 しかし返事がない。

 瞬きすらしていない。


「マリン!? 脈を測ります……死んでる!?」

「何だと!? レストリア! 頼む!」

「…………」


 先日自分がやられたように、クゥがマリンの腕を握り、首を振る。

 レストリアも同様に首を振る。

 そんなまさか……マリンが!?


「マリン! マリン! お前まで死んでしまうなんて……! そんなこと絶対に許さないっ! 限界を超えろ! レストリアァァア!!!」


 その瞬間、レストリアの背中に大きな羽が生えた。

 まるで天使、いや女神――それすら超越した奇跡の存在。

 これなら……!


「…………」


 しかし、レストリアは尚も首を振る。

 そしてマリンを指さす。

 いや、その指でマリンのほっぺをふにふにと突く。


「――はっ!? 私ったら……寝てたみたい、です……?」

「…………」


 マリンの頭を優しく撫で、僕の肩をポンポンと叩き、優しい笑みを浮かべながら消えていくレストリア。


「たっはー! バレちゃいました?」

「……どういう、ことだ?」

「これぞ! アンデッド・ジョーク! いや……ネクロマティック・ジョーク!」

「お前……今度という今度は許さんっ!」

「へっ! あっ――そんなぁっ!? 取れちゃう! 頭取れちゃう!? うわぁぁぁぁぁ~~~」

「安心しろ! 何度取れても! くっつけてやる!」


 クゥの頭を揺さぶり、頭が取れ、マリンがまた気絶し……の繰り返し。

 一息つき、マリンに改めて事情を説明するころには日も暮れていた。


「……ああっ! お仕事の時間!」

「あ、おい! まだ話は終わってない――お仕事?」

「街灯の灯りを点けるやつですよ! 早くしないと怒られちゃう!」

「ああ……危険だし、もうやめた方が――」


 一応親切心で言ったつもりだったが、彼女は怒気を孕んだ顔で振り返った。


「んなぁにを言ってるんですかぁ! あの街灯を点けるのはクゥの仕事! クゥの使命なんですぅっ!」

「お、おお……?」

「街灯は夜を照らす光! つまりみんなの希望! つまり将来人類を照らす希望の光となるクゥにこそふさわしい仕事っ! ――はっ! こうしちゃいられません! 失礼つかまくりっ!」


 訳の分からないことを言って部屋を飛び出したクゥ。

 もはや追う気にもなれない。


「……ふふ。クゥちゃん、いい子、ですよね……!」

「そうかぁ?」

「はい……一緒にいると、元気に、なれます……!」

「その後めっちゃ疲れるけど」

「ふふ」


 疲れたので夜風に当たろう。

 たまには外の空気に触れるのもいいものだ。

 せわしなく動き回る赤いのが見えるが、気のせいだろう。


「イクラウス様ったら、素直じゃ、ないんですから……! ふふ」

「なんのこと――あいつ! はしご使わずにジャンプしてやろうとしてる!?」

「アンデッドになって……身体能力も、上がったんですね……」


 そんなバカな!?

評価ありがとうございます!


誤字脱字、感想などいただけたらうれしいです!

★★★★★いただけたら泣いて喜びます!!


明日も18時20分頃投稿します!

よろしくお願いします!

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