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ファイティングガール!  作者: Jack…
大学二年
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軽めのデモンストレーション

マイティ、ランチの後にオレと組み手をやらないか?


「どうした、スコット・・・急になんだ?」


最後まで女性だとバレない、というのは無理だろう?


「それは・・・そうかもしれないな・・・」


なので、強さを見せておこう。口でサンノゼのPMC で不幸な事故の手紙を司令に書かせるハメになったと言っても説得力がない。


「それはあるだろうな・・・しかし?」


なんだ?


「言っては何だが、私は結構強いぞ?」


オレも弱いとは思っていない。


「それに普段はモデルモードだから、増量に限界があるが、今はそんなこと言っていられないから、ほぼ、90kg、200lbs まで増やしているんだが?」


背の高さからすれば、()したることもないだろう?


「それは言えるが」


いきなり目潰しとかはやめてくれよ?


「必要ならやる。必要でないことを祈る」


おいおい・・・一応、じゃれての殴り合いってのにも、お約束があんだよ。


「なんだ?どういうお約束なんだ?面倒だな・・・」


一応、お互いに背中を預ける戦力だからな。本当にケガさせちゃ不味い。


「ふむ、確かに。うむ、そうだろうな」


だから、ボディや肩、筋肉を固めれば『痛い』で済む程度のところに本気でないパンチを入れるんだよ。


「それでは瞬殺で終わらないではないか!」


だから、そういうんじゃないんだよ。


「じゃあ、どのようなものなのだ?」


なんというか・・・普通はやらかしたときのワビとか、タマには格付け的なこともあるが・・・


「ん・・・ああ、ある程度の強さを見せたら、それ以上のダメージを与えない、ということか?」


それが近いかな。


「ここで、JUDO は通じるか?」


ん・・・通じると思うよ?


「じゃあ、あまり痛くないように投げるというのは有りか?」


お前はJUDO もできるのか?


「ああ、日本のCOP どもと散々やらされたからな」


お前は警察とも戦うのかよ!!


「まあ、結果としてはそうだ。戦うのが目的ではなかったからな」


じゃあ、何が目的だよ!!


「お前がさっき言っただろ。詫びというやつだ」


何をやらかしたんだよ!


「まあ、数限りなく色々とな・・・」


まったく・・・ジョージから多少は聞いているが!


「うむ。日本語では、Pretty Baby Game が近いが、実際には Forced continuous training というところか?」


・・・なんとなくは分かるが・・・内容的には練習だが、ゴツイやつらが連続して来る、とかそういうことか?


「まあ、延べ、100人連続だったな」


お前なあ・・・本当に何やってたんだ?


「5時間ほど掛かった」


時間なんか聞いてねぇよ!・・・休み無しか?


「30分から一時間に一回、給水タイムだけあったな」


投げられっぱなしかよ?


「最初はな。3回目くらいからはこっちが一方的に投げた。実はそちらのほうが疲れるんだ」


その情報は、どうでもいいよ。

そのCOP どもは、Black Belt ってやつか?


「大半はそうだ。」


お前は?


「勿論、White だが?」


Black を投げられるのにか?じゃあ、請求すればもらえるのか?


「認定試験を受ければもらえる」


認定されてないのか?


「刑法上のデメリットがあるからな」


どういうことだ?


「状況にもよるが、Black Belt の人間が暴力をふるうと、武器所持に相当すると見られることがある」


お前なぁ・・・やっちゃう前提かよ!!


「あくまで、必要があれば、だ」


どういう必要性だよ!


「一応、市の治安委員補佐筆頭、というのを拝命していた。要は実行部隊、ということだな」


ああ・・・ジョージが言っていたシェリフみたいな組織、と、いうやつか・・・


「少し違うが・・・近いかもな」


どう違うんだ?


「暴力を積極的に仕掛けていく権利がないのだ。シェリフなら取り敢えず拳銃を撃ってもいいのだろう?」


そうとも言えないが・・・まあ、割とあっさり、まあ、そうだな・・・昔なら撃てただろうな。今でも問題ある発砲は多いがな・・・


「日本ではCOP が、公務執行妨害を取りにいく、という、ムーブメントがあるんだが、それに近い感じだな」


どういう意味だ?


