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ファイティングガール!  作者: Jack…
大学二年
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武庫川くんの決意

武庫川です。ついに落ち合いました。


すぐわかったよ。相変わらず美人だね。


「ありがとう。でもそんなことはないよ。これだって今日は桃花にメイクしてもらったんだよ。ナチュラルでって言ったらそうしてくれるから助かるよ」


それにしても元がよくないとメイクだって乗らないもんなんだろ?

褒めさせてくれよ。


「わかったよ。褒められておく。まあ、首の太さとか隠しきれないんだけどな」


敢えて言わせてもらう。確かに細いとは言い難い。が、それもリコさんの努力の結果。当たり負けしない体を作ったってことだろ?


「まあね。最近はこういう、アタシみたいなパワータイプは珍しいから。大きさだとこっちじゃ普通だからな・・・」


とりあえず、どこかで座ろう。一応当たっておいたよ。検索とAIに。


「ありがとう。任せた!」


           ・・・


「へぇ、いいとこ知ってんな?」


いや、オレも初めて。言ったろ?AI と検索しただけだって。


「そうだったねww」


とりあえずコーヒーでいい?砂糖とかは?


「どブラックで。デカフェがあればデカフェ」


デカフェ・・・あるね。なんかアスリートっぽいね。


「一応、現役のつもりなんだけど?」


冗談です。すみません!


「いいよいいよ・・・で、大事な話なんだけど、いい?」


はい、なんでしょう?


「こっちには無かったんだけど・・・そっちはどう?」


何がでしょうか?


「言いづらいんだけど・・・」


・・・マジで何を聞かれているのか、分かりませんが・・・


「まあ、いいか!会ってみて幻滅、とか、思い出が美化されすぎてたって話!」


へ?・・・あ、ああ・・・そういう話ですか。もちろんまったくありません!!


「・・・はーーーー、よかったぁ・・・」


いや、突っ伏さないでください。まだコーヒー来てないからいいですけど・・・


「せっかくだから、肩、触ってみる?」


いいんですか?


「特別に許可する」


じゃあ、ありがたく・・・


「すごいっしょ、筋肉」


まあ、オレなんか骨だけですからね。


「これでも付きすぎないようにしているくらいなの」


そうなんですね。なぜですか?


「あまりムキムキになると関節の自由度が下がるから」


ああ・・・本当に競技優先なんですね。


「実質、そのために大学入ったんだもん。じゃあ、体起こすから、離してね」


はい・・・ちょっと触りすぎました。すみません。


「まあ、私もちょっとそう思うけど・・・私が触れって言ったんだからいいんだけどね」


やはり、男子としては、そういうチャンスがあれば、どうしても・・・


「いいんだけどね。幻滅されるより100倍いい」


そういうものですか?


「そういうもの。正直、会ったとたんに、『やっぱいいです』も、覚悟してきたから」


そんな失礼なことしませんよ。


「そこまではしなくても、だんだん瞳の輝きが失われてくるとか・・・」


リコさん!!


「なんだよ?!」


あんた美人なんだよ!! 自信持てよ!!


「そうかあ?」


そりゃ、洋風な彼女や、金髪ちゃんに囲まれてたら・・・多少は自信が減るかもしれないけど・・・普通に美人なのは少なくともオレが保証する!


「ありがたいけど、声、デカくねぇか?」


あ・・・見られてますね。失礼。


でも、本音なんだから。そこは聞いてくれよ。


「まあな・・・あれらは普通に別格だからな・・・だいたいさー。あの背であのパワーで、首も細ければ顔も小さいって反則だろ!!」


・・・マイティさんには言いたいことも多そうだね。


「たりめーだろ!マイちゃんのおかげで充実した高校生活だったのは認めるけど、結局公式戦では一度もマイちゃんとバスケできてない!!そのために無理とか無茶とか無謀とか言われまくったのに・・・強行突破の甲斐が無さすぎだぜ!」


マンガみたいに、一回ケンカしてから仲良しになるとかなかったの?