「公務執行妨害のほうは、はっきり言ってイチャモンを付けているだけだが、我々は口や態度で挑発して、カウンター一閃がメインだ」


・・・向いてそうだな・・・


「なんならそれも見せるか?腹に何か巻いておくか?」


いくらかマシになるか?


「かなりマシになると思う。気絶するか悶絶するかくらいの違いはある」


あのなぁ・・・悶絶じゃ・・・困るだろ?


「普通はな。まあ、スコットには教えておくか。私の初見殺しは、間合い1.2mからの鳩尾へのトゥキックだ」


遠いだろ!!


「それが届くから初見殺しなんだ。鳩尾にボロくなった靴でも入れておけば悶絶にならなくなるかもしれないぞ?」


それにしてもだ!!


「あと、適切なグローブがあれば、テンプルでもチンでもいくらでも入れてやるぞ?」


危ねえよ!!精々、鼻に入れて鼻血が関の山で、それ以上はシャレにならねえんだよ!!

そういや、チョッピングレフトをテンプルに入れて、レンジャー崩れは倒したんだよな!!


「あれは不適切だった。左拳の骨がいくつか折れてしまったよ。アッパーで起こした後は踵落としで決めるべきだった」


反省の方向性が違うよ!!


「まあ、暴力的な酔っ払いだったし、コートの下は全裸だったから、当時の私には適切な反応は難しかったということだろう」


分析も方向性がおかしいだろ!!


「一応、狙い通りではあったんだがな?」


どういうことだ?!


「その後、そいつが用心棒をやっているところに、喧嘩を売りに行く算段を付けていたから、戦力の逐次削減という意味では、向こうからわざわざやってきてくれたのは、非常にラッキーだった」


あのなぁ・・・


「知ってるか?」


何をだ?


「アレをデカくして、そっちに意識が集中している男は・・・本来の強さが出せない」


それは・・・そうかもしれん。


「その時に上半身をはだけて、普通に抱き付きにいけばほぼ、受け入れる」


まあ、そうなるかもな。


「おっぱいは柔らかいからな。しかし、肘は固い。で、首を折りにいくわけだ」


容赦ねぇな。


「まあ、鍛えていれば首を折るまでは難しいが、それに乗じて肘や膝を固めるまでは造作無い。最悪、小さなものでもナイフがあれば膝の裏を突けばいい」


マジで容赦ないな。


「腱を切ってしまえばこっちの勝ちだ。どうせ、あのような奴等はレイプと殺人を同時にやってくる」


それは・・・まあ、確かにそうだろう。


「なので、両膝と両肘にナイフをグリグリしてから窓から捨てれば、あとは小動物やら虫やらが始末してくれる。砂漠でも湿地帯でもな」


本気でエゲつないな・・・


「そういう奴等が悪い。それだけだ」


それはそうだな。


「前線で戦闘力のある歩兵の頭数を揃えるため、そういうクズでも数が必要、というのは理解するが、自分に被害が及ぶのは容認できないだけだ。先進国の兵隊は今はほぼ志願兵で、そういったのは少数派だろう?」


ラオ国でもそういったヤカラは少数派だろうな。ここはPMC で、基本、志願兵しかいないからな。徴兵組よりは、真面目でヤル気もあるはずだ。


「それは重畳。では、スコット、お遊戯会を見せるのか、もう少しマジな舞踏を見せるのか選んでもらおう」


オレも若くはないんだ。投げられるくらいならいいが、ケガは避けたい。


「承知。寸劇のシナリオが必要だな」


・・・は?・・・オレに演技力を期待するなよ?


「それこそ私にもそれは期待するな!」


           ・・・


結論。めちゃくちゃ痛かったけど、翌朝には二日酔いよりヒドくない程度で、すんでます。


普段高圧的なオレが女子に投げられまくれて兵隊のストレス解消にはなったみたいだけどな。


こっちは死なないように攻撃を避けるのが精一杯だったよ・・・


挿絵(By みてみん)

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