「アレとケンカぁ?・・・ヤスオくん、あっさり死ねるよ?」


そうか、容赦無かったもんなぁ。オレらが一年のころの三年の三段先輩瀕死事件とかもあったもんな・・・


「・・・あれかぁ・・・まあ、あれは先輩が悪いっしょ。ちょっと名前覚えてないけど、クラスメイトを・・・あれはイジメだろ?」


あれは練習というにはあまりにも・・・だったからな。


「で、柔道部に顧問以外の教師を複数名引き連れて乗り込んで、コイツの指導が下手すぎる、だっけ?初心者にはこれくらいでいいんだって、クラスの男子を優しくころがしてあげて・・・」


三段というなら、この程度の白帯の技から逃げられない、ということはあり得ないよな、といって、ボコボコに投げたり決めたりしまくっただけだからな。


「あくまで、指導の下手さ加減を指摘したって形にしたけど・・・悪いほうへだって、超頭回(ちょうあたままわ)るからね」


それで、柔道部の顧問だっけ?話を隠しきれなくなって盛大に誤魔化そうとしてけど・・・


「どこの道場で練習したんだって言って、県警だ。なんなら刑事の友人だっているから紹介してやろうか、だったっけ?www」


あの顧問も真っ青になってたなwww。しかしなんで県警で練習してたんだ?


「あーーー、悪いほう、怖いほうの噂があったじゃん。あれの火消し的なことでいろいろ県警に手間を掛けさせて、いわゆる『かわいがり』的にお仕置きされたみたい・・・あっというまに五段くらいの人と戦えるようになったみたいだけど」


マジか・・・・・・まあ、転んでもタダでは起きない人だ・・・ってことにしておくか。

確かにケンカにならないな。


「マジでならない。そもそも、あの謎の合気道風の技があるじゃん。バスケの試合ですら、笛を吹かれないんだから、一瞬で転がされて終わりだよ」


あれな・・・見てても何が起きたか分かんなかったんだけどな・・・最後の・・・センターの翌週の卒業試合のときもちょっと使ってたけど・・・審判にも何が起きたか分かんないの?あれ?


「そう。一回や二回見ただけの人には誰にも分かんない。だから審判も笛を吹けないわけww」


リコさんとかには分かるの?


「アレやったな、は分かる。けど、審判役に回ったとき吹けるかっていうと・・・やっぱ吹けないかなぁ・・・」


そうなんだ。


「うん、普通の公式戦でも、何かやろうとしてズッこける、ってのは普通にあるのよ。特に下のほうだと。だから、ちょっと意図的にやってる・・・のは、分かっていても吹けないね」


何だっけ?反則を取られない反則は高等テクニックと言う、だっけ?


「そんな感じかな・・・」


まあ、さっきの柔道部の件だけじゃないけど、彼女、反則かますときは盛大にかますもんね。

三年の時、飛行機の免許を取りにアメリカに行ってたときも、謎の休みかたをしてたし・・・


「あれな。まあ、あの娘は授業に出ても聞くことが無いからいいんじゃない?」


数学や英語はSだから何もかもが分からないけど、噂ではユカさんと禅問答をしていたらしいからね・・・


「あの二人はなぁ・・・ALTのおにーさまおねーさま方も困ってたもんな」


あと・・・ミツキさんだっけ?無敵の司書様・・・彼女も頭はすごく良かったよね。成績もだけど・・・


「あーー、ミツキね。ミツキが、あの高校にいそうな普通のトップクラスの秀才だね。リオンもエラいほうだけど、ミツキのレベルじゃないって本人が言ってた。アタシと桃花は低空飛行wwww」


まあ、オレもCクラスだし・・・


「Cこそ、上位と下位の差が著しいクラスじゃん!まあ、下位のやる気あるやつはアタシと桃花がリオンに怒られてる復習講義のおこぼれチームだから大体知ってるよ。ヤスオくんはそれには入ってない」


まあ、上のほうではあったよ。


「Bに行けた?」


行こうと思えば・・・正確には一年のころ、一回行ってやめた。


「なぜか聞いても大丈夫?」


オレには無理だった。


「ん?Cの下位にも分かるように簡単に説明できる?」


そうだな・・・オレがBに定着しようとしたら、リコさんたちが受けてたような講義をしてくれる人が必要で、そんな親切な同級生はいないよねって話。


「・・・あーー、まあ、いないよな。アタシがマイちゃんを目指して強行突破したように、桃花もリオンと離れるのがイヤで強行突破してきたクチで、それを支えていたのがリオンだったからって理由でやってもらってただけだもんなぁ・・・」


そういうこと。一回上がって、オレにはここへの定着は難しいって感じちゃった。勉強だけがんばればできたかもだけど、異常に行事の多い学校で、それぞれにそれなりに魅力あるじゃん。オレは高嶺祭に憧れ組だからさ。


「なるほどね。カントクとクミちゃんも二年半、高嶺祭対策をしてたようなもんだったもんな」


そうだね。三年のときにあの脚本を見たときには、『これが劇になるのか?』と、思ったけど、しっかり面白(オモシロ)と感動両立の教室劇になってたもんなぁ・・・。大道具としても感心しまくったよ。

しかし・・・あのときのリコさんは正直驚いたよ。美人すぎて。

いやごめん、訂正させてほしい。美人は変わってないんだけど・・・シルエットがモデルかグラビアアイドルか?って感じで一瞬分かんなかった、が、正しいな。


「・・・うまい言い方だね。まあ、セリフはいつものおっさん口調だったけどな」


あのさ、もうさんざん言ってるから言うけど、今のリコさん、ちょっと背は高いけど、美人女子大生なのよ。

で、おっさん口調なのって、結構なギャップ萌えというか・・・そんな感じに周りからは見られると思うよ?


「・・・そうなの?」


そうです。


「あ・・・分かった!!」


何がですか?リコさんが美人だって話がですか?


「違う。マイちゃんの話!」


え・・・どれでしょう?


「厳密には言ってないんだけど・・・マイちゃんは反則をしようが、真っ当に正道で行こうが結果が反則にしか見えないから損だよねって思ったんだけど、存在自体が反則なんだって」


存在自体が・・・反則?・・・言いたいことは分かります。


「ユカもそう。アレもステルス反則美少女だよ!」


まあ・・・なんとなくは・・・


「スピシスでカワイイ枠はももかんで、インテリ枠はリオンとミツキ。美少女と美女枠がユカとマイちゃん。アタシはおっさん枠なのよ・・・」


そんなことはないですよ。おっさんではなく、侠気枠、と言ってあげればいいのでは?


「うーん・・・それならマイちゃんもそれなりに侠気枠だしね・・・」


そう言えばそうでしたね。でも、リコさんがおっさんはないです。


「恋愛対象かどうかを別にすれば、ユカが美少女枠には同意できる?」


それは・・・まあ・・・できますけど・・・


「今まで出てきてなかったけど、前に話したジョージの話とか・・・ちょっとシラフはキツい」


え?


「最後まで今日行く?とかじゃなくてさ。まあ、結果行くことになったらそれもなくはないけど・・・初回じゃ早くない?くらいだけど・・・女から誘ってるみたいで下品?」


どっちですか!混乱します!下品とかはないです。ボクだって一応、無いとは思うけど考えては来てます!


「ヤベェ。スピシスは全員OKだったから言っちゃったんだけど・・・ヤスオくんはもう飲んでもいいの?」


大丈夫です。強くはないみたいですけど。リオさんは?


「500のハイボール二本飲んでから練習ノートを書ける程度かな?」


・・・まぁまぁ強くないですか?


「両親は強いね」


部とかでは?


「今はウルサイから。飲まされるのはこれからだろうね」


なるほど・・・では、今日、飲みに誘わさせていただきます。


「お店は?」


一応、AI と一緒に検索してあります!

さっきから、ちょこちょこタップしてて・・・今、予約が取れたみたいです!


「おーーー、すばらしい!!期待していい?」


何にですか!!

